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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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我々が射ろうとしているのは月じゃない。火星だ。気が狂いそうな切迫感をもって仕事をしろ

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いや、たしかにそう見えるんだろうけど、そうじゃないんだよなーと思いました。

 

本人の気分ではなく、世界の流れ、自分のビジネスの流れがあるのです。

 

南アフリカの子ども時代からずっとそうなのだ。逆に生か死かモードでなくなると落ち着かない。ふつうの人なら満喫したいと思ういい時間は、彼にとって不安をかき立てられる時なのだ。だからシェラバを始める。波乱を巻き起こす。避けられる戦いに身を投じる、新しい試みに突っ込んでいくなどするのだ。

 

 

 

違うのだw

 

と(根拠なく)言いたい。

 

逆に生か死かモードでなくなると落ち着かない」のではないのです(多分w)。

いや、本人も半ば認めているので、そうだと思えるかもしれませんが、違うように思います。

そう感じることと、そうであることの間には深くて暗い河が流れています。

 

繰り返しますが、、そう感じることと、そうであることの間には深くて暗い河が流れています。

本人がいくらそう感じると認めても、現実とは違うことがあります。

 

たとえば、Aさんは休むのが苦手だとしましょう。

なぜ、休むのが苦手かと言えば、大きな仕事が終わったり、ちょっと時間があってホッとして意識を失うように寝落ちた数時間があったとします。(それが真夜中であっても)Aさんはその数時間なり、数分間をひどく後悔するような酷い事件なり事故が起こるようです。

 

「誰も寝てはならぬ」(トゥーランドット)を地で行くような人生だそうです。

 

トゥーランドットであれば一晩でしかありませんが(一晩くらいは徹夜でがんばりましょう)、むしろマクベスの「マクベスは眠りを殺した」のほうが近いでしょう。

 

そしてAさんはそれを自分の部下にも強制していたようで、「休むのは24時から翌0時の間」とか「棺桶の中で休め」とか今聞くと真っ青になるようなダイナソー(恐竜のように古い時代)な言説を面白くもないのに言っていたそうです。

 

まあ、それはともかくご本人がいつもノイローゼのような状態で仕事をしており、休むことに罪悪感と危機意識を持っていました。

 

でも、これは数学的に考えれば大したことではありません。

 

数時間でも休んでしまうと、その間に事件や事故が起こるのではありません。

 

シンプルに言えば、いつでも事件や事故が起きているのです。それがたまたま起きている時間に起こって、すぐに対応できるか、寝ているときに起きて、後悔するかの違いです。

 

でも、人間はついつい犬や樹木に人間の顔を見てしまうように(人面犬なる不気味なものがかつて流行りました)、関係ないところに因果関係を見つけてしまいます。

 

自分が休むことと、世界のカタストロフに因果関係を認めてしまうのです(アホですね)。

 

何が言いたいかと言えば、本人がそう感じることと、実際にそうであることの間には深くて暗い河が流れているという話です。

主観的にそう感じているからと言って、それが真実とは限りません。

 

 

むしろ、イーロン・マスクが突き動かされているのは、自分の焦燥感や怒りや気分ではないのです。そう見えてしまい、そう書いてしまう伝記作家が凡庸なだけです(まあ、その方が盛り上がるのでしょう)。

 

それよりももっと本質的な時代の流れとか、ビジネスのタイミングというのが重要で、そのような事象というのは、人間の事情を待ってくれません(「神の業は成就し、人間の計画は失敗する」)。
だからこそ、「チャンスの女神は前髪しかない」などと言われるのです(この話を1年以上してきたつもりですが、また盛大にチャンスを逃す方が大勢いるのが不思議です。他のメンバーが手を挙げただけで、圧倒的な成功を収めていくのを眺めて、失ったチャンスを嘆いてください)。

自分のタイミングでやれることなど少ないのです。ずっとひたすらに出番を待っていて、チャンスが来たと思ったら、フライング気味でも突進していくことです。

 

この感触に関して、思い出すのはポランニーです。

この感触というのは、自分を超える大いなるものが自分の人生を左右するという意味です。自分を超える大いなるものとは、かつての神であったり、システムであったり、時代だったりということです(ここに属人性は無いので、ご注意を)。

 

注目すべきは、科学者はたまたま自分の脳裡をよぎったものを次から次へと試してみるだけで発見に思い至る、という広く受け容れられた見解があることだ。こうした見解が出てくるのは、隠された真実の接近を予期する人間の能力を認識することができないからである。科学者の推測や虫の知らせは探求するための拍車であり指針なのだ。その賭け金は高く、したがって勝ったときの見返りは魅力的だが、負けた場合のリスクも大きい。はずれた推測で失われる時間と金、威信と自信は、たちまち科学者の勇気と地位を枯渇させてしまうだろう。科学者の模索は気の重い決断なのである。

 こうしたことが科学的探求の過程でなされる責任ある選択である。その選択は科学者によってなされる。つまりはそれは科学者の行為なのである。しかし彼が追求するものは彼の創意によるものではない。彼の行為は、彼が発見しようとしている隠れた実在による影響を受けるのだ。科学者は問題を洞察し、それに囚われ続けて、ついには発見へと飛躍するのだが、それらはすべて、始めから終わりまで、外界の対象からの恩義を被っているのだ。したがって、こうしたきわめて個人的な行為においては、我意が存在する余地はまったくない。独創性は、あらゆる段階で、人間精神内の真実を増進させるという責任感によって支配されている。その自由とは完全なる奉仕のことなのだ。(pp.126-127 マイケル·ポランニー『暗黙知の次元』)

 

 

 

「その自由とは完全なる奉仕のこと」というメッセージは繰り返し「まといのば」では取り上げております。

 

しかし彼が追求するものは彼の創意によるものではない。彼の行為は、彼が発見しようとしている隠れた実在による影響を受けるのだ。科学者は問題を洞察し、それに囚われ続けて、ついには発見へと飛躍するのだが、それらはすべて、始めから終わりまで、外界の対象からの恩義を被っているのだ。したがって、こうしたきわめて個人的な行為においては、我意が存在する余地はまったくない。独創性は、あらゆる段階で、人間精神内の真実を増進させるという責任感によって支配されている。その自由とは完全なる奉仕のことなのだ。

 

これは正確に読解したい文章です。

 

科学者の行為は科学者が発見しようとしている隠れた実在による影響を受けている、のです。

 

科学者の行為は始めから終わりまで、外界の対象から影響を受け、我意が存在する余地は全くなく、「人間精神内の真実を増進させるという責任感によって支配されている」そうです。

 

 

この感触がイーロン・マスクにもあるのだと「まといのば」は想定しているわけです。

 

彼のアラームが鳴りまくっているのは、決して、「生か死かモードでなくなると落ち着かない」からではないのです。そういう内発的なものではなく、もっと外界の対象からの恩義を被っているものなのです。

 

 

というわけで、本題に入ろうと思ったのですが、その前に紙幅の限界に来たので、言葉だけ紹介します。

 

    

我々が射ろうとしているのは月じゃない。火星だ。気が狂いそうな切迫感をもって仕事を

しろ

 

月を射ると言えば、お釈迦様、そしてブルース・リー!

 


 

 

【ランキング御礼】

久々の2位です!ありがとうございます!

c.f.こんな夢を見た。腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。 2023年10月22日 テーマ:講座案内 公式ジャンル記事ランキング:整体・リラクゼーション2位


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