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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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『ああ、私は何と頭の悪い老けた鳥だったことか!』(ケプラー)〜脱洗脳では教え過ぎないで考えさせる

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「洗脳」という言葉は知っていたけれど、どこか遠くの国の遠くの人のことだと思っていました、、、、というようなフィードバックを多くいただきます。

 

まさか、自分が洗脳されていたとは、そして、それを自分の周囲は薄々感じていたとは、、、、。

 

洗脳自体はありふれていることとは言え、ありふれていることとが良いことや大したことでないことを意味しません。ありふれている悪というのは存在します(ハンナ・アーレントの言う「凡庸の悪」とは違います)。

 

普段だったら絶対に分かることが分からなくなり、普段だったら絶対に言わないことを言い、そしてそれが普通だと思ってしまうのが洗脳状態です。

簡単な読解問題が解けず、良かれと思って悪いことをしてしまう。言っていることが支離滅裂なのに、本人は筋が通っていると思ってしまう。

任地を歪める洗脳ゆえの恐ろしさです。

 

とは言え、このブログで洗脳について語るのもどうかと思うおんで、洗脳について知りたい場合は、以下の著作を参照してください。

 

 

 

 

そしてこちらの新刊も!

 

 

 

本稿でつまびらかにしたいのは、基本中の基本の話です。

 

それも結論から行きます!

 

そもそも洗脳されてしまうのは、頭の悪さゆえです(と僕の師匠は言っていました)。ですから、脱洗脳したときに、多くの人が自分が洗脳されたことに気付きながらも、それを認めたくないとあがいたり、もしくはまた洗脳状態に戻ったり、洗脳を過小評価するのは、自分の頭の悪さを認めたくないからです(認めちゃえば、賢くなるのに)。

 

 

ということで、そんなときのためのとっておきの秘密のマントラを教えましょう。

 

それは、、、、

 

ああ、私は何と頭の悪い老けた鳥だったことか!

 

さあ、ご一緒に大きな声で唱和しましょう。

 

ああ、私は何と頭の悪い老けた鳥だったことか!

 

あの偉大なケプラーが衝撃的な結論を導き出したときに叫んだのは「ユーレカ」ではなく、この悔やみでした。

 

ああ、私は何と頭の悪い老けた鳥だったことか!

 

これが大事です。

 

 

「ケプラーは、火星の軌道が円ではなく楕円であるという衝撃的な結論に至らざるを得なくなるまでの、思考過程のすべての紆余曲折を書き残した。ケプラーは自分の苦闘を『ああ、私は何と頭の悪い老けた鳥だったことか!』と表現した。」(p.215 「ファインマン計算機科学」)
c.f.「ああ、私は何と頭の悪い老けた鳥だったことか!」〜世界を変えた書物展〜 2013年09月24日

 

 

 

 

僕らも脱洗脳できた瞬間に、後悔と懺悔と怒りが沸き起こってくると思います。

こんな簡単なことすら分からなくなっていたなんて、なんて自分はとんまなのだ、と。

 

でも、あの偉大なケプラーを着た上で、こう叫びましょう。

ああ、私は何と頭の悪い老けた鳥だったことか!

 

それだけです。

 

ああ、私は何と頭の悪い老けた鳥だったことか!

 

と叫んだときは、その「頭の悪い老けた鳥」の軛(くびき)からは逃れているのです。

 

 

「スコトーマは存在しない」というなぞなぞのような命題があります(「まといのば」に)。

その心は、スコトーマがある人にはスコトーマは存在しない。スコトーマが外れてはじめて、その人は自分にスコトーマがあったことに気づく、というものです。

 

洗脳も同じです。

 

被洗脳者は洗脳に気づくことはありません。すなわち、洗脳にかかっている人に「洗脳」は存在しません。しかし、その洗脳が解けたときに、自分が少し前まで洗脳状態だったことに気づくのです。それは主観的な体験ではなく、客観的なものです。

自分が言っていたこと、行った判断、書いたものなどが、明瞭におかしいことに気付かされるのです。

ですので、洗脳とは明確に測定可能な実在性を持ちます(←ここ大事)。

なんかふわふわと「それは洗脳だね」とか言い合ってじゃれ合ってしまうのと全く異なる空間が存在するのです。洗脳に気付いたらなら、取り除こうということです。

 

で、本稿でつまびらかにしようとしている基本中の基本とは何かと言えば、脱洗脳の基本です。

これは非常にシンプルです。

そもそも主要な命題であるところの「頭が悪いから洗脳にかかる」ということを逆向き(逆ベクトル)にすれば、脱洗脳となります。すなわち、賢くなること、より正確に言えば、考えるということです。自分の頭で考えることです。それも記憶とご都合主義の連想ゲームではなく、パズルを解くような論理性の賜物としての「思考」です。

 

結論をまとめてしまうと、脱洗脳家としての心構えは「考えさせる」ということに尽きます。

脱洗脳家と教師は違います。教師はコンテンツを教えたがりますが、脱洗脳家は考えさせます。

僕らは教師は教師でも、脱洗脳をメインとする教師になりたいと思っています。なぜなら、その方が圧倒的な加速学習が可能になるからです。

まとめると、教えるのではなく、考えさせることです。この2つが混同している「老けた鳥」も多くいるのですが、多くの場合、教えると考えることをやめます。知りたいと思うと考えます。もし何かを教えるときは必ず、それを教えることで猛烈に考えざるを得ないようなものにすることです。

 

というわけで、本日も畑に行って脱洗脳してきます!!

 



【3位御礼】

アメブロの記事ランキング(整体・リラクゼーション部門)において3位をいただきました。

皆様の応援のお陰です。ありがとうございます!

c.f.デプログラミングされる人もする人も、命がけのリスクを負っているわけだから、失敗は絶対に許されない 2023年10月10日 テーマ:講座案内 公式ジャンル記事ランキング:整体・リラクゼーション3位


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