EcoSystemの第2段階は物忌です。
EcoSystemというきわめて抽象的でとらえどころのない鵺のような気功技術に体感として最も近い気功技術は何かと考えたときに、思いついたのが「物忌」でした。
意外なようですが、EcoSystemは「物忌」と似ています。
生態系を指す気功技術が陰陽師の暦に沿った休息の儀式に似ているというのも奇妙な話ですが、現実とはしばしば僕らの想像を超えて奇妙なものです。
物忌とは陰陽師の暦に従った休息であり、意味としては発酵です。
発酵とは、お米が酵母によって日本酒になったり、ぶどうがぶどう酒(ワイン)になったり、キュウリが漬物になるような現象です。
微生物の働きということで言えば腐敗と同じですが、発酵は人間の目的に沿ったものと(これまでは)定義してきました(最近はちょっと違います)。
c.f.陰陽の暦のひとつ、物忌み(ものいみ)という生まれ変わりの儀のカラクリは霊の発酵と熟成? 2017-05-07
物忌という気功技術の成り立ちはともかくとして、技術の使い方はシンプルです。
タオルケットでもバスタオルでも良いので、大判の布で顔から全身を覆います。その状態で床やベッドに寝ます(横になります)。
その上で「物忌」とマントラして、イメージでオオカミを大量に出現させます。
そして、そのオオカミが(明恵のように墓場で死肉を喰らうように)自分の身体を食べていくイメージを持ちます。このときに痛みはありません。ただ、食べられているという映像だけがあります。
これを徹底的にやると、数分なのに数時間も寝たような回復が期待できます。
臨場感を上げるのがコツです。
ここでの臨場感とは、オオカミの臨場感です。
そして面白いのは、この物忌み中にたくさんの霊を身に着けるということです。
いわば発酵なのです。発酵と熟成です(分かりやすく言えば腐るということです。微生物による代謝ですね)。
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発酵のために酵母を植え付けるように、たくさんの霊を身につけて、その上、それを増殖させます。
すなわち磨いた米が微生物によって、最終的に美味しい日本酒になるように、新しく清浄な存在に生まれ変わるのです。炭水化物がアルコールになるという錬金術を媒介するのが、麹(こうじ)のようなカビであるように、疲れた大人を生まれ変われさせるのが物忌みという発酵なのです。
そのときの微生物が霊魂で、霊魂は増殖します(情報はコピーにはコストがからないのです)。
その増殖する霊魂を「みたまのふゆ」と言います。
みたまのふゆというと神道の祝詞(のりと)を思い出します。
たとえば「大神(おおかみ)たちの恩頼(みたまのふゆ)の蒙(かふが)り奉(たてまつ)りて」などです。
By Mas3cf - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link
「大神(おおかみ)たちの恩頼(みたまのふゆ)」という場合はThanks Godという印象ですが、もともとは御霊が増える(ふる)という意味でした。
c.f.陰陽の暦のひとつ、物忌み(ものいみ)という生まれ変わりの儀のカラクリは霊の発酵と熟成? 2017年05月07日
「発酵」とか陰陽師の暦とか複雑なことを考えずに(理論は複雑に)実践はシンプルにやりましょう。
オオカミを出現させ、身体を喰わせるだけです。
これが驚くべき効果を出現させます!
楽しんでください!