「みにくいアヒルの子」がついに自分の真の姿を知った瞬間について、先のブログでこう書きました。
ところが、不思議なことに猟犬に噛み殺されず、ハクチョウに殺されず、みにくいアヒルの子は自分自身を発見します。
ところで、不思議なことにここには重要な言葉が抜けています。
なぜなら、その重要な言葉は書かれないことで、むしろくっきり浮き上がってくるからです(そうなのか?書き漏れじゃなくて?)。
みにくいアヒルの子が自分本来の姿に気付いたのは、ハクチョウに出逢ったからではありません。
(引用開始)
「さあ、ぼくを殺してください」と、かわいそうなアヒルの子は、言いながら、頭を水の上にたれて、殺されるのを待ちました。――ところが、すみきった水の面(おもて)には、いったい、何が見えたでしょうか? そこには、自分の姿がうつっていました。けれども、それはみにくくて、みんなにいやがられた、かっこうのわるい、あの灰色の鳥の姿ではありません。それは、美しい一羽のハクチョウではありませんか。
そうです。ハクチョウの卵からかえったものならば、たとえ鳥小屋で生れたにしても、やっぱり、りっぱなハクチョウにちがいないのです。
(引用終了)
殺してくださいと頭を水の上に垂れたときに、すみきった水の面(おもて)に映った自分の姿を見たときに、気づいたのです。
ここでも水鏡があるのです。
鏡が。
自分の姿を正確にエコーする(反射させる)鏡があるのです。
それはジタバタしているときには決して見えません(水面がゆれるから)。
みにくいアヒルの子にとって、この世は生き地獄になってしまいました。もう、次の冬を過ごしたくないと思い、諦めて死を選んだからこそ、垂れた頭に(目に)映った光景です。
(引用開始)
よくよくあなたがたに言っておく。一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。
自分の命を愛する者はそれを失い、この世で自分の命を憎む者は、それを保って永遠の命に至るであろう。(引用終了)(ヨハネ12:24-25)(←現在リンク切れ)
c.f.リンゴとナツメヤシ 〜一つの麦、もし死なずば〜 2015年01月31日 テーマ:寺子屋
物語とはありがたいもので、子供の頃に読み、大人になって読み、死ぬ前に読んでもいつでも新しいものです。
たくさんの物語を読み聞かせてもらった子どもが、長じては自分の子どもに読み聞かせるように、ヒーラーやメンターは自分の大切なクライアントに物語りを語ります。
僕のイメージはイエスであり(ぶどう園の喩え、サマリア人の喩え)、お釈迦様であり、そしてBlackListのレイモンド・レディントンです!
いよいよ最終章ですねー、というか10年の歳月を経て完結しましたね!すごいこと。
c.f.もっとも大きな害をもたらすのはつねに善き人である:反共感とネットフリックス躍進の秘密 2018年12月03日(ドラマ『ブラックリスト』についてはじめて書いたのはおそらくこの記事。そしてこの記事は、現在の「お陰様」戦略を考える上でも重要な記事です)
*共感は示しても、共感してはいけないのです。
【御礼】
ありがたいことに、昨日、アメブロ整体部門で記事ランキング1位と4位をいただきました。総合ランキングも4位です。ありがとうございます。いつも熱心に読んでくださる皆様のおかげです。非常に嬉しいです。
c.f.殺された数百万という人々が安上がりに闇の中で道を踏み固めて行った(マンデリシュタム) 2023年08月19日 テーマ:講座案内 公式ジャンル記事ランキング:整体・リラクゼーション1位
c.f.早く行きたくば一人で行け。遠くへ行きたくば共に行け〜秘密結社編がいよいよ始動!別次元の気功体験! 2023年08月20日 テーマ:講座案内 公式ジャンル記事ランキング:整体・リラクゼーション4位