郷に入らば郷に従え、ですね。
ローマに行ったら、ローマのしきたりに従うべきなのです。
When in Rome, do as the Romans do.
ドクター・ストレンジの師匠でもあったエンシェント・ワンの言葉が脳内をエコーします。
Doctor Strange,
you think you know how the world works.
What if I told you the reality you know is one of many?
(ドクター・ストレンジ、あなたは世界の成り立ちを知っていると思っている。
でも、あなたが知っている現実は、数ある現実の中の一つだと言ったら?)
これまで長いこと現状の外にある別な現実へと入ろうと奮闘努力してきて、そしてついにその夢が叶ったら、そしたら新しい世界の現実を受け入れて、新しい世界の作法で生きていく必要があります。
そうでないと、自分が登ってきた梯子を使って、その梯子で堕ちていく結果にもなりかねません。
なぜ成功者が鬱になり、絶望し、発狂し、時に自死を選ぶのかと言えば、端的に言えば、これまで良いものと思っていた梯子が悪いものになるからです。登ってきた梯子で降りるからです。
長く憧れていた鏡の国に入ったら、そこでのルールは大きく変わるので、それに適応しなくてはいけません。
登りきったら梯子は捨てなくてはいけないのです。
謂わば梯子を登ってしまってから、それを抛棄しなければならない。(ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』)
*ウィトゲンシュタインの墓に飾られていたという梯子。(いつもあるわけではなく、この時だけだったようです)
そんな「まといのば」講座でした(2023年7月第⑤&⑥講座)。
CG概論という名前でしたが、実際は「天才の創り方」というタイトルで理論編と実践編を開催しました。
かなり突っ込んだ内容でしたので、両方受講することで表と裏が見えて面白いかと思います。
まだZoom版ですが、配信開始しております!
お楽しみに!