本日、トータル・リコールセミナーです!
自我の書き換えというのは、記憶の書き換えです。
記憶を書き換えるのは、過去の書き換えのためでもなく、過去から逃れるためでもありません。
未来のためです。今、現在のためでもあり、これから確実に来る未来のためです(逆に過去は絶対にやってきません。一般相対性理論のゲーデル解のように、ぐるっとまわった先は知りませんが。それでも不確定性が十分に働くので、同じ時間ではありませんし)。
僕らがトラウマやら毒親を問題にしているのは、トラウマが悪いわけでも毒親が悪いわけでもなく、僕ら自身が過去に執着する傾向があるからです。
まさに「過去は人に取り憑かない。人が過去に取り憑く」のです(逆に対岸の火事と感じていた戦争が身近になれば、人は過去から解放され、妄想から解放されます。戦争を待つことはないので、解放されましょう)。
c.f.「過去は人に取り憑かない。人が過去に取り憑くのだ」(レミニセンス)〜トランスを深く理解する 2021年10月14日
トータル・リコールという映画はこの記憶と自我、そして世界の認識をめぐる問題を鮮やかに描いています。
この映画が公開された当時に東海岸でコンピューターによる催眠によって、記憶の書き換えを実験していたドクターは(きちんと倫理委員会の審査を通過して)、この映画を観て「西海岸の人はこれをまだSFだと思っている」と言う意味のことをつぶやいたそうです。
こちらはリメイク版!
ちなみに僕らがこれから習得しようとしている技術は、前世療法的なヒプノセラピーではありません。あれは思い出す事にフォーカスがあります。
僕らは記憶を引き出して、改変させることに興味があります。
記憶は引き出すものの、それを思い出させるのは愚策です。思い出したら書き換える以前に定着してしまいます。というか、思い出すのではなく、追体験です。いや厳密には過去の体験を、今再び体験することを我々は『思い出す(Recall:リコール)』と呼ぶからです。
また思い出せる記憶というのは言語化しやすい記憶です。
一方で言語化しにくい記憶というのは多くあります。
たとえば、自転車の運転や車の運転は今やったことをしゃべってと言われても、途方にくれます。
同様な例で言えば、ピルエットってどうやって回るのとか、ジャンプってどうやって飛ぶのも同様です。
そして、どちらかと言えば、言語化しにくい記憶の方が僕らの生活を規定しています。未来も同様です。
私たちは自分が思っている以上に多くのことを知っている。言葉で表せる以上にずっと多くのことを知っている。(ナシーム・ニコラス・タレブ『反脆弱性』)
c.f.私たちは自分が思っている以上に多くの事を知っている。言葉で表せる以上にずっと多くの事を知っている 2021年10月12日
c.f.「ワイン色の海」とホメロスが書いた時、「ワインレッドの心」は何色? 2021年10月03日
というわけでお楽しみに!!
【動画紹介】
経験の自己と記憶の自己はこれからメタバースの世界に移動すればするほど、重視されます。
もちろんメタバースの世界は経験の自己ではなく(貧相な経験しかなく)、記憶の自己が重視されます。それに対して、Crazy One達は「思い出作り」ではなく、超越的な経験を志向するでしょう。その場ですぐに忘れてしまったとしても(どうせ死がすべてのメモリを解放するのですし)。
【今月のセミナー】
本日開催!
・まといのば講座『トータル・リコール〜空也、記憶の引き出しと書き換え〜』(まといのば講座1月③)
1月12日(木)19時〜
記憶を操ることで、未来を書き換えましょう!
ちなみに同じく1月14日土曜日15時〜18時(時間が変則的です!)は、、、とうとう「ゆゆ」始動です!!アナトミートレーニングです!(まといのば講座1月④)
(このあと、19時よりRayチャパーティーセミナー追加開催です!)
ちなみに、日程だけでも!
1月21日(土)19時〜(まといのば講座1月⑤)
1月25日(水)19時〜(まといのば講座1月⑥)
(今月もCAP制度は継続します!)