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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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文字の父であるおまえは愛着のあまり、文字が実際に持つものとは反対の力を文字のものだと思っている

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また、一方で「IQを下げろ」問題についても光が見えてきそうです。

 

「IQを下げろ」問題というのは、「IQを下げろ」と「まといのば」に言われて困る問題です。
 

平たく言えば、「まといのば」(の主宰)がメンバーにしょっちゅうIQを下げろという事に起因する問題です。

「IQを上げたい」と思って「まといのば」に通ってきているのに、「気功をする上でもっとIQを下げろ」と教師から言われ続けて、困惑する問題のことです。

 

IQはとても大事ですし、もちろんIQは高い方が良いという共有された前提があります。

 

ただ気功にその頭の良さやIQの高さが邪魔になることが往々にしてあります。まあ、本質的には、邪魔になるようなIQというのは、おそらくは真のIQではなく、単なる暗記能力であったり(暗記しすぎであったり)、単なる社会的洗脳であったりするのですが、そのようにはっきり言うと可哀想なので言いません。

 

ですので、「IQを下げろ」と言います(いや、それも問題)。

寺田寅彦やファインマンやニュートンの意味で「IQを下げろ」と言っているつもりです。

でも、これについて不愉快と言わなくても、抵抗がある受講生がたくさんいるのも理解しています。

 

IQを大切だと思っているので、「IQを下げろ」と言われるのはとても心外でしょう。


これについてもたとえば本質的な解決策としては、いわゆるIQを下げて、密教的IQであるところのMiQを上げましょうと言えば良いのかもしれません。もしくはMiQのことをIQと呼べば良いのかもしれませんが、、、。

 

 

最近はシン・TENET絡みで非言語書き換えということの臨場感が上がってきたように思います。

言語抽象度はどうしても低いために、基本的に思考は言語ではなく、非言語で行います。イメージであったり、感触であったり、ヴィジョンであったり、共感覚で行うものです。

そしてそこで掴んだ何かを、言語抽象度に落としてくるのが言語化です。

 

でも僕らの倒立した現代社会では、言語抽象度で言葉という道具のみで考えることを良しとする傾向があります。言語の謎解きだけで事足れりとするのです。言語の臨場感が高いのです。

c.f.文字の発明者であるトトは、その手柄に祝福の言葉をもらおうと、王のもとへやって来る。 2018年04月19日
c.f.文字の父であるおまえは文字への愛着のあまり、文字が実際にもっているのとは反対の力を文字のものだと 2018年10月23日
 

 

古代ギリシアの哲学者ソクラテスは、エジプトの神トトの物語の中で文字の二面性を指摘している。文字の発明者であるトトは、その手柄に祝福の言葉をもらおうと、王のもとへやって来る。そのトトに王はこう言う。「文字の父であるおまえは文字への愛着のあまり、文字が実際にもっているのとは反対の力を文字のものだと言っている・・・・・・おまえが発明したのは記憶の霊薬ではなく、記憶を呼び出す薬だ。おまえが教え子たちに与えたのは真実の智慧ではなく見せかけの智慧だ。だから彼らは教えられなくとも多くものものを読み、それゆえ多くのことを知っているかに見えるが、実際にはほとんと無知なままなのだ」。 (文字の起源と歴史 創元社 pp.02-03)

 

ただ言語に比べても非言語は分かりにくいのが現実です。

非言語と妄想は異なるのです。

そして僕らは妄想を非言語と勘違いしたくなる誘惑に駆られます。それは安逸な道だからです。

そのためにも我々は物理的現実世界に深く錨を下ろす必要があります。

客観性やFactを大事にし、フィードバックを重視します!

それについてバートランド・ラッセルがこういうことを言っています。

シンプルですが、非常に重要なことです。

 

 

 

ラッセルやヘーゲル、そしてナーガルジュナを踏まえるならば、我々は再び「IQをあげよう」と言えるでしょう。低すぎる言語抽象度と、そこで事足れりとする似非IQや似非知性を遠く下に見て、本来のIQ、本来の高い抽象度を実装していきましょう!


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