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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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少ないセリフで演じきれるのか?〜1種類の気功技術を1万回練習できるのか?

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「ガラスの仮面」という少女漫画の中で、女優になる訓練を受ける俳優の卵たちが、月影先生にこんな台本を渡されます。

 

 

そこには、

 

はい、いいえ、ありがとう、ごめんなさい

 

のみ書かれています(記憶が違うかもw。でもこんな感じです)。

 

それを見て、多くの俳優の卵たちは「簡単!」と感じるのですが、主人公の北島マヤは「難しい」と感じます。

 

そして、課題を考える中で「はい」にはいろいろな意味の「はい」があることに気付きます。

文脈によっても変わるし、言い方によっても変わる。

 

実際のテストでは、相手役が自由にアドリブで話しているのに、俳優の卵たちは先程の4つしか答えられないという厳しいものでした。

 

しかし、「はい」や「いいえ」などのヴァリエーションの引き出しを膨大に用意してきた北島マヤはその課題を喜々としてこなすというような話でした。

(その課題をたまたま観に来た姫川亜弓が北島マヤに挑戦するというのが白眉)

 

 

 

何が言いたいのかと言えば、ブルース・リーです。

 

私が恐れるのは1万種類の蹴りを1回ずつ練習したものではない、1つの蹴りを1万回練習したものだ、というやつですね。

 

 

 

たとえば、クンダリーニでも、下丹田でも、ペットボトル気功でもピエタでも、それ一つだけをヒーリングの現場で1万回使った人は強いです。

ありとあらゆる症例に一つの武器だけで闘い続ければ、その武器は磨き上げられます。

 

できたらそんな武器がいくつもあれば、非常に心強いです。

 

 

私事ですが、気功技術を創ったら、僕自身はずっとその技術だけを使い続けます。

別にブルース・リーに従ったわけではなく、その技術だけを見ていて、その技術だけを使ってしまうからです。

 

かなり極端な例で言うと、鉛という呪い系の技術を創ったときに、施術を鉛だけでやり続けたことがあります。普通に使うと、悪さしかしない技術ですが、ほんの少量をコントロールして使うと、毒も薬になるのです。

 

これは良くする話ですが、仙腸関節を取り出して動かして仙腸関節をゆるめるという技術は半年か1年くらいほぼ24時間という勢いでやり続けていました。頭の中だけではなく、手も使っていたので、友人にはパチンコがそれほど好きなのかと誤解されたほどです(パチンコと手の使い方が似ていたそうで。僕はパチンコはしませんが)。

 

仙腸関節を情報的にゆるめるというアイディアとその効果の大きさが非常に面白くて(そして長年悩み、そして解決を諦めた腰痛の改善になりそうだったので)ひたすらにやり続けていました。

かなり長い期間やり続けたので、仙腸関節の調整は完全に得意技になりました。

 

ちなみにやり方は簡単です。仙骨をイメージで取り出し、そしてそれをガシャガシャと動かします。

腰が動きやすくなったりするというフィードバックが得られたら成功です。

あとはひたすらに続けることです。

前屈や開脚が得意になったり、腰が軽くなったりします。

 

慣れてきたら解剖学も参照して、仙骨を自分の身体で探してみましょう。

 

もし可能であれば、仙骨自身もゆるめるにゆるめることです。骨をゆるめるというのはピンと来ないかもしれませんが、高岡先生の「クリーム・ミルク」を思い出してください。ほゆるですね。

そして、この「クリーム」はかなり重要です。

 

仙腸関節をゆるめるときは、仙腸関節をペットボトル気功で壊したり、仙骨自体を同じくペットボトル気功で壊したり、忘れがちな腰仙関節もしっかりとゆるめておきましょう。

また坐骨や恥骨も重要です。

 

 

まあ、それはともかくひたすらに一つの技術をやり続けるのは大切です。

 

長く大量に続ける中で見えてくるものがあります。不思議な応用方法も見えてきます。

 

上達の秘訣は、たったひとつの自分のお気に入りの気功技術をひたすらに使って、自家薬籠中の物にすることです。

一生、その技術だけということはありえません。どこかで別の技術も、そのまた別の気功技術も現れます。重要なのは、お気に入りの気功技術をひたすらに使って得意技にすることです。

 

そうすると、いろいろな症例に応用できますし、難しい症例であればあるほど、その過程を通じて、気功技術が鍛えられていきます。

もちろん気になる技術を試してみるのは大事なことですが、ルーティーンとしてお気に入りの気功技術をしっかり使うことです。

 

そしてお気に入りの技術を使い込んで、高いレベルになると、勝手に人が集まってくるものです。

 

 


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