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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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君は甘やかされることもないし、私からの挑戦は容易いものではないよ(ルー・タイス)

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なんでやたらに「まといのば」はルー・タイスの読解にうるさいんだろう、、、、と思われる方も多いでしょうが、そうではなく読解全般にうるさいんです。

 

そして読解、すなわち読み解くことこそが、メンタリングにおいてもヒーリングにおいても一番重要だと考えます。

 

気を流せば、何となく改善する、、、、というビギナーズ・ラック的な蜜月期間というのは確かに存在します。自分が神になったような、奇跡を立て続けに起こせるような時期というのは確かに存在します。

 

でも、そのハネムーンが終わったら、そこからは荒涼とした砂漠をひたすら一歩一歩、歩くしかありません。

そのときのガイドこそが「読み解く」ことであり、謎を解くことです。

 

 

ただし、この読み解くというのは特殊な技術ではなく、粘り強く丁寧に取り組むことでしか身につかない愚直なものです。

 

自分が読めていると思っていることが最大のスコトーマです。

「自分は読めていないかも」という心からの疑義が現状の外に飛び出すための世界の裂け目です。

 

何気なく読んでいたもの、普通に理解していたと思っていたものの背景に、恐るべき秘密が隠されていたと知ったら、その瞬間から自分の見方を疑うようになります。

当たり前だと思っていた世界がガラガラと崩れ落ち、その裏にある世界が姿をあらわします。

c.f.神秘とは、新しい土地へ行くことではない。新しい眼差し(言語能力)で見つめるということである?! 2021年04月28日

 

世界の一隅でも、崩れると、自分がリアルだと思っている世界が全て崩れ落ちていきます。

なぜなら、世界は完全であると信じることによって、我々はリアリティーを保っているからです。

自分が生きている世界が、実は矛盾に満ちた公理系であることに耐えられるほどに、人間は進化していません(「聖書が矛盾に満ちているのは、世界が矛盾に満ちているからだ」と言い放った大学のプロフェッサーは偉大でした)

 

*聖書

 

わずかな違和感とか、抑え込んでしまいそうになる認知不協和だとか、無視できそうな些細な感覚、嫌な空気、変な匂い、かすかな音、、、、そういうものから、向こう側の世界への通り道が見えてくるのです。小さな裂け目から向こう側が見えてきます。

 

その訓練を気功のワークでやるほどには、まだ「まといのば」は場として、成熟していません。

(この先は一気にそれができるようになると思います。そしたらますます外部からは意味不明な集団になるでしょう。ですから皆さん早く隠れ蓑の準備を!人の役に立っている間は火炙りにされずに済みます。多分)

 

 

 

でも、国語の授業であれば、、、、具体的に言語で共有可能です。

自分が当たり前だと思っていた読み方を、些細な裂け目からひっくり返すという体験を国語の授業であればできます(学校の話ではなく、メンターBootCampの話です)。

それが、シン・メンター養成スクールのテーマであり、シン・メンター養成BootCampのテーマです。

 

情報空間の謎解きを言語という具体的な写像によって、対象化できます。

 

すなわち、お互いの読解したものを具体的に文章の形で比較できます。

(それがメンター養成BootCampの後半の課題です。完成された文章ではなく、未完成な文章の穴開きを埋めつつ、相手のアルゴリズムを見通す作業です。実は、その作業こそが、メンタリングのコアそのものです)

 

 

あ、国語の授業と言えば、髑髏万博先生が授業動画をアップしてくださり、嬉しいです!!

 

 

c.f.ある日、木のそばを通りかかったりして、魂を閉じ込めている事物に触れると、魂は身震いし、我々を呼ぶ 2021年04月26日

(最初に紹介したのは、たしかこの記事でした↑)

 

 

 

日本語を当たり前に使っていると、日本語で普通に書いてあるものをまさか自分が理解できていないなんていうことには我々は思い至りません。たとえばルー・タイスの「アファメーション」を自分が本当は読めていないなんていう考えには1人では思い至りません。

 

ですから、読解問題があります。

 

問題を解こうとする過程の中で、自分が本当は読めていないことに気付かされます。

 

それまで当たり前に読めていると思っていた文章がどんどん読めなくなっていきます。

 

 

たとえば、こんな読解問題です。

 

(引用開始)

 

私があなたに厳しい課題を与えるつもりであることを最初に知っておいてください。私が何を言おうとしているのかを解き明かすのに苦労することもあるでしょう。しかし、一度理解して自分のものにすれば、周囲の人にも伝えることができます。チームを築き、自分の夢を実現させることができるのです。

 

(引用終了)

 

Q.1 何が「しかし」なのでしょう。何がこの接続詞の前後で逆接となっているのでしょうか?

 

Q.2 私があなたに与えるつもりである「厳しい課題」とは何か?具体的に述べなさい。

 

c.f.私があなたに厳しい課題を与えるつもりであることを最初に知っておいてください(ルー・タイス) 2021年05月07日

 

 

この問題に真摯に取り組んでくれたメンバーのお一人が、メンター養成BootCampで学んだコンテンツを活かして、素晴らしい回答を寄せてくれたので、それを後ほど紹介します!

 

この方が指摘してくれた面白い点の一つは、、、、

 

原文をチェックしてみると、訳されていない一文があったということです。

 

 

ちょっと原文と邦訳を比較してみましょう。

 

 

私があなたに厳しい課題を与えるつもりであることを最初に知っておいてください。

Know in advance that I'm going to challenge you.

 

(あなたは赤ん坊がスプーンで食べさせられるように甘やかされることもないし、その課題は易しくはない)

You won't be spoon fed, and it won't be easy.

 

私が何を言おうとしているのかを解き明かすのに苦労することもあるでしょう。

You may struggle to figure out what I'm writing about. 

 

 

しかし、一度理解して自分のものにすれば、周囲の人にも伝えることができます。

But once you get it and apply it, you'll pass it on to others.

 

チームを築き、自分の夢を実現させることができるのです。

You'll build teams. You'll realize your dreams.

 

 

繰り返しますが、驚くべきことに、非常に重要な一文がまた落とされています。

 

You won't be spoon fed, and it won't be easy.

 

という一文です。

 

 

ここにルー・タイスらしさが凝縮されているように思います。

 

わざわざこんな「Spoon-fed」なんて表現をしなくても良いのに、、、、あえてするところにルー・タイスらしさが現れています(読者に喧嘩を売るスタイル)。

 

子どもや病人にスプーンで何かを食べさせられるように、過保護に甘やかされることは、、、無いとルー・タイスは言います。

 

訳すとしたら、たとえば「お前は甘やかされはしないし、俺の挑戦は易しくはないぜ」って感じでしょうか。

 

僕は、Rayさんから紹介されて、ハマっている漫画の「ザ・ファブル」を思い出しました。

とことん甘やかされて育った大衆についての言及があります。

 

c.f.「この新しい大衆は、彼をとりまく世界に甘やかされてきたのである」(オルテガ) 2015年12月14日

 

 

また、別件ですが、少しイラッとするのは、「what I'm writing about. 」を「私が何を言おうとしているのか」と訳している点です。writingと書いているのですから、「私が何を書いているか」という直訳であれば、シンプルだったはずです(そう我々は読解してきましたが)。

 

ルー・タイスは「俺が書いたことを、君が読解することは難しいよ、苦しむよ」とわざわざわかりやすく言ってくれているのです。

 

 

そして、「しかし」以下の畳み掛ける感じが、最高です!

 

ドミノ倒しです。ルー・タイスらしい畳み掛け方であり、ルー・タイスの世界観が現れています。

 

すなわち、最初の読解が肝なのです。1つ目のドミノを倒すことが、ルー・タイスから我々へのChallengeなのです。

 

ほとんど誰も通過できない関門をもし通過できるならば、ドミノはどんどん倒れていきます。

 

 

But once 

 

you get it 

 

and apply it, 

 

you'll pass it on to others.

 

You'll build teams. 

 

You'll realize your dreams.

 

素晴らしいです。

 

get it → apply it → pass it → build teams → realize your dreams

 

Youの雪玉はOnce以降、膨れ上がり、最終的には複数形になっているのです。

othersが、チームとなりYouの一員になるわけです。

 

そして、your dreamsになるわけです。

 

 

 

というわけで、前置きが長くなりましたが、シン・メンター受講生からの素晴らしい回答を紹介します!!

 

 

(フィードバック掲載開始)

 

(引用開始)
私があなたに厳しい課題を与えるつもりであることを最初に知っておいてください。私が何を言おうとしているのかを解き明かすのに苦労することもあるでしょう。しかし、一度理解して自分のものにすれば、周囲の人にも伝えることができます。チームを築き、自分の夢を実現させることができるのです。(引用終了)

Q.「しかし」の前後で何が逆接となっているでしょう。

A.「しかし」の前後で、ルーが書いていることを私たちが「理解できない未来」と「理解できる未来」が逆説となっている。そしてルーは「出来ないだろ」と挑戦状を突きつけていると考えます。


<回答に至ったプロセス>

まず邦訳だけで考えてみた。
「しかし」の後ろの文では、「一度理解して自分のものにすれば周囲の人にも伝えることができます。チームを築き、自分の夢を実現させることができるのです。」と書かれていて、「理解できる未来」が描かれている。
「しかし」の前の文では「私が何を言おうとしているのかを解き明かすのに苦労することもあるでしょう。」と優しく書いてあるが、「しかし」が逆接の意味であることから、「理解できない未来」のことを言っている。
そしてその後ろに続く文章「チームを築き、自分の夢を実現させることができるのです。」も、理解できなければ、「自分のものにできない、チームも作れないし、夢を叶えることもできない」となる。

英語ではどう書かれているかを見てみる。

原文

Know in advance that I’m going to challenge you. You won’t be spoon fed, and it won’t be easy. You may struggle to figure out what I’m writing about. But once you get it and apply it, you’ll pass it on others. You’ll build teams. You’ll realize your dream.


「Know in advance that I’m going to challenge you.」 
と書いてあり、”命令文”で始まり、「私がこれから君にチャレンジすることを知っておけ!」といっているよう。ルーからの挑戦状が届いた感じ。
邦訳では「私があなたに厳しい課題を与えるつもりであることを最初に知っておいてください。」と優しいが、、、そんなに甘くないことが続く文章から読み取れる。
(英語のニュアンスで challenge が、実現可能性をどれくらい含むのか、興味がある。)

すぐその後に、訳されていない文がある。
「You won’t be spoon fed, and it won’t be easy. 」である。
訳すと、「君は甘やかされないし、それは簡単ではない。」と書いてある。
ぞの前の分のchallengeがかなり厳しいものであることがここで仄めかされていると考える。
(簡単ではないことはなんとなく想像がつくが、甘やかされるとはどういうことだろう?と疑問が浮かぶ)


 「You may struggle to figure out what I’m writing about. But once you get it and apply it, you’ll pass it on others. You’ll build teams. You’ll realize your dream.」

あなたは私が言っていることを解き明かすのにstruggleするかもしれない、と書いてあり、struggleを英英辞典で調べてみると、達成がかなり困難である様子が見えてくる。

そして、ここで But である。

But以下には、


But once you get it and apply it, you’ll pass it on others. You’ll build teams. You’ll realize your dream.
と書かれていて、

訳すと、
一旦、手に入れ(get it)、手段として使える(apply it)ようになれば、他の人に手渡せるだろう。あなたはチームを作ることもできる。あなたはあなたの夢を達成することができるだろう、となる。
once から、先生がよくおっしゃる”狭き通り道”を感じます。


逆説の「しかし」があることで、なお一層、ルーの「君には理解できない」という気持ちがつたわってくる。
「理解ができないだろうから、チームも作れないし、夢を叶えることもできないよ」(そんな甘くはないよ。)と。



Q.私があなたに与えるつもりの「厳しい課題」とは具体的に何でしょう?

 A.私が何を言おうとしているのかを解き明かすこと。
つまりこの本を通して、ルーが伝えようとしていることをルーの意図を汲み取りながら読解し、体得すること。

普通に読んで理解できるような形で書くことが、ルーから言わせれば”甘やかす”ことなのだろう。

 
Know in advance that I’m going to challenge you.の 「challenge」から、この本がルーからの挑戦状であると考え、この本の真意を読み解き、実装することこそ、ルーから与えられた「厳しい課題」である。

以上です。

よろしくお願いいたします。
(フィードバック掲載終了)

 

 

読み取り方がBootCamp的になってきましたね!

非常に良いです!!

 

ここからスタートすると、ますます深く入れそうですね!

 

ますますこの先が楽しみです!!

 

 

というわけで、読解を経た先の密教的呪術的感覚としての現代陰陽道の実践を!!

 

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【受講資格】 「まといのば」のセミナー受講生、メンター生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具、動きやすい服装
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