従来版のOnLine MenTorの2期だったか、3期のテーマが「謎解き」でした。
謎をいかに解くかというのが、ヒーラーの永遠のテーマであるということです。
*ポケットの中にある鍵は、小さな小さななぞなぞを一つ解かない限り見つかりません。
謎を解くための方程式が無いわけではないのですが、一番の習得方法はたくさんの謎を解くこと、そして謎を解き明かしている様を横で見ることです。
「横で見る」というのは傍観者のようですが(そして実際に傍観者ですが)、その謎自体が「自分」を巡る物語の謎であれば、傍観者だけではいられません。傍観者であり、かつ当事者ということになります。
「まといのば」では長くスクール修了生やオンラインメンター修了生に向けて、パーソナルセッションという形でメンタリングを行ってきました。
これはまさに自分の謎が解き明かされていき、解き明かしていく様を「横で見る」ことに他なりません。
そしてそのことを通じて、その人は「謎解き」に長けていくのです。そしてある日、自分も謎を解くものとして誰かの前に立っていることに気付きます。
「分からない、、、」の壁に囲まれながら、どこかに裂け目を無意識に見つけることができるメンターになっているのです。
重要なのは答えではなく、プロセスです。そのプロセスに何か大きな力が宿るのです。
だからこそ重要なのは考え続けることです。
プルーストの有名な小説「失われし時を求めて」(もしくは「失われた時を求めて」)のほぼ冒頭の紅茶にひたしたマドレーヌによって、過去の記憶が蘇るシーンはとてもよく知られています(タイトルも良いですよね。失われたものを求めるのですから。言い換えればMission Impossibleですね)
すると突然、想い出が私に立ちあらわれた。その味覚は、マドレーヌの小さなかけらの味で、(略) 叔母はそのマドレーヌを紅茶やシナノキの花のハーブティーに浸して私に出してくれたのである。(略)
いまや私たちの庭やスワン氏の庭園のありとあらゆる花が、ヴィヴォンヌ川にうかぶ睡蓮が、村の善良な人たちとそのささやなか住まいが、教会が、コンブレー全体とその近郊が、すべて堅固な形をそなえ、町も庭も、私のティーカップからあらわれ出たのである。(pp.115-117 プルースト作 吉川義一訳『失われた時を求めて1スワン家のほうへⅠ』)
(Q.「私のティーカップからあらわれ出た」のは何か?)
このシーンも美しいのですが、それ以上に僕が好きなのはこちらです。
私はケルトの信仰が実に理に敵っていると思う。それによると、亡くなった人の魂は、動物とか植物とか無生物とか、なんらかの下等な存在のなかに囚われの身になり、われわれには事実上、失われている。ところが多くの人にはけっしてめぐって来ないのだが、ある日、木のそばを通りかかったりして、魂を閉じ込めている事物に触れると、魂は身震いし、われわれを呼ぶ。そしてそれとわかるやいなや、魔法が解ける。かくしてわれわれが解放した魂は、死を乗り越え、再度われわれとともに生きるというのだ。
われわれの過去もそれと同じである。(p.110 プルースト作 吉川義一訳『失われた時を求めて1スワン家のほうへⅠ』)
(Q. 「われわれの過去もそれと同じである」、「それ」とは何か?)
c.f.大転子は大天使?!「かくして我々が解放した魂は、死を乗り越え、再度我々と共に生きる(ケルト神話) 2017年06月05日
ところが多くの人にはけっしてめぐって来ないのだが、ある日、木のそばを通りかかったりして、魂を閉じ込めている事物に触れると、魂は身震いし、われわれを呼ぶ。
という部分がとても美しいですね。
これがまさにヒーリングなり、メンタリングの醍醐味です。
占いのことをReadingと呼ぶのは理(り)に適(かな)っているのです(いまやこの美しい言葉にもたっぷりと手垢がついて、HotやColdなReadingが出てきてしまう始末ですが)。
c.f.予感、予言、予知はなぜ当たるのか?当たったように感じるのか? 2010年09月07日
我々はクライアントの身体と言葉を読みながら、クライアントと協調して探し続けて「魂を閉じ込めている事物」に触れようとつとめるのです。
ちなみに、ここでの「ところが」にルー・タイスを感じるのは僕だけではないでしょう(笑)
c.f.わからないものだね、なぜルー・タイスは大事な本の中であんな間違った接続詞を使ったのか、、、?! 2021年04月23日
(繰り返しますが、このタイトルはミスリードです。ルー・タイスが間違えるわけもなく)
*ルー・タイスがこんな顔のはずもなく(映画監督のヒッチコックです)。
ここで言う「魂を閉じ込めている事物に触れる」というのが、鵺のような超情報場に触れるということと近い体験だと「まといのば」では考えます。
そこに触れるためには、繊細な感覚と「魔法」と観察力が必要なのです。
繊細な感覚とは、ゆるんだ身体からもたらされる気功共感覚と「まといのば」が名付けているものです。普通に「共感覚」と言っても良いのですが、共感覚という言葉だと射程が広いので、あえて「気功」をつけて、気功共感覚と最近では読んでいます。場のレベルが上がったら、また共感覚に用語を戻します。
*夜の鳥と書いて鵺(ぬえ)、そのブラック・スワンに『果ての国』(タレブ)で遭うための冒険がメンタリングであり、ヒーリングです。
観察力というのは、第一にEchoのようにきちんと聞き取ることから始まる能力です。
そして「魔法」とカギカッコしたのは、魔法の教科書であるグリモワール(Grimoire)と文法のグラマー(Glamour)が相同関係にあるからです。そもそも文字を読めるというのは特殊な能力でした。今のように識字率100%の世界では想像もつかないような、、、、いやいまも「文字を読める」人はわずかです(本当は)。
上記に関連して、、、芥川賞作家にしてお笑い芸人であるピース又吉さんが、素敵な国語の先生に扮するYoutubeが非常に面白いです。
メンター養成BootCampでやる「読解力」はもっと基本的なGlamour(グラマー)であり、文の構造を取ることですが、それを踏まえた先にこんな世界があることをチラ見せしてくれます。
このYoutubeの設定が最初はわかりにくいのですが、ピース又吉さんが扮する髑髏 万博(しゃれこうべ ばんぱく)先生がインスタントフィクシンなる400字以内のショートショート的な文章を読解していくというものです。
素晴らしい国語の授業です。
文章を読むのが面白くなるので、どんどん見て欲しいと思います。
(その先に筒井康隆さんなどがあります。早い時期に筒井康隆さんの洗礼を受けると、魔法使いになれる気がします。最近で言えば、東野圭吾さん、、、、、いや、どんな小説でも、どんな本でも本来はそのような学びの機会に溢れているのです)
また、この国語の授業を東大生小説家や予備校の現代文の教師たちが見ながらコメントしていくという回も面白いです(いや、どの回も面白いです)。
ただ問題がもしあるとしたら、あまりに見事な解釈ゆえに、僕らが初見で発見するという喜びが奪われてしまうことです。まあ、我々は我々の題材を調理していきいましょう!
というわけで、お馴染みの文章なのに、読めば読むほど分からなくなる体験を楽しんでください!
メンター養成BootCampが開幕です!!
あ、BootCampの持ち物にノートと書いていますが、本当にノートを一冊用意してください!
メンター養成BootCamp用のノートです!毎回持ってきてください!
これは後々宝物になります!
そのノートに予習も講義内容も復習も書き込んでおいてください。
ポイントは、あとから眺めると、自分の抽象度の変化、読解力の向上が一覧できることです。
そこに抽象度の階層性を一望できるのです。
(言葉は悪いですが、自分の愚かさを文字通り痛感することが、賢さの第一歩なのです)。
c.f.つまり、われわれはここで、愚者と賢者の間に永遠に存在している相違そのものにつきあたるのである。(オルテガ『大衆の反逆』) 2020年07月24日
【メンター養成BootCamp 〜混迷の時代に必要とされる羅針盤たれ〜】
【期間】 2021年5月から11月を予定!(初回は5/16(日)13時〜16時)
【概要】 毎月講習会開催(Zoomによるライブ受講、ビデオ教材によるヴァーチャル受講も可能)
【受講料】 通常コース:30万円(毎月1回、計6回のメンターBootCamp講習会)
プラチナコース:90万円(通常コースの講習会に加えて6回のマンツーマンBootCampセッション)
【受講資格】 2021年4月開催のシン・メンター養成スクール受講生(ヴァーチャル受講生も可)
【持ち物】 ノートとペンと情熱、あと宿題を解いてくることとゴールを忘れずに!
【お申し込み】お申し込みはこちらから。(LINEやメールでのお申し込みも可能です!)
そして今週末はいよいよ待望のパンデミック講座です!
インフォデミックではなくパンデミックというのがポイントです!
かなり面白いと思いますので、お楽しみに!!!
今回からはじめて受講される方は、少なくとも「超人化計画(MadMax)」講座と、「インフォデミック」講座を学ばれるとより理解が深まります。
もしもっと予習しておきたいのであれば、「神の草」、「アーユルヴェーダ」、「ポストコロナ」の3講座を是非!(お申し込みはこちらから!!)
これらの5講座を踏まえて、今回のパンデミック講座に全て集約します。
【まといのば講座『パンデミックの不都合な真実〜本当の恐怖はこれから?!〜』】
【日時】 4月30日(金)19:00~22:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】 30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」スクール修了生、OnLine MenTor受講生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!
(Zoomによるライブ受講、そしてビデオ教材によるヴァーチャル受講も可能です!ヴァーチャルの方で希望者には遠隔伝授をします)。
そして、非常にパワーアップしたアディトレマスター養成スクールも是非お楽しみに!!!
【シン・アディトレマスター養成スクール 〜時空超えて生命に回帰する〜】
【日時】 5月22日(土)13:00〜18:00
5月23日(日)13:00〜18:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】 230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
*Zoomによるライブ受講あります!!
*動画教材(当初はZoom版、その後高画質版)によるヴァーチャル受講もあります!
【受講資格】 「まといのば」のセミナー受講生、メンター生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具、動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちら!!
(↑Coubic)