チャンスにしても、危機にしても、嵐にしても突然やってきます。
「嵐は突然に来るからね」とは「少し長めのあとがき」の冒頭にあります。きわめて重要なマインドセットですね。
パラダイム・シフトの波も突然にやってきて、そして根こそぎ奪っていき、そして軍艦島のように世界文化遺産となります。
かつては栄えていて、この世の春を謳歌しており、小学校も幼稚園もあったのに、ほぼ一瞬で廃墟となりました。
それはGMが去ったあとの地域コミュニティのようなものです。
残されるのは廃墟です。
ポストコロナ時代と、時事ネタで切り込みましたが、実際は大きなパラダイム・シフト、そして地殻変動の中にいて、コロナは小さなきっかけでしたが、複雑性の洗礼によって大きなロックダウン、そして必然的に(ドミノを倒すように)大量解雇と倒産、そして不況、そして金融恐慌となります。
金融恐慌というのは、信用創造という合法的詐欺の方法論で膨らませたバブルを弾かせる儀式のようなものです。コロナあってもなくても、十分に膨らんだバブルはどこかで破裂させなければいけなかったのですが、、、、今はもっと大きな崩壊を狙っているかのように(そんなわけではないですが、)じゃぶじゃぶに真水を市場に投下しています。
日本でも10万円をバラまき、様々な協力金をバラまき、そしてじゃぶじゃぶと融資をしています。
結果的に大きくバブルが世界的に弾けることは確定した相対的未来となります。
前回の金融恐慌は、中央銀行による通貨発行権という巨大既得権益に対する不信感を引き起こしました(という見立てです)。
これは強欲に対する嫌悪のように感じられますが、違います。
オバマが正確に認識していたように、失敗に対して税金から支払うことに対して、庶民は怒りを覚えました(詳しくは『これからの正義の話しをしよう』より)。
タレブも同様のことを述べています。
金融においてうまくいったら、親の総取りで、失敗したら、、、税金で補填してもらう、、、。
(アップサイドだけは、きっちりポケットに入れて、ダウンサイドは税金で補填してしまうというような取引をタレブは元アメリカ合衆国財務長官のロバート・ルービンの名前を使って、ロバート・ルービン取引と言います)。
しかし、最大の犠牲者は自由市場だ。もともと資産家を毛嫌いしていた一般大衆が、自由市場と高次の腐敗や縁故主義を混同するようになったからだ。実際には、ふたつはまったく逆のものだ。救済(ペイルアウト)という仕組みによって腐敗や縁故主義を可能にしているのは、市場ではなく政府なのだ。救済だけではなく、一般的に政府の介入そのものが、身銭を切らなくてすむシステムを生み出している。
重要なのは、身銭を切らなくすむシステムを生み出しているのは市場ではなく、政府だということです。
そして多くの一般大衆が自由市場と腐敗や縁故主義を混同してしまうのです。
Too big to fail(大きくて潰せない)と、金融機関に税金による莫大な補填がされたとき、銀行家たちに莫大なボーナスが支払われました。
優秀な人材を確保しておくためには必要だと銀行は言いましたが、税金を払う側からは釈然としません。
それはその強欲さではなく、失敗に報酬が与えられる(それも税金から)という事実に対してです。
これは前回の金融恐慌の話ですが、、、
今回の日本でのこんな状況も思わせます。
患者受け入れ病院で経営悪化が深刻 助成求める 新型コロナ影響 2020年5月18日 18時21分
新型コロナウイルスに感染した患者の入院を受け入れた病院では、通常の外来や入院の患者数が減少して、先月、平均で10%以上の赤字になるなど経営の悪化が深刻になっていることが全国の医療機関で作る団体の調査で分かりました。団体は調査結果を厚生労働省に提出し、経営破たんを防ぐための助成を求めました。
全国の病院で作る全日本病院協会、日本病院会、それに日本医療法人協会の3つの団体は18日、記者会見を開き、今月、加盟する病院を対象に行った経営状態に関する調査結果を公表しました。
調査では1100余りの病院から回答があり、ことし2月から先月までの外来や入院の患者数について、およそ8割の病院が去年の同じ時期に比べて減少したと答えました。
先月の患者数を去年の同じ月と比べたところ、平均でおよそ20%減少し、特に新型コロナウイルスの入院患者を受け入れた病院では減少幅がより大きくなっているということです。
これに伴って受け入れ病院の先月の平均の利益率はマイナス12%と、赤字となり、経営の悪化が深刻になっているということです。
背景には感染をおそれて、ほかの病気の患者が受診を控えたことや、入院患者の受け入れに伴って、感染防止のため使用できるベッドの総数が減ったことなどがあるということです。
団体は18日、調査結果を厚生労働省に提出し、病院の経営破たんを防ぐための助成を求めました。
全日本病院協会の猪口雄二会長は「2桁のマイナスが続くと、この先病院をどう経営できるのか想像もできない。第2波、3波に適切に対応するためにも、国には制度的に病院を支えることを考えてもらいたい」と話しました。
なんと言えば良いのか、、、、
医療がパンクして、医療崩壊を起こすから、ロックダウンせよという話が、、、、患者が少なくて、損失を補填せよに切り替わっています。
自分たちの見立てが完全に狂っていたことをまず認めるべきでしょう。そしてそのダウンサイドは引き受けて、倒産すべきところは倒産すべきです。
ちなみに診療報酬も引き上げます。
新型コロナ重症者受け入れるICU等で入院料を3倍+αに、中等症受け入れる一般病棟等で救急医療管理加算の3倍+αを上乗せ―中医協総会 2020.5.26.(火)
新型コロナウイルスの重症患者、中等症患者を受け入れる医療現場の実態に鑑みて、診療報酬算定の特例を次のように充実させる―。
▽【特定集中治療室管理料】等を算定する病棟に入院している重症の新型コロナウイルス感染症患者に対する治療への評価(診療報酬)を「3倍」(これまでは2倍)に引き上げる―
▽中等症以上の新型コロナウイルス感染症患者について、【救急医療管理加算】の「3倍」(これまでは2倍)相当の加算(2850点)算定などを可能とし、医学的に必要であれば15日以降の入院期間でも算定可能とする―
5月25日に開催された中央社会保険医療協議会・総会(持ち回り開催)で、こうした点が了承されました。翌26日からの適用となります。
診療報酬を2倍から3倍へと上げる、、、、なるほど。
ここでうってかわって、ビリー・アイリッシュです。
こんなアドバイスをかつてもらったそうです。
あたかも、Appleのようですね。
何年も前に、(俳優の)ジェラルド・リトルにこう言われたの。『君が口にできる最も強力な武器は“NO”だ。“NO”には“YES”の100万倍の力がある』って。だから兄と私は、“NO”という言葉をずいぶん使ってきた。“YES”と答えた方がずっと多くのお金を手にできたとしても」
Vogue:ビリー・アイリッシュに質問! 「自主隔離をどんなふうに過ごしている?」 BY HATTIE COLLINS 2020年5月1日
c.f.Designed by...1000のNoを言えるだろうか?1つのYesのために。 2013年06月13日
There are a thousand “no's”
For every “yes.”
僕らも意味がないと言えども、尾身先生の病院グループへの65億や、診療報酬の改定、悪化した病院経営に対する補填には強くNoと言いたいところです。
医療はダウンサイドを引き受けることで、身銭を切った方が良いと思います。そうでなければ、今回のパンデミックから何も学びません。
専門家会議副座長・尾身茂氏が理事長を務める病院でクラスター発生の大失態 5/6(水) 9:26配信
尾身氏がトップのJCHOは、先日成立した補正予算で“特別枠”ともいえる65億円が付いている。
「だから兄と私は、“NO”という言葉をずいぶん使ってきた。“YES”と答えた方がずっと多くのお金を手にできたとしても」
これがビリー・アイリッシュたちをビリー・アイリッシュたらしめている理由でしょう。
Yesと答えた方がずっとお金を手にできたといても、、、です。
今回のセミナーのテーマでもありますが、本音と建前をなるべく近づけたいのです。ですから、たくさんのNoを人にも自分にも言わなくてはいけないのです
特にアーティストは、、、、
ということで、
今回のセミナーでも話題に出たかっこいいHikakinさんです。
アリアナ・グランデは最高です!
(Veganですね)
そして、ヒカキンさんも相当にかっこいい!!
次は驚きの!!!
AeroSmithとの共演!!
*何がすごいってWalk this wayをAerosmithと歌っているばかりか、、、Nonstopと一緒の舞台でパフォーマンスしているのもすごいです。
Nonstopとはこの人のことです!!
僕らもどれだけお金に目がくらんでも、、、Noと言いましょう!
「だから兄と私は、“NO”という言葉をずいぶん使ってきた。“YES”と答えた方がずっと多くのお金を手にできたとしても」(ビリー・アイリッシュ)
そして、盛り込みすぎかもしれませんが、ラストにウェバーのプロ倫から!
腐敗したカソリックに対して、そのプロテスタント運動として生まれたプロテスタント!
その倫理は極めて厳しいものでした。
学級委員のように、箸の上げ下ろしから指導が入るようなうっとおしいものでした(^o^)
カソリックのほうがはるかにイージーモードでした(とウェバーが言っています、いや本当に)。
新しくもたらされたものは、およそ考えうるかぎり家庭生活と公的生活の全体にわたっておそろしくきびしく、また厄介な規律を要求するものだったのだ。
新しくもたらされたものとはプロテスタンティズムが求める行動変容であり、新しい生活様式であり、新しい当たり前のことです。
しかし、この厄介な規律を要求し、そして禁欲を強いるこの倫理が、、、、資本主義の精神を生み出した、、、というのがウェバーの結論です。
すなわち、一方の非現実的、禁欲的で信仰に熱心であるということと、他方の資本主義的営利生活に携わるということと、この両者は決して対立するものなどではなくて、むしろ逆に、相互に内面的な親和関係(Verwandtschanft)にあると考えるべきではないか、と。
水と油のような、方やプロテスタンティズムの禁欲、方や資本主義の強欲。
これは平行線で交わらず、妥協もできそうにありません。
しかし、このプロテスタンティズムの禁欲ゆえに、資本主義の精神が生まれたとウェバーは考えます。
お金を稼ぐことは、神のみ心の従うことです。神の道具として働き、社会に機能を果たした結果が収益です。その職業は天職であり、召命です。
そして、そこで得た財産は、禁欲によって散財されることなく、再び投資に回され、そして資本主義が完成します。
このロジックはきわめてスッキリしています。
そして僕ら大衆と金持ちたちのマインドの違いがくっきり見えます。彼らの行動原理は禁欲なのです。
マルサの女のあの名シーンはこちら
「コップの水があふれて垂れてくるのを舐める」、と。
与沢翼さんも紹介されていました。
(引用開始)
あんた今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて水ためているとするね?
あんた喉が渇いたからといって半分しかないのに飲んじゃうだろ?
これ最低だね。
なみなみいっぱいになるのを待って…それでも飲んじゃだめだよ。
いっぱいになって、溢れて、ふちから垂れてくるやつ。
これを舐めてがまんするの。
(引用終了)
神のみ心に従うというと、「いやいやイエスは金持ちが天国へ行くのは、針の穴をらくだが通過するより難しいと言ったではないか」というような反論がありますが、イエスは蓄財や投資や労働を否定していません。むしろ肯定しています。
ラストに全文を引用しますが、ポイントは預かったお金を増やした者が評価されているということです。
おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。(マタイ25:29)
というわけで、ラストです!
全然関係ないですが、クリストファー・ノーラン監督の最新作は楽しみです。
今回の撮影もリアルにとことんこだわったのでしょうか!
One more thing,
冨永愛さんが愛用されていて、先日のRayさんのセミナーでも紹介されていた電気鍼ブラシをヒカルさんが紹介していました!!
【明日開催!!Ray式アンチエイジング】冨永愛さんのフェイスマッサージ♪ミランダ・カーの微笑 2020-05-23
電気鍼ブラシはセミナールームにあります!!
【聖書紹介】
というわけで、天国とは「自分の財産を預けるようなもの」という聖書の一節です。
話はシンプルです。
3つの投資銀行家に神様がお金を預けました。
A銀行には10億円、B銀行には5億円、C銀行には1億円。
それぞれ能力に応じて預けました。
A銀行はそれを投資にまわして、20億円にして、神様は大層喜びました。
B銀行もそれを投資にまわして、5億円を10億円にして、神様は大層喜びました。
しかし、C銀行は運用を失敗したらひどい目に合うことがわかっていて(それにひどい取り立てをすることも聞き知っていて)怖がりすぎていたので、運用せずに金庫の中にしまっておいたら、、、
神様がブチ切れたという話です。
その1億円を取り上げて、A銀行に渡したあげくに、追い出したのです。
迷える子羊を探すような優しい姿はそこにはありません(笑)
そもそも迷っていないですしね。
おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。
この役に立たない僕を外の暗い所に追い出すがよい。彼は、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。
「この役に立たない僕」って、これが神様の本来の顔です。
我々は能力を与えられているのですから、その能力をフルに使って、きちんと10億を20億にすべきなのです。
(引用開始)
また天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を預けるようなものである。
すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には二タラント、ある者には一タラントを与えて、旅に出た。
五タラントを渡された者は、すぐに行って、それで商売をして、ほかに五タラントをもうけた。
二タラントの者も同様にして、ほかに二タラントをもうけた。
しかし、一タラントを渡された者は、行って地を掘り、主人の金を隠しておいた。
だいぶ時がたってから、これらの僕の主人が帰ってきて、彼らと計算をしはじめた。
すると五タラントを渡された者が進み出て、ほかの五タラントをさし出して言った、『ご主人様、あなたはわたしに五タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに五タラントをもうけました』。
主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。
二タラントの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけました』。
主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。
一タラントを渡された者も進み出て言った、『ご主人様、わたしはあなたが、まかない所から刈り、散らさない所から集める酷な人であることを承知していました。
そこで恐ろしさのあまり、行って、あなたのタラントを地の中に隠しておきました。ごらんください。ここにあなたのお金がございます』。
すると、主人は彼に答えて言った、『悪い怠惰な僕よ、あなたはわたしが、まかない所から刈り、散らさない所から集めることを知っているのか。
それなら、わたしの金を銀行に預けておくべきであった。そうしたら、わたしは帰ってきて、利子と一緒にわたしの金を返してもらえたであろうに。
さあ、そのタラントをこの者から取りあげて、十タラントを持っている者にやりなさい。
おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。
この役に立たない僕を外の暗い所に追い出すがよい。彼は、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。