*まといのば講座「未来から来たドラえもん 〜神経科学のコペルニクス的転回、二極化の行く先と人工知能との共存の果ての幸福論〜」に続き、
まといのば講座「本当はスゴイ自重筋トレ(キャリステニクス)
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*編集が大幅に遅れていて申し訳ないです。順不同で編集していきます!!
たとえば、バックカンブレ(背屈)をしているとき、僕らは背筋を使っているような気がしますが、実際に触ってみると、筋肉はやわやわです。柔らかいです。
立っているときよりも、背屈しているときのほうが柔らかいです。ブリッジでもそうです。
これは直感には反します。
でも、事実は小説より奇になりですwww
(もしくは、ガリレオのように「それでも地球は回っている」のです)
首を上に向けると、収縮している側(背中側)の首の筋肉はゆるみます。
収縮しているはずなのに、収縮していないで弛緩しているのです。
起始と停止が近づくのは、収縮だけではなく、弛緩もあるのです。
これは筋肉のマトリックスでやりましたね。
収縮と弛緩を縦軸に、起始と停止が近づく、離れる、そのままのマトリックスです(文字で書くと分かりにくいw)。
僕らが直感的に知っているのは、起始と停止を近づけて、収縮している状態です。
肘を曲げて上腕二頭筋の力コブを見せる、など(「ポパイのよう」となど言いますが、ポパイが発達しているのは前腕という、、、衝撃の事実w)が、筋肉を短縮させて収縮させる状態です。
その逆がストレッチです。
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ストレッチして、筋肉をゆるませましょうなどと言いますし、短縮が収縮なら、伸長させたら弛緩しそうなものですが、そんなことはありません(そういう場合もありますが)。
伸ばしながら収縮するのが、遠心性収縮で、非常によく起こる現象です。
ですので、頭を柔らかくして、現象をひとつひとつ理解していかないと、混乱してしまいます。
まずは頭を柔らかくするべく、上を向いて、収縮しているかに思える首の筋肉(背中側)を触ってみましょう。
ブリッジや背屈(バックカンブレ)もそうですが、実はここには宇宙の法則が働いているのです。
宇宙の彼方からも、確実に我々に影響を与えているあの力がw
我々の生命を生み出し、我々の肉体の元となる星を産み出したあの偉大な力がwww
(僕らの肉体は星のかけらでしたね。平たく言えば、星の核廃棄物ですw
僕らの肉体を構成している原子は星によって生み出されたものです)
って、そう、
重力ですね。
ビッグバンがあったとして、そのスープが冷えて星になったのは、量子ゆらぎと重力のおかげでした。重力は「ひき合う孤独の力(谷川俊太郎)」ですので、どんどん引き寄せ合うことで、ますます力を増します(星は大きくなればなるほど、重力が増します)。
マタイ効果が働きます。
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした(谷川俊太郎『二十億光年の孤独』)
*ちなみに当時の宇宙科学では宇宙の広さは二十億光年でした。
谷川俊太郎さんと言えば、ASKAさんと番組(Youtube)を作っていましたね。
*余談ながら、谷川さんのロゴマークという「TS」を見てみてください。アスクレピオスの杖ですw
ちなみにASKAさんと言えば、テリー伊藤さんとの対談も良かったです!
Youtubeはいま面白いですね。
地獄の釜が開いたようですね。
話を戻すと、重力って重要ですね。
いま、宇宙の果てを観る方法は、光から重力波にうつってきているのはご承知のとおり(その前はニュートリノでしたね)。
「宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う」
ということをアインシュタインは(一般相対性理論で)きれいに示しました。
ということはともかく、、、
身体を使うときも、わかりやすい筋力(電磁気学)だけではなく、あまりにはかなく小さい重力を利用することです。
脱力すると、身体が重く感じるとき、それは重力のささやかな音を聴いていることになります。
思い出したいのは、他の3つの力(相互作用)に比べて、重力だけが異常に小さいことです(リサ・ランドールたちに言わせれば、重力だけが他の次元に染み出しているからだそうですが)。
ちなみに重力が他の次元に染み出しているからこそ、いわゆる時空を超えて情報伝達できるというのが、映画「インターステラー」でした(そこが分からないと「途中から荒唐無稽」って感じてしまいます)。
c.f.ビッグバンを学ぶことで、ブラックホールの理解が深まりました 2014年12月12日
地球が僕らの肉体に比べて大きいので、重力は大きく感じますが、実際には小さいものです。ですから感じるには脱力が必要です。深い脱力が。電磁気力のノイズを消すことで、重力を感じます。
これを聴くのが重要です。
たとえば歩行というと、筋肉を使いがちですが、本来は骨(の剛性)と重力を利用することが大事です(ですので、一番大事なのは、初動です。0から1にするところです。それを重心移動を使い「無足」でやることです。という講座を武術の身体でやりましたね)。
これは武術家の妄想の中にあるのではなく、物理学です。
たとえば、ずいぶんと前に紹介したこの受動歩行ロボット、動力はありません。
じゃあ、なぜ歩いているのか、なぜ動くのか(永久機関なの?)というと、シンプルに重力を使っています。水が低きに流れるのと同じです。
c.f.【明日追加開催!!】はじめての気功「腹直筋・大腰筋」〜身体を最大限に向上させる裏ワザ〜 2015年12月16日
ちなみに重力もそうですし、振動に敏感になるのが解剖直観です。
(たとえば、慣れてくれば血流も感じられます。これは印象とか雰囲気ではなく、具体的に動脈の脈拍は施術の中で感じるべきです)
(重力というのは、感じ方としては「重み」ですね。重みとして感じます)
c.f.アイスの硬さがスプーンを通しても分かるように、道具の先にもあたかも感覚神経があるように感じる訳 2019年11月24日
たとえば施術をするときに(マッサージをするときに)手でやろうとして、手首や肘を使ってしまうものですが、比喩ではなく胸を使うべきです。
胸を使う?
そう、胸を使うというと、解剖学を無視した議論かと思いがちです。
でも、実際に胸に手を当てて(大胸筋に触れて)、手をかるくゆすります。そのとき腕の筋力を最小限にすると、大胸筋が使えていることが分かります。面白いです。
強く押したいと思ったら、腹筋を締めて体幹を強くすることです(もっと強くしたいときは、股関節屈曲すなわち腸腰筋をわずかに使います)。
ですので、胸から手を使うとか、腹から押すというのは比喩ではなく、文字通り機能解剖学に基づいた発言なのです。
昨年末のバレエ講習会でもやりましたが、たとえばY字に脚をキープするのも、そして手をアラセゴンに維持するのも、構造でキープします。そうすると驚くほど筋力は不要になります。
靭帯や骨のアライメントがしっかりと支えてくれるのです。
懐かしい言い方を使うならば、「骨で立つ」ということです。
(最近、肥田春充先生の著作を見ていて、久々に「体」の旧字体である「體(骨が豊か)」にしみじみと感じ入りました。僕らは「肉が豊か」な身体を目指しすぎていたのかもと思います)
Y字は骨盤の後傾(を腹直筋でコントロールします)で止め、アラセゴンに関してはやりがちな僧帽筋上部と三角筋を使わずに、ローテーターカフで止めます。
「手は背中から生えている」とか、「胸から手」というバレエの言い方は機能解剖学なのです。
それぞれ翻訳するならば、「肩甲骨と鎖骨は上肢帯」ということになります。
肩甲骨は背中に広がり、鎖骨は胸の中心から伸びています。
最近、赤ん坊や幼児たちを見ていて、その肩峰の位置の正確さに驚かされます。
この状態(解剖学的肢位、もしくは脱力状態)を維持すれば、肩こりどころか、様々な疾患から解放されるのだろうと思います。
周りが猫背だからと言って、それに合わせる必要はないのです。
そして、肩峰の位置が正確になれば、胸は広がり、背中も広がり、背筋も伸びます。
このときにクンダリーニという状態が達成され、そのエネルギー感は谷川俊太郎さんの印のようにアスクレピオスの杖のように、もしくは二重らせんでヘルメスの杖(ケリュケイオン)になります。
身体を通じて、宇宙の神秘に触れるというと大げさですが(笑)、でもそれくらいの面白さを秘めています。そして何より楽しく、気持ち良いのです!!