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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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肩甲骨剥がしから始め、大胸筋を剥がし、前鋸筋や小胸筋をゆるめて、上肢帯を体幹から剥がそう!!

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「上肢帯」と呼んでいる手技(マニピュレーション)兼気功技術があるのですが、この上肢帯は大胸筋を強烈にゆるめるとともに、小胸筋に直接圧迫をかけられます。

 

*これは「上肢帯」のワークではなく、イメージ画像です(^o^)

 

 

というか、小胸筋がいかに硬いか、いかに拘縮しているかなどが、はっきりと分かります。

直接触れるのが大きいです。

直接というのは、大胸筋をスルーして、大胸筋の下から小胸筋に触れるということです。

 

Anatomography - Anatomography (setteing page of this image.), CC BY-SA 2.1 jp, リンクによる

 

この小胸筋は付着部である烏口突起への筋膜リリースでもかなりゆるめられるのですが、きっちり触れて、セラピストとクライアントの双方が小胸筋の状態を認識できると、ゆるみが早いです。

 

気功の基本はRゆらぎですが、気功整体の基本もRゆらぎです。

Rゆらぎというのは、無意識であった場所(たとえば小胸筋)を意識に上げることです(多分w)。

 

「(大胸筋に隠れて)小胸筋なんて存在も知らなかった!」という人は多いと思うのですが、一度意識してしまうと、小胸筋を緩めたくて仕方なくなります。

 

なぜゆるめたくなるのか、、、それはシンプルです!!

 

小胸筋がゆるむと相当に快適だからです。

 

 

もちろん、小胸筋をゆるめる過程で大胸筋はマストでゆるめますし、大胸筋がゆるむと上腕骨の内旋や内転も改善されます。

ちなみに、正しい位置に肩がくると、、、結構、気持ち悪いというか、超姿勢が良い感じになります。

 

ですので、最初は慣れないので、つい猫背にしたり、巻き肩に戻って、「ふぅ」と落ち着きたくなります。

次第に僧帽筋上部はバキバキと固まるのですが、それもお構いなしに。

 

 

とは言え、これも周りが超良い姿勢で、「それが普通」という空気だと、猫背にしていることが奇妙な感じになります。

いわゆる同調圧力ですね。

でも、これは良い意味での同調圧力です。

場の力とか言ったりもします。

 

ですので、姿勢の良い人を周りに配置しましょう。

もし、周りがみんな姿勢が悪かったら、イメージで姿勢の良い人を周りに配置しましょう。結界のように。

 

そして、未来の理想の自分と今の自分をリンクさせて、強烈にクンダリーニでも流せば、姿勢は良くなります、きっと。

 

ちなみにダンサーとか体操選手がめっちゃ姿勢が悪いのは、通常の猫背とは違います。あれはストレッチです。

いや、冗談ではなく、まじでストレッチです。

背面の筋肉を猛烈に使っているので、練習や本番じゃないときは、伸ばしたいのです。でも、背面のストレッチってほとんどありません。あるとしたら、、、あの姿勢なのです(とは言え、それが癖になりすぎたら、ダメですけど)。

 

肩や首や上半身(猫背)みたいなものの施術はかなり難しくて、多くの人が苦労していると思うのですが、やはり重要なのは「知識」だなと思っています。

 

多くの人がやっているので、それは合理的なのだろうと脳は判断します。

周囲の人が全員姿勢が悪いので、それは合理的と。

そして、自分がその姿勢になっても、別段不都合もない、と。

(不都合がないのではなく、慣れているだけです。「慣れ」もまたホメオスタシスの機能ですね。どんな環境にも適応しますので)

 

ですので、たとえば「肩(僧帽筋上部)がパンパンなのは、なにかおかしい」とか、「肩が痛くて上がらないのは、なにかおかしい」と認識するところからはじめて、自分の筋肉がいかに拘縮しているかを知るところから始めるべきかと思います。

 

整体あるあるネタとしては、整体師が姿勢を治したがり、クライアントさんはなんか矯正を強制されるのが嫌だな〜と思っている構図です。まあ、その整体師さんも姿勢良くなかったりしますがwww

 

姿勢を治そうとするのではなく、何が問題で、どうなっていて、どうすればいいかをクライアントさん本人が理解して、じゃあ、どうすればいいかまで発見してくれるのが一番です。もちろんサポートはしますし、知識は伝えつつです。

 

ここも試行錯誤というか、謎解きの面白さがあると、クライアントさんもセラピストも知的好奇心が刺激されて面白いと思います。その探求の旅の過程が楽しいですし、多くのアイテムならぬ健康という報酬がゲットできます。

 

 

首・肩・胸に関しては、クライアントさん自身は患部を触って欲しいと思うものです。

たとえば、「肩をもんで欲しい」という風に。

 

ただ、肩は本当に上手にゆるめたとしたら、僧帽筋上部は重みに耐えかねて筋繊維が切れてしまうかもしれません。まあ、普通はそんなに上手にゆるめることはできないので、大丈夫ですが。

逆に、ということは、その施術はムダだったということになります。

 

ですので、肩を触りながらチェックしつつ、その硬さを確認したら、クライアントさんにも丁寧に自分の首を触ってもらい、硬さを確認してもらいます。

そして、解説を挟みながら、たとえば大胸筋を(小胸筋の位置あたりで)圧迫してゆるめて、肩を開きます(上腕骨外旋と外転です)。

そして、頚椎のアライメントを整えると、即席で僧帽筋上部をゆるゆるにできます。

 

この状態を実感してもらいます。一瞬で柔らかくなったのを確認してもらいます。

 

 

その上で、なぜ頚椎のアライメントが重要で、大胸筋をゆるめることが大事なのかの解説を挟みます。

そのあたりで、烏口突起を筋膜リリースしながら(関連筋肉をゆるめつつ)、烏口突起と上腕骨骨頭の隙間に指を入れて広げていきます。

 

このときに「この烏口突起というのは、身体の前面にあるけど肩甲骨なんですよ〜」と話します。

 

ウコウトッキという言葉が分かりにくいので、解説のときに、鳥のくちばしのような突起です、と漢字を教えるのも良いと思います。

 

大事なのは、明日使える雑学として、ウコウトッキという身体の前面にあるのに肩甲骨という部分があることを教えることです。

 

自分で探せるようになると、また相当にゆるめられます。

 

肋骨を呼吸でゆるめたり、横隔膜の筋トレをしたり(BootCampでやります)、上半身を結構ゆるめられたなと思ったら、次の段階に入ります。

 

それが肩甲骨剥がしです。

 

「肩甲骨が剥がれれば、健康になれる!!!!」

というほど単純ではありませんが、肩甲骨を剥がせるのは大事です。

本当にはりついていて、指が入らない人は結構多いです。

背中ですが、胸が苦しくなります。ただ長年その状態なので、苦しさに気付いていません。

 

 

肩甲骨剥がしができたら、次のステップ、そして次のステップと行きます。

 

次のステップが前鋸筋への筋膜リリース。これは強烈です。

そしてその次のステップが上肢帯と呼んでいるマニピュレーションです。

 

それぞれ気功技術としても「前鋸筋」「上肢帯」と仮に呼んでいます。

 

「上肢帯」まで行くと、手技で小胸筋の状態を正確にチェックできます。

もちろん大胸筋の下に手を入れなくても、小胸筋のチェックはできます(脇から手を入れて)。でもそれだと側面のチェックです。もっと全体を見たいと思ったら、「上肢帯」が最高です。

 

硬い人は「携帯電話がインプラントされている??」というくらい硬いです(大げさか)。

 

小胸筋くらいのサイズ感であれば、筋腹への筋膜リリースで全然ゆるみます。ただ、それだと時間がかかるなーという場合は、付着部を攻めましょう。肋骨の方を攻めると、ズルンとゆるみます。

これはなかなか嬉しいです。

 

小胸筋は当然肩甲骨についている筋肉ですので、肩甲骨が解放されます。

 

 

というわけで、いろいろと書いてきたのですが、、、、

 

とは言え、上半身をやりながら、大腰筋にはどこかで戻ってきてください。

上手にトークを交えて、大腰筋をゆるめる重要性を納得してもらって、大腰筋をゆるめたいです。もちろん大腿直筋や中間広筋も。もちろん、内転筋群も、大臀筋もハムストリングスも。

 

ですので、どうやって上半身を喜んでもらいながら、下半身に入るかがポイントですね。実際に結果が出始めれば、クライアントもノッてきますので、そして不思議なようですが、下半身をゆるめると肩こりもゆるみます。

 

ですので、上手に相乗効果を示してあげてください!!!

 

 

 

 


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