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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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脱力やリラックスが重要なのは武術家やアスリートやダンサーだけ、一般の人はむしろ力んだ方が良いかも

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「大臀筋に力を入れた方が、気の出力が上がることは実感していますが、一方で脱力した方が気の出力も上がるという過去記事もあり、どうすればいいのかよく分からなくなりました」というお問い合わせをいただきました。

 

疑問に思う気持ちは良くわかります。

 

脱力なのか、力を入れるのか、、、、混乱すると思います。

 

ですが、これは非常にシンプルな話です。

 

誰に向けて書いているかによって、アドバイスする方法論は全く変わってきます。

 

 

たとえば、プロのダンサーやアスリートに対しての方法論であれば、いかにもっと脱力するかの方法を教えていきます。

もっともっと深い脱力があり、その方法論があることを伝えます。

 

かつては「まといのば」に集っていた人はほぼ全員がダンサーでした。

プロもいますし、アマチュアもいました。

彼らに対してであれば、いかに脱力するかをとことん突き詰めるだけで良かったのです。

 

なぜなら身体の使い方の基本的なことができているからです。そうでなければ、踊れませんし、武術もできません。

 

 

しかし、ここ5、6年はかなり状況が変わってきました。

 

踊っていない人が来るようになってからは、驚くようなことの連続でした。

 

 

ともかく身体の使い方の根本がおかしく、基本的なトレーニングを受けていないのです。

 

そうすると、どうなるかと言えば、丹田すら入らなくなります。

 

「まといのば」のかつてのメンバーで、本人も自覚があると思いますが、何度、丹田を入れても、スルッと落ちてしまう人がいました。

どんな方法で試しても、丹田が下腹部にとどまらずに、落ちてしまうのです。

ですので、丹田ができないのです。

 

これには非常に驚かされました。

 

面白いケースだと思いますが、本人にとっては大変なことです。

 

 

その後、そのようなケースが増えてきて、そしてその後ヨガブームが「まといのば」を席巻しました。

 

結論から言えば、身体ができていない人は気功はできないのです。

 

だからこそ、気功師は長い時間をかけてまずは身体を鍛えます。そのあとに免許皆伝でいろいろな技術を教わります。

 

「まといのば」の気功技術は、伝授さえされていれば、単にマントラを唱えるだけで、技術を召喚できます。技術を呼び出して使うことができます。

マントラと言っても、「のうぼうあきゃーしゃおんありきゃ」みたいなものではなく、非常にシンプルなものです。

 

ある意味で、修行も鍛錬も不要で気功が使えるというのは夢のようですが、それはしばしばヒュブリス(傲慢)という悪夢をもたらします。

 

 

何が言いたいかと言えば、丹田ひとつ創れないような身体であっても、口先三寸で気功師として活躍できるのです。

 

身体に芯が通っていなくても、身体に丹田がなくても、身体の開発ができていなくても、マントラを唱えれば、そこそこの仕事はできてしまうのです。

 

 

もちろん多くの気功師はそんなレベルで満足できないので、ガンガン身体を鍛えます。

身体を鍛えれば、もっと気功師としてもパワーアップすることが分かっているからです。

 

 

という流れもあって、以前は「脱力」やリラックスをうるさいほどに言っていました。

 

いまはむしろ、「全身を力ませろ」と言わんばかりに、力を入れることを繰り返しています。

 

なぜなら、多くの普通の人は全く身体ができていないからです。

武術や舞踊を本気で取り組んでいる人であれば、「脱力せよ」が正しいアドバイスですが、そうでない人はまず筋肉に普通に力を入れることから始めるべきです。

 

 

「まといのば」では整体所をオープンさせる予定ですが、そこでのセラピストたち(ソルジャーと呼んでいますが)はきっちり身体も心も(知性も)鍛えてもらう予定です。

 

ただ最初はまずお互いに徹底的にオーバーホールをします。

お互いに施術をしあって、お互いの身体の問題点をあぶり出して、ヒーリングをし合います。

その上で、コツコツとトレーニングを積み重ねます。

そうすると、また問題点が増幅され、あぶり出されます。

これを繰り返すことで、鋼のような肉体になっていきます。

「まといのば」のセラピストである以上は脱「紺屋の白袴」です(まあ、僕らが一番身体がボロボロなので、率先して改善せねば)。

 

整体所のイメージはギルドです。

ワイワイやりながらヒーリングのレベルをアップさせ、身体のレベルも向上させてください。

身体が快適になり、施術のレベルが上がるのは、何よりも楽しく気持ち良いことです。

 

 

話がとっちらかって申し訳無いのですが、言いたいことをシンプルに言えば、アスリートやダンサー以外は身体にむしろ力を入れまくって、力むくらいで普通になれるということです。

「まといのば」もそうですが「脱力せよ」「リラックスせよ」というアドバイスはアスリートやダンサー向けであって、一般の人を対象にしていないのです。

リラックスしたければ、むしろ力を猛烈に入れた方が早道だったりします。

(ここらへんの議論は非常に悩ましいですし、一般受けするのは「リラックス!!」だと思いますが、アスリートのリラックスと一般人のリラックスは天と地ほども違うのです)。


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