*11月23日(土)24日(日)「気功整体師養成スクール」
*気功整体師養成スクールはほぼ定員ですので(まだ募集しています!)、12月に追加開催します!
12月21日、22日です!
*今月のセミナースケジュールは一番下に!!
まといのば講座「武術の身体Part2」が無事に終了しました!!
今回は僕が敬愛する高岡先生の偉大さを紹介できるということで、かなり力を入れておりました(^o^)
偉大すぎてなかなか理解されていない部分があると思いますし、評価というのは後世にゆだねるしか無いと思っています。ただ、たとえばゆる体操のシステムなどは身体意識の鍛錬法とリンクして非常に見事なものがると思っていますので、コミュニティーのレベルが上った先に一挙に導入できるかと思っています。
たとえば、昨日のセミナーのいわば番外編で行ったフリーフルクラム(フルクラムシフト)からの裏転子(ウッススリスリ)などは、解剖学を体感レベルで理解した上で、ほんのわずかゆる体操をやるだけで無足や浮身が可能になることを示しています。
あの光景が未来の「まといのば」のあり方かと思っています。
真に高度な身体を持ったもの同士だと響き合える世界があります。
(ただ、ゆる体操を続けることで、そこに到達できるとは思いません。やはり高岡先生の薫陶は必要かと)。
たとえば、高岡理論の中にもありますが、センターというのは最重要ながら、もっとも抽象度が高いのも事実です。裏転子や転子や開側芯に比べると解剖学的構造がわかりにくいものです。センターというのは、第一に全身の細胞と最近の重力線(重心からのベクトル)のベクトル和であり、そしてそれに拮抗する垂直抗力のベクトル和であります(高岡先生は支持線と言います)。そしてこの2つのベクトルが完全に一致しないのが、フルクラムシフトです。物理的にも一致しませんし、意識の上でも一致しません。ですので、脳はその計算処理を圧縮するためにスティッフな身体を作るというのが高岡理論です。
僕らは身体意識をアルゴリズムや情報と考え、そのアルゴリズムは明確に身体の構造という意味で解剖学に由来し、ゆる体操をRゆらぎと再定義しています。
(引用開始)
身体には、意識の濃い所と薄い所がある。手は足よりも意識が濃い。足は尻よりも意識が濃い。同じ手の中でも、指先は甲よりも意識が濃い。(略)このように人間には、一人の人間のなかで意識の濃い所と薄い所が存在する。そしてこの意識の濃さには様々な度合いがあり、人体はこの意識の濃さの程度によってかなり複雑に”塗り分け”がなされていることが分かる。(引用終了)(高岡英夫『天才の証明』)
なぜ、この体性感覚的意識の濃淡が無意識レベルまで書き込まれるかと言えば、神経科学で考えれば、繰り返しの行動はシナプスが強化され、よほど強度の高い鍛錬を積めばそれはミエリン鞘の形でブロードバンド化が可能になるからということでしょう。
ちなみに、今回は「武術の身体」講座の準備をしながら、いつか「武術の身体養成スクール」を開催したいと思いました。
昨日のセミナーでもチラッとやりましたが、そのスクールではまずは整体による身体への介入を行い、ゆるむということを高いレベルで実現したあとに、解剖学をしっかり学びながら、それに対応するディレクター(身体意識)をひとつひとつ気功技術を使いながら導入していき、導入しながら、再び整体による介入、そして対応する「ゆる体操」の紹介、、、とミルフィーユのように重ねていくことで、圧倒的な「武術の身体」に出会えると思います。
2時間のセミナーでは無茶かと思ったのですが、そうでもありませんでした。
ただ「まといのば」講座ですので、すでにスクールも複数回受講されているので、各種気功技術で代替できるものは割愛しました(初期の「まといのば」の気功技術はほとんどが高岡先生のDSからインスパイアされています)。
そして、聡明な受講生の皆さんは感じたと思いますが、究極的な整体というものがもしあるとしたらこうなるのではないかというところに昨日は早い段階で到達しました。
もちろんまだ遠くから山頂をチラッと見たに過ぎず、これをマスターするには深い森の中に入り、高い山を登っていかなければなりません。ただ、これまで雲に隠れていた山頂を垣間見ただけでも、大きな収穫です(山頂があるかどうかも、これまで知りようがなかったですし)。
その手法とは何かと言えば、、、、
前回の「はじめての気功」から続くテーマでもあるのですが、「特定の筋肉を軽く触れるだけで、パフォーマンスを変える」という技です。
実際にセミナー中に起きた光景は、ただ筋肉に本当に軽く触れているだけなのに、どんどん身体の使い方が変わってくるというものでした。
赤い糸のワーク(お互いの腕を引っ張り合うワーク)を繰り返しやっていたのですが、その引き方が幼い感じから、身体を鍛えている人の感じへと変化していきました。
肘で引いていたのが、腰で引くようになり、肩が挙上していたのが、下がるようになりました。
これは高いレベルの術者が触ったのではなく、各自がセルフで行っても結果が出ています。
ということはかなり汎用性があるということです。
ですので、まずは筋肉の数え歌をしっかりと踏まえて、そこだけを触っていれば、大きな見返りが期待できるのです(きちんとフィードバックは取ってください。取ることで加速します)。
(引用開始)
筋肉と言えば、力こぶ。力こぶの上腕二頭筋に触れて、肩から首筋を丁寧になでて(僧帽筋)、胸の大きな筋肉である大胸筋へ。大胸筋から腹部をぐるりと触って腹筋群、背面には広い大きな広背筋。その奥におくゆかしい腸腰筋群。お尻に降りてきて、大臀筋。その下の腿裏のハムストリング。前腿に行き、大腿四頭筋でだいたい終わり!(引用終了)
だんだんと上腕三頭筋であったり、三角筋であったりを増やしていってOKです。
菱形筋も柔らかければ触れますし、広背筋に触れたならば、脊柱起立筋群にも触れましょう。
腹筋群も縦横斜めとあります。縦の腹直筋と一番奥の横の腹横筋。そして斜めが外と内にあります。
外腹斜筋は鼠径靭帯と同じ斜めです。内腹斜筋はそれに直行します。
腸腰筋群も大腰筋と腸骨筋に分けて良いですし、大臀筋を覚えるならば中殿筋も一緒に覚えましょう。
ハムストリングスは外ハムと内ハムがあります。大腿四頭筋も4つ覚えて、内転筋群も触りながら覚えてしまいましょう。
まずは筋腹を触り、筋肉に力を入れ、そしてそのうちに付着部も覚えてしまいます。
付着部の覚え方は言葉で機械的に覚えるのではなく、絵で覚えましょう!
今のところ付着部を覚えるのに、一番オススメなのは、「プロが教える筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典」です。お馴染みの石井直方先生が監修されていて、CGが非常に大きくて綺麗です。
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いろいろなことを放り込まず、シンプルに筋肉の付着部、支配神経、機能にのみ特化しているので、非常にありがたいです。
単純化されていますが、筋肉ひとつひとつがしっかり紹介されているので、その絵を頭に思い浮かべます。そのヴィジョンを浮かべて、その付着部をクローズアップさせたあとに、自分の身体で感じながら(そこを指差しながら)、その付着部の名称を口に出して言うという風にしましょう。
ちなみに、支配神経って何で覚えなきゃいけないのって思いませんか?www(いや、僕も思っていました)。
でもたとえば神経に対して気功整体でアプローチができるとしたら、、、、神経を覚えることは大きな意味があります。
そう、僕らは神経に対するアプローチも整体に含むので、支配神経は喜んで覚えるべきなのです(というか、これも実際に単なる暗記ではなく、神経に対するリリースをしながら、実験しながら覚えれば、身体で覚えられます)。
ちなみに実際に現場に出ると、ある動きに対してどんな筋肉が関わっているかをパッと思い出さないといけないときとかあります。
これももちろんしっかり筋肉の起始停止と機能が頭に入っていれば良いということはあるのですが、しかしどの筋肉が一番貢献しているかなどの順位が頭に入っていた方が便利です(そうしないと同じ機能を持っても、全然貢献しないところに執着してしまったりするからです)。
その機能別に筋肉の貢献度を整理してくれるのが、同じシリーズの「筋肉の使い方・鍛え方パーフェクト事典」です。これも機能ごとに順位を写真記憶してしまえば良いですし、まあ筋肉の体積がなんとなく頭に入っていると、覚えるのが楽です。
実戦には、非常に便利な一冊です(まずは上の本で起始停止、機能、支配神経をしっかりと覚えましょう!)
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昨日はRayさんの身体を使って付着部が可視化できるという(おそるべき)ワークをやりました。
あそこまでゆるんでいると、付着部が分かるようになります。
僕らも自分の身体でなるべく付着部が意識できるようにしましょう。最初は部位で判断して、そのうちに引っ張られている感じがしてくるとかなり良いです!
筋肉を筋腹ではなく、付着部ベースで考えると、かなりいろいろとスッキリします!
たとえば、大腰筋が胸の筋肉だと間違えたり(腕のための筋肉です)、腸腰筋群をお腹の筋肉と間違えなくてすみます(脚のための筋肉です)。大腰筋もそうですが、広背筋も背中にべったりついているのに、腕のための筋肉です。もっと言えば、菱形筋ですら背中の中心ですが上肢(肩甲骨)のための筋肉です。
(同様に僧帽筋は肩甲骨を動かすという意味では上肢のための筋肉であり、その裏側にある前鋸筋も肋骨と肩甲骨をつないでますので、肩甲骨という上肢を動かす筋肉です。体幹にありながら、上肢という腕を動かす筋肉ばかりなのです)
そうやって整理すると、筋肉ともっとお友達になれます。
たとえば、上腕二頭筋は上腕の筋肉のようですが、上腕にはくっついていません。知っている人にとっては当たり前ですが、知らないとびっくりします。筋腹はたしかに上腕にありますが、付着部は肩甲骨と前腕です。上腕は華麗にスルーされています。
こうやって知ったことを実際に自分の身体に触りながら落とし込んで、暗記して心に落とし込んでいくと、気付いたらすごいことになっています。
その「すごいこと」が武術の身体でこっそり公開されたものであり、そのための手法は軽く触れるだけなのです(これは気功整体の基本技には含みませんが、将来的にはその手技も取り入れて、ガンガン神業を発揮してください。まずはベタに「気功整体のための解剖」を覚えて、手技を取得しましょう!)。
あ、それから筋肉の機能のマトリックスについても、面白かったですね。
通常の理解は起始と停止を近づけると収縮、離すと弛緩だと思っています。起始と停止を離していくことをストレッチなどとも呼びます。
ただ筋トレしている人にとっては、収縮しながら起始停止を離すことがあるのは理解しています。
いわゆるネガティブですね。エキセントリックというやつです。
重い荷物をそっと下ろすときに、この身体の使い方をします。
そしてこのネガティブをしっかり丁寧にやると筋肉が鍛えられることも、ご承知かと思います。
一方で実際は、近づける、遠ざけるという横軸に対して、収縮と弛緩という縦軸があり、4つのパターンがあります。
すなわち、
近づく:遠ざける
収縮 1 2
弛緩 3 4
というマトリックスです。
1と2が筋トレにおけるポジティブ(短縮性収縮)とネガティブ(伸張性収縮)です。
しかし、実際は近づけて弛緩という場合があり、遠ざけて弛緩という場合があります。
で、
問題はこれができない身体になっている人がトレーニングしている人を中心に多いということです。
ですので、こういうマトリックスがありますよ、と言っても、自分の体で検証できないので、スコトーマに入るのです。
たとえば、力を入れていないのに、起始と停止を近づけるだけで攣る人もいます(腹筋などが多いです)。
昨日のセミナーで試したら、上腕二頭筋の起始と停止を近づける(すなわち肘関節の屈曲)だけで上腕二頭筋にパンと力が入って抜けない人が半数ほどいました。
だれかに屈曲位にしてもらったとしても同様です。
すなわちこれはパブロフの犬のように条件反射として収縮しているのです。
でも収縮させる必要がないところは即座にゆるませる必要があります。
遠ざける場合も同様です。
よくストレッチが問題になるのはこの点です。
良いダンサーと普通の人のストレッチは形こそ似ていれども、筋肉の中で起きている現象が異なるのです。
良いダンサーは4でやっていて、普通の人は2で伸張性収縮としてやってしまっているのです。
そこに無理がかかると筋繊維は壊れます。
収縮の命令を出さずに、物理的にアクチンとミオシンを引き剥がすつもりでストレッチはすべきです。
また筋膜リリースなどでは、ストレッチして筋膜リリース(圧を加える)と良いと言いますが、ストレッチで力が入るタイプであれば、起始停止を近づけてたるませてそこに圧を加えた方が良いのです(もちろん収縮していないことを確認することです)。
いつも力が入っている人というのは、1か2しかない世界の人です。
昨日の武術の身体セミナーでもやったように、不思議なことに事前に一瞬だけ力をいれて後は抜いておいて良いのが武術の身体です。ですからどれだけ脱力できるかが肝となります。
その脱力はいつでも瞬時に収縮できる前提の脱力です。
というわけで、11月のスケジュールはこの土日に公開します!
(ちなみに、気功整体Boot Campは早くも今月から徐々にスタートしていきそうな感じです!詳細が決まったら、ブログで書きます!)
決まっている日程は以下の通りです!
11月23日(土)24日(日)「気功整体師養成スクール」
*気功整体師養成スクールはほぼ定員ですので(まだ募集しています!)、12月に追加開催します!
12月21日、22日です!
11月26日(火)寺子屋リニューアル「はじめての栄養学」(リニューアルシリーズ最終回!!!)
11月28日(木)まといのば講座(未定ですが、、、おそらく解剖学の速習法と整体について!すなわち、Boot Campの第1弾になりそうな、、、)
【書籍紹介】
一冊目はとりあえずBoot Campの教科書にします!
Boot Campというのは整体学校のことです。
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覚え終わったら機能ごとに整理するのに、こちらを使いましょう!
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いやー期待にたがわぬ面白さです!
なるほどと思わされます。
プリズナー・トレーニングシリーズの4冊目ですが、一冊ごとにテーマを変えて、そしてプリンシプルは一貫していて非常に面白いです!
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プリズナー・トレーニングの最新刊を見ていると、彼らの跳躍の秘密が見えてきそうです。
プリズナー・トレーニングシリーズの一冊目はこちら。
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このグリップ、関節については非常に示唆に富んでいます。
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面白いです!!
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