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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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バストアップには大胸筋に効かせる腕立て伏せ?、いやいや即効性を求めるなら僧帽筋が効く?!僧帽筋?

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*気功整体師養成スクールはほぼ定員ですので(まだ募集しています!)、12月に追加開催します!

12月21日、22日です!

11月から移動してくださる方も歓迎です!!

 

*本日は寺子屋「生化学」!!!

 

 

今は少し状況が変わってきていますが、以前は大腿四頭筋がモッコリとしているのをダンサーは嫌がったものです。

なるべく太ももを使わないようにと思って、力が入らないようにいつも意識するというのがダンサーの性(さが)でした。

 

でも、太ももを使わないようにゆるめてもゆるめても、ゆるめたそばから固まってしまいます。

いたちごっこというか、ミッションインポッシブルに感じます。

 

 

整体師たちの施術の方針も大腿四頭筋をゆるめることに注力していましたが、、、、そこで出てきたのが「腸腰筋」です。

腸腰筋に気を流すことで、腸腰筋群をゆるめ、腸腰筋が効くようにして、重心そのものを動かし、そして骨で立つことを可能にすることで、結果的に自由下肢の緊張を取るというものでした。

これはおなじみです。

 

これはもちろん今でも有効です。

 

ですが、もう一歩進んでもっと腸腰筋(大腰筋)をゆるめようと思ったら、気功整体の手技が効きます。

 

これは気功整体師養成スクールでもやりますが、いまは仮に「カニの身」と呼んでいます。

 

カニの身をスルッと取るように、大腰筋だけを抜きます。

 

大腿骨をつかんで、正中線から35度から40度くらいに外転させ、外旋させながら、大腰筋を伸ばすイメージで引っ張ります。

 

そのとき下部肋骨を見て、その奥にある胸椎12番(T12)を意識し、T12と小転子を結ぶ直線を明確にイメージします(これは何か紐を置いて描けるレベルのイメージです。ふわふわしたイメージではなく、頭の中の解剖図ではなく、クライアントさんの身体自体に書き込みます)。

 

T12からL1から4まで、そして深部のL1から5までをイメージしてそこからそれぞれ小転子に向かって線を引き、それを引っ張るつもりでやります。

 

カニの身を引っ張り出すイメージです。

 

 

気功に手技を加えると、物理的に強制的にRをゆらがせるのが良いのです。

気功の得意な情報空間と、手技が得意な物理空間の両方で攻めるイメージです。

気功だけだと、適切な場所に気が流れていても、被験者が感じなければ、それを使えないということがあります。もしくは重要性関数がなければ(重要だと心から思っていなければ)スコトーマに隠れます。

 

ですので、整体師はその重要性関数にハッキングして相手の内部表現を書き換えることも重要です。

平たく言えば相手の考え方を報酬系を刺激して書き換えます。

 

スクールでの言い方で言えば、「メリットの提示」です。

メリットというのは、相手のメリットです。クライアントにとってのメリットです。

 

 

たとえば、腰椎ヘルニアで手術をしたというクライアントさんがいたとします。

ただこの方の問題はいわゆる姿勢が悪いことでした。

 

首が前にいき、脊椎のS字が強すぎるのです。

座位(座った姿勢)でも、坐骨が消える座り方をしています。

坐骨が椅子を押すのではなく、大臀筋のふかふかしたところで椅子に座っています。

背中は丸まり、内臓が圧迫され、パソコンのモニターに顔を近づけようとするために、首はより前に行きます(オフィスワーカーの多くがこういう姿勢ですし、これが当たり前と思っていることでしょう。モデルや舞台上のバレリーナのような姿勢でパソコンを叩いてたら、むしろ目立ちます)。

 

このクライアントさんに「姿勢を良くしましょう」と言っても、それはメリットの提示にはなりません(おそらく)。

「ヘルニアによる痛みの再発防止のためにも、姿勢を良くしたほうが良いです」と言っても、弱いのです。メリットとして、弱いのです。

緊急性も重要性も本人にありません。

 

そこに「良い姿勢だと気持ちよいですよ」とか、「姿勢が良い方が背が高くなります」などと畳み掛けても、暖簾に腕押しです。

 

ですので、そこは頭を捻りましょう。

考えることです。

 

たとえば、こんなメリットの提示はいかがでしょうか?

胸が加齢によって垂れてくるのを一発で防ぐ不思議な施術がありますよ、と(それも「痛みなしで」とw)。

 

 

銭湯などに行くと、年齢に応じてバストが下がるという現象を見ることができます。

老化現象として、バストがどんどん下がってくるのです。

逆に若いと、バストは高い位置です。

乳頭(乳首)の位置はT4,T5の間と言われますが、そのセオリーを無視するかのように、年齢は残酷に乳頭の位置を下げていきます。

とは言え、老化が加齢現象ではないように、バストの位置が下がらない方もいます。

 

この違いは何でしょう?

 

たとえば授乳すると、引っ張られるので、クーパー靭帯が弱まるなどと言われます。

 

ですので、腕立て伏せなどで大胸筋を鍛えましょう、、、、などと巷で言われます(僕もそう指導していました)。

 

もしくはクーパー靭帯を伸ばさないように、きちんとブラジャーをしましょう。寝るときは重力方向が変わるので、ナイトブラを、と。

 

 

しかし、一発でバストの位置を改善する魔法のような方法があります。

一回の施術でバストの位置を変えられるのです。

 

そして、解剖学のカラクリをちょっと理解すると、自分でも意識的に改善することができます(フィードバックはバストの位置で簡単に取れます)。

 

大胸筋を鍛える??

 

ちょっと違います。

 

 

それに一回の施術で大胸筋を鍛えることはできません(胸板を厚くする施術はありますし、バストアップの方法もありますが、それは「大胸筋を鍛える」ではなく、大胸筋をゆるめて拘縮を取り、肩の内旋を解消し、菱形筋群をわずかに賦活させ、僧帽筋をゆるめ、前鋸筋を効かせる方法です)。

 

その方法は上記の方法とちょっと似ているのですが、もっと強烈です。

 

それは、、、、、肩甲骨を正しい位置に戻すという方法です。

 

これは僕自身も最近教わって知った方法なのですが、非常に効果的です。

 

肩甲骨をズルっと下制させ(必要ならば内転させ)ます。

 

*これは本文とはほとんど関係ありませんm(_ _)m

肩甲骨つながりというだけですね。

 

 

すると、、、、、皮膚がズルっと下に行きます。皮膚は全身を一枚で覆っているので、風が吹けば桶屋が儲かるかのように、肩甲骨周囲の皮膚が下がることで、バスト周囲の皮膚が上がるのです。

そのことでバストもアップするのです。

 

これには、さすがに僕も

 

ウソでしょ?

 

って思いました。

 

でも、、、本当でしたw

 

 

バストアップについては、長年疑問に思っていたことがあります。

 

大胸筋はクーパー靭帯を助けているのか?

 

より正確には、

 

大胸筋を鍛えることで、バストを釣り上げる効果はあるのか、ということです。

 

ヒューリスティックには大胸筋を鍛えるとバストアップはします。それは身体の奥側から持ち上げるという意味だけではなく、男性であっても乳頭(乳首)の位置は変わります。

 

しかしそのカラクリがどうしても分かりませんでした。

 

というのも乳房と呼ばれる部分は深筋膜の上にあります。

 

(引用開始)

乳房は、大胸筋とその周囲の筋群を含む深筋膜の上にある。疎性結合組織(乳房後隙(retoromammary space)) が乳房を深筋膜から隔てているために、乳房は深部の構造物の上でかなりの可動性がある。(引用終了)(グレイズ・アナトミー)

 

 

 

 

ということは、乳房に対して、大胸筋などの筋肉は干渉できないということです(大胸筋がもっとも浅層に位置します)。

 

ですので、どうやってあのほぼ脂肪の組織を空中に保持しているのかが不明だったのです。

 

しかし、言われてみれば当たり前ですが、それは浅筋膜であり皮膚であったということです。

そして皮膚をゴムゴムの要領で十分に伸ばした上で、肩甲骨を動かすことで、ズルっと上に行くのです。

 

たしかに物理学的に考えれば、何かを支えようと思ったら、一番浅層のものが大事です。

(と考えると、リフトアップも筋肉だけではなく、ゴムゴムの重要性が高まりますね。ここで誤解なきようにしたいのは、ゆるめば強くなるということです。筋肉も皮膚も)

 

 

そうすると、肩の内転と内旋も解消し、胸椎も伸びるために結果的に良い姿勢に誘導されます。

 

気分も大きく変わります(というか、気分は胸に相当に左右されます)。もちろん呼吸の深さも変わります。

  

 

この施術自体はかなり気持ちの良いものですし、そのあとの身体の変化も外見だけではなく、内側からの気持ち良さを伴います。

 

そしてこの状態を維持したいと思ったら、、、、、そう僧帽筋下部線維を用いて、下制します。

必要に応じて菱形筋も使って、内転させます。あまり強く使わず、ほんのわずかに使います。

 

Anatomography - en:Anatomography (setting page of this image)., CC BY-SA 2.1 jp, リンクによる

 

僧帽筋は上部、中部、下部に分かれますが、三角筋同様に機能が全く異なります(というか、三角筋同様に全く逆の機能を示すこともあります)。ですので、十把一絡げにしないことです。

 

Wikipediaの図でも色分けされているので、区別して見てください。

 

その僧帽筋の下部繊維を用いて、肩甲骨を引き下げます。

すると肋骨が正しい位置に移動し、バストがアップし、結果的に乳頭が上がります。

 

これはクーパー靭帯を伸ばしてしまったという方にもある程度、有効です!

 

逆にいわゆるダメな猫背というのはそれだけヤバいということです。

 

 

というわけで、バストアップには大胸筋を鍛えると思いきや、僧帽筋(下部線維)という驚きの話しでした。

 

 

 

ちなみに蛇足ながら、「じゃあ、なぜベンチプレスは有効なのか?」と言えば、これもシンプルなカラクリです。

 

実際、きちんとベンチプレスをしようと思ったら、肩甲骨を思いっきり下制させます。菱形筋で肩甲骨も締めます。

そのことで大胸筋に効かせようとします。

この動き自体がバストアップであったということです。

もちろんベンチプレスで大きな負荷がかかっている最中に筋肉を収縮させているので、それが普段の姿勢にも現れます(現れない人もいるでしょうが)。

 

ですので、意外なところが意外なところに効いているということです。

(逆にがむしゃらにトレーニングしてもいろいろと全く無意味ということですね。身体を壊すは、大胸筋には効かないわで)

 

というわけで、解剖ベースの気功整体はいろいろな面で面白いと思います!!

是非、来月の気功整体師養成スクールもお楽しみに!!

 

 

 

【書籍紹介】

引用はこちらから。

グレイズ・アナトミーはとりあえず一冊手元において、パラパラと参照してみると良いと思います!

 

 

なんか新しい本が出るみたいで楽しみですw

 

ただ重要なのは、最初の1冊だけかと。

 

しかし、他2冊も味わい深いです。

 

 


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