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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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運はバスみたいなもの。1台逃しても必ず次のバスが来る。でも準備しておかないと飛び乗れない。

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ツアーバスから飛び降りて、運という名のバスに乗り込んだのがスピルバーグです。

 

ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのツアーバスに乗っていたスピルバーグは、そのバスから飛び降りて、隠れ、ツアーバスが行ってしまうのを待ちました。

 

あちこちさまよって、偶然に出会ったのがユニバーサルで働いていたチャック・シルヴァーズです。チャックは映画監督になりたいというスピルバーグの熱意に押されて、3Daysのフリーパスを渡します。

 

By Gerald Geronimo, CC 表示-継承 2.0, Link

 

 

わらしべ長者のようなものです。

 

ツアーバスに乗ることで、ユニバーサルスタジオハリウッドの中に入り、そこから飛び降りて隠れることで、新しい出会いを引き寄せ、チャック・シルヴァーズに熱意を語ることで3Daysのフリーパスを手にします。

 

 

若き日のスピルバーグもまたサードドアを叩き続けるのです。

 

スピルバーグはもちろんそこから3日間スタジオに通い詰め、そして4日目にスーツ姿で父親のブリーフケースを持って現れ、入り口に立ちます。

スピルバーグは入り口に行って手を振りながら、「やあ、スコッティ」と声をかけると、警備員が手を振り返しました。

 

そこから3ヶ月、彼はスタジオに通います。

 

スタジオ内では、より精力的に動きます。

 

ハリウッドスターやプロデューサーに近づき、ランチに誘い、防音スタジオに忍び込んで、編集のノウハウを吸収します。

 

メンターであるチャック・シルヴァーズは、頃合いを見計らって、「もうみんなとのお喋りはいいから、これはというショートフィルムができたら戻ってきなさい」とアドバイスします。

 

 

スピルバーグはその後、「アンブリン」という26分の短編を完成させます!

 

By Source, Fair use, Link

 

 

ここまでを振り返りましょう!

 

わらしべスピルバーグのホップ・ステップ・ジャンプです。

 

ツアーバスに乗り込む → 飛び降りて隠れて、スタジオに潜入する → チャック・シルヴァーズに出会う → 熱意にほだされて、3Daysパスをもらう → 3日間通う → 3ヶ月通う →映画を作るように言われる!

 

 

指数関数的なチャンスの増大です。

 

でもどの瞬間にもつまみ出される危険があり、そして次へのチャンスへの跳躍が必須です。

 

アンブリンを観て感動したチャック・シルヴァーズは(泣いたそうです)、すぐにユニバーサルの制作副部長のシド・シャインバーグに電話をかけます。

 

猛烈に多忙だったシド・シャインバーグはシルヴァーズの強い推薦に押されて、その晩、スピルバーグのショートフィルムを観ます。

 

シド・シャインバーグはそれを観て、すぐに「ただちに会いたい」とスピルバーグを呼び、スピルバーグがユニバーサル・スタジオに駆けつけると、シャインバーグはその場で7年契約をオファーしました。

 

こうして、スピルバーグはハリウッド史上最年少で大手スタジオの映画監督となります。

 

ツアーバス → 3Daysパス → 3ヶ月スタジオに通い → 映画監督としての7年契約

 

というわらしべ長者です。

 

 

すごいことです。

 

でも、重要なことはスピルバーグが準備をいつも怠らなかったことです。

彼は12歳の頃から短編映画を作り続けています。

 

 

多くの人は派手な話を好み、ティッピング・ポイントのような大きな変化の瞬間を印象に残します。

誰かが引き上げてくれる幸運を望んでしまいます。

(その人は白馬に乗っていたりします)

 

 

たしかに、インナーサークルの中に入るためには、誰かの手引きが必要です。

 

でも、その誰かがサードドアの中に引き入れてくれたとしても、そのあとは自分でがんばるしかないのです。いや、その前ももちろんです。

 

 

多くの人がツアーバスから飛び出して、そしてつまみ出されたでしょう。

 

多くの人がショートフィルムを作って、失望されて御破算になったでしょう。

 

 

シンプルに言えば、Hard work(ハードワーク)は必須だということです。

自分の限界をいつも超え続けるハードワークが必須です。

そのエネルギーはどこから来るかと言えば、「自分である」ことから来ます。

 

人のモノマネではなく(ミメーシスではなく)、自分自身であろうとすること、自分の理想を体現しようとするところから来ます。

 

 

「まといのば」のメンバーは古きも新しきも一定のパターンがあります。

これは短期的には成功してお金をつかめるのですが、長期的には(というか数年で)息切れします。

 

それは「パクリ」です。

自分の先輩や「まといのば」自身のパクリでビジネスを展開するという悪癖です。悪癖のパターンがずっと続いています。

 

これは、おそらく(あくまでも「おそらく」ですが)、無意識に真似をしているだけで、戦略でも悪意でも無いと思っています。

 

でも、無邪気にやっていたにしても、パクリとレッテルをクライアントに貼られたら、そこから信頼を勝ち得るのは大変です。

 

でも、短期的には成功します。パッとお金を集められるので、やみつきになってしまいます。

お金が動機というよりは、尊敬を集めたり、感動されることに目がくらむのではないかとも推測します。

 

ただ、僕自身は起業当初はそれでも良いと思っています。でも、ある程度、軌道に乗ってきたら、自分のスタイルというか、自分らしさを打ち出さないとアウトです。パクリからは卒業しましょう。

 

c.f.イエスを徹底的にトレースしていたらパウロになり、法然をトレースしていたら親鸞になった 2014年12月29日

 

 

自分らしさというのは、オリジナリティーということではなく、自分のクライアントとの会話を一般化して出していくということです。

 

「自分」だけではなく「パクリ」だけではなく、自分と他者の中間地点(もしくは関係性)を増幅して提示すると、そこにはリアルなその人らしさが生まれ、多くの人への機能が提供できるのです。

 

 

という、お説教ブログはこれまでもさんざん書いてきたので、別な視点からちょっと考えます。

 

c.f.アウトプットすることのみを考える 2012年09月09日

c.f.巨人の肩に乗りましょう!!(ニュートン)、、、狂人でもなく、コピペでもなく、自分の肩にでもなくw 2017年11月30日

 

 

サードドアのアレックス・バナヤンがラリー・キングの言葉としてこんなことを紹介しています。

ラリー・キングは最も有名なトーク(インタビュー)の帝王です。CNNの『ラリー・キング・ライブ』は25年続きました。

 

彼いわく、多くの人は駆け出しのころ、尊敬する人物を手本にする。そのやり方をしっかり学び、それでやり方を知ったつもりになって、そっくりそのままコピーする、と。

 

しかし、「これは最大の間違いだ」とラリー・キングは言います。

 

若いインタビュアーは私たちのスタイルをまねようとするばかりで、なぜ私たちがそうしているのかを考えない。私たちがそうする理由は、席についたときに自分が最もリラックスできるやり方だからさ

 

By Kremlin.ru, CC 表示 4.0, Link

 

ラリー・キングは「秘訣を持たないことが秘訣さ」と言います。

 

「自分らしくいることに、コツなんかいらないだろ」と。

 

 

尊敬する人物を手本にするのは良いのですが、尊敬する人物を1ダース以上は用意しましょう。

そうすれば、それぞれのスタイルの違いは明確です。

1人だけに絞れば、それだけが世界だと思ってしまいますが、12人もいればバラバラです。

そうすると、正しいやり方など無いことが分かります(パクリ以外は)。

(間違っても「まといのば」系列のヒーラーを12人とかやめましょう。全員がパクリの可能性は99%ほどあります。そうすると、それが正しい解だと思ってしまいます)

 

そして、自分のスタイルを見つけることが重要で、そのスタイルの見つけ方はシンプルです(詳しいことを知りたい場合は、開業系のセミナーのバックナンバーで学んでください)。

 

誰かのお役に立ち、それを増幅しながら、そこでのアドバイスや自分の思ったことなどをどんどん情報公開すること。そしてメニュー表を作ることです(頼みやすくなる導線として)。

 

僕がとても悪手だな〜と思うのは、たとえば理論だったりの解説をダラダラと書くことです。

読者の視点になって考えてみましょう。ある素晴らしい理論があって、それを学びたいとしたら、その提唱者の話を聞きます。

なぜ最近学び始めたばかりの素人の駄文を読まなくてはいけないのでしょう。

(ものすごく解説が上手なら別です。それを片っ端からクライアントにすでに話していて、それが大きな評価を得ているのであれば、そのことを含めてアウトプットしましょう!)

 

 

一方で、ヒーラーでも、コーチでもしっかり結果を出している人が、その具体的な話と、ポイントなどを自分の経験に基づいて話してくれるのであれば、耳を貸します。それは明らかに「先達」になるからです。

 

でも、多くの駆け出しのヒーラーは自分の経験や体験とその気付きなどに価値を見出しません。

そして、逆に自分が価値があると思っているものを提示しがちです(だからパクリをするのです)。

でも、それはクライアント層にとっては、無価値なのです(情報に価値がないのではなく、駆け出しのヒーラーからわざわざ聞く意味はないということです)。

 

鏡の国でも不思議の国でも良いのですが、価値観があべこべな世界に我々は住んでいます。

自分にとってゴミが他人にとっては宝で、自分にとっての宝が他人にとってはゴミなのです。

(という話もさんざんしてきていますが、聞く人はわずかですw)

 

 

サードドアの話も同様です。

 

我々は「ツアーバスから飛び降りて隠れる」というような派手な話が好きですが(この話も重要ですが)、その前後の膨大なハードワークがスコトーマになってはアウトです。

(ちなみに、開業をしようとして、最初に「開業届」の話や、税金のことなどを聞く人がいます。真面目な人に多いのですが、その場合はツアーバスから飛び降りたり、巨人IBM相手にハッタリをかませた若きビル・ゲイツの話は重要です。市場は学校とは正反対の世界です)。

 

3つ目のドアを叩き続けること、たくさんのドアを見つけることも大事ですが、入ったあとはもっと叩き続けなくてはいけないのです。叩き続けるためには、人真似ではなく自分である必要があるのです。

 

 

まずは「自分が最もリラックスできるやり方」を探し出すことです!

 

準備をきっちりして、次のバス(運)に飛び乗りましょう!!

 

 

 

【書籍紹介】

 

 

(引用開始)

「インタビューの仕方について、ただアドバイスをもらいたかったんです」

すると、彼(ラリー・キング)は次第に笑顔になった。そして「なんでそれを先に言わないんだ」と言わんばかりの目をした。

「わかった」と彼は言った。

「人は駆け出しの頃、インタビューの仕方がわからないときは、尊敬する人物を手本にするものだ。バーバラ・ウォルターズとか、オプラ・ウィンフリーとか、私とかね。

 それでインタビューのやり方を知ってつもりになって、そっくりコピーする。これは最大の間違いだ。私たちのしていることばかりに気を取られ、なぜ私たちがそうしているか、理由を考えもしないからだ」

 彼が言うのは、バーバラ・ウォルターズはしっかり練った質問をする。オプラ・ウィンフリーはありったけの情熱と感情を込めた質問をする。そしてラリー自身は、誰もが聞きたがるシンプルな質問をするそうだ。

 「若いインタビュアーは私たちのスタイルをまねようとするばかりで、なぜ私たちがそうしているのかを考えない」私たちがそうする理由は、席についたときに自分が最もリラックスできるやり方だからさ。

 こちらが最高にリラックスすれば、ゲストも最高にリラックスしてくれる。これが最高のインタビューを生むんだよ」

 「秘訣を持たないことが秘訣さ」とラリーは付け加えた。

 「自分らしくいることに、コツなんかいらないだろ」(引用終了)

 

ブログタイトルはチー・ルーの言葉です。

 

(引用開始)

運について尋ねると、運はあるとき突然訪れるようなものではないと彼は言った。

「バスみたいなものさ」と彼は言う。「1台逃しても必ず次のバスが来る。でも準備しておかないと、飛び乗ることはできない」(引用終了)

 

スピルバーグについても参考のために、引用しておきます!

 

(引用開始)

スピルバーグのキャリアのスタートは、僕と同じくらいの年の頃だ。さまざまな記事を読んだが、スピルバーグ本人によると、事実はこうらしい。

 彼はユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのツアーバスに乗ってあちこちを回った後、バスから飛び降りてこっそりトイレに行って、建物の影に隠れた。

 ツアーバスが行ってしまうのを見計らって、その日1日、そこで過ごした。

 あちこちをさまいよい偶然出会ったのが、ユニバーサルで働いていたチャック・シルヴァーズだった。2人はしばらく話をして、シルヴァーズは監督になりたいというスピルバーグの熱意に押され、3日間のフリーパスを与えた。

 それから3日間、スピルバーグはスタジオに通いつめ、4日目に、スーツ姿で父親のブリーフケースを持って現れた。スピルバーグは入り口まで行って手を振りながら”やあ、スコッティ!”と声をかけた。すると警備員が手を振り返した。

 それから3ヶ月間、スピルバーグは入り口に行ってそんなふうに手を振り、そのまま中に入った。スタジオ内では、ハリウッドスターやプロデューサーに近づき、ランチに誘った。防音スタジオに忍び込み、編集室にもぐり込んでノウハウをしっかり吸収した。

 僕の目には、これは映画学校に合格できなかった若者が、独力で学びを得た方法なのだと映った。ある日などはブリーフケースにもう1着スーツを入れて事務室に泊まり、翌朝新しいスーツに着替えてスタジオ内で活動を続けた。

 チャック・シルヴァーズは結果的にスピルバーグのメンターになった。

 彼はスピルバーグに、もうみんなとのお喋りはいいから、これはというショートフィルムができたら戻ってきなさいと言った。

 12歳の頃から短編を制作してきたスピルバーグは、『アンブリン』という26分の短編を完成させる。数ヶ月の間監督をし、みっちり編集を終えてから、シルヴァーズにその作品を見せた。

 映画は素晴らしいできで、それを観たシルヴァーズの頬を涙がつたった。

 シルヴァーズは、ユニバーサルの制作副部長、シド・シャインバーグに電話をかけた。

 「シド、君に観てほしいものがある」

 「映像がクソみたいにたまっているんだ・・・・・・・夜中の12時にここを出られたらいい方だよ」

 「その映像リストに加えてほしいものがある。今夜観た方がいい」

 「そんなに大事なのか」

 「そうさ、大事だよ、君が観ないなら他の人に観せるけどね」 

 シド・シャインバーグは『アンブリン』を観て、ただちに会いたいとスピルバーグを呼んだ。

 スピルバーグがユニバーサル・スタジオに駆けつけると、シャインバーグはその場で7年契約をオファーした。こうしてスピルバーグは、ハリウッド史上最年少で大手スタジオの映画監督となったのだ。(引用終了)

 

ちなみに、ツアーバスを飛び降りたのが17歳、資金援助を受けて最初の映画を撮ったのが21歳のときのことです。


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