Quantcast
Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3544

私は人生を憎んだ。そして絶えず自殺の危険にさらされていた(バートランド・ラッセル)

$
0
0

なぜ開運や金運、そして今回のような幸福論というような、ふわっとした概念、つかもうとするとぬるぬると滑ってしまうような曖昧な概念を「まといのば」らしくもなく(何が「らしさ」かはともかくとして)取り上げるのかと言えば、、、、その理由はシンプルです。

 

 

これらのふわっとして見える概念たちが、実はもはやぬるぬるもしていなく、ふわっともしていないのです。これらは科学のメスによって、腑分けされ、検証可能にされ、そしてその知見のわずかな部分でも採用してみると、実際に運が開け、お金が舞い込み、幸福に近づけるからです。

 

そしてそのロジックというのは(寺子屋の他の学問と同様に)非常に面白いのです。

学んでいて、楽しく、実践しても楽しいというのが、今回の三部作(というか二部作となった)開運や金運、そして幸福(の掴み方)です。

 

もちろん科学は万能ではなく、特に最近はあまりに速度の速さに、朝令暮改ばかりです。大枠が変わることはありえませんが(天動説に戻ったり、四元素説が復活することはありません)、細かなしかし重要な変更は日々起きています。

 

 

ですので、いまのところの暫定の科学の知見のうちでも、かなり蓋然性が高いものだけをピックアップし、同時に長い長い哲学の歴史からも学びます!

 

開運、金運、そして幸福を科学の視点で(そして哲学の視点で)見直すことで、非常に面白い世界が広がります。

 

どう面白いかと言えば、これまでバラバラに学んできたことが大きなスケールで統合されるのです。

特に幸福論は、前回の「開運と金運の科学」を踏まえて、科学そして哲学を駆使していきます。

 

たとえば、我々の身体観というのは近年、大きな変更を迫られています。

 

我々が自分の意志や行動、性格だと思っていたのが、実は別の生命体によってハックされていることが分かってきました(地球外生命体でも、宇宙人でもありませんw)。それはこれまでずっと見えない存在であり、瘴気などとも言われ、コッホによって発見されたものです。

 

そう細菌叢ですね。

 

 

我々の身体を構成する細胞の9割は我々のDNAをもたない細菌たちにより構成されます。

我々の体細胞の占める割合は10%足らずです。

もっと言えば、我々の肉体が持つすべての遺伝子のうち、我々の体細胞以外が99%を占めます。

 

この90%の細胞と、99%の遺伝子が我々の行動や性格や病気や意志を決定しているのです。

 

わかりやすい例で言えば、風邪をひいたときのことを考えてみましょう。

小さな小さなウィルスが感染を引き起こしますが、その影響は甚大です。

考え方も行動も性格も、風邪をひいていないときとは全く変わります。

風邪はわかりやすいので良いのですが、他の症状はどうでしょう。

 

平たく言えば、我々が幸福か否か、運が開けているか否か、お金が舞い込んでいるか否かは、我々ではなく、我々ではないものが決めているのです。それが残り90%の細胞であり、残り99%の遺伝子です(この遺伝子が免疫として機能しますし、その逆も)。

 

神経科学で考えると、幸せというのはホルモンが決めます。

 

 

たとえばセロトニンが出れば、幸せだと感じます。

 

端的に言えば、幸せとはセロトニンの分泌量であると言えます。

 

そしてそのセロトニンの濃度が低いと鬱になります。

そして鬱の傾向は、セロトニントランスポーターという遺伝子によってあらかじめ決定しています。

たくさん出るL(Long)と少なく出るS(Short)の遺伝子があり、そのうちの2つが選ばれます。

アメリカ人にはLL型が多く、日本人のほとどんどはSS型、SL型だと言われます。

鬱が多いのは国民性でもなく、製薬会社のキャンペーンのおかげでもなく(それもあるのかもしれませんが)、遺伝子が決めているということです。

 

 

一方でSSRIのような、セロトニン再取り込み阻害薬を処方されることで、セロトニンの濃度が上がり、鬱が改善することもあります。

 

身体という化学工場(そして細胞と細菌の動物園)で行われる様々な科学実験で、抽象的だと思われていた幸福が手触りをもって、取り扱える時代なのです。

 

そしてこのセロトニンを産出するのに、役に立つのが「腹の虫」です。

 

かつての日本では、「虫」という概念がありました(蟲ではなく、虫です。似たようなものかも)。

 

 

腹の虫がおさまらない、とか

虫の居所が悪い、とか

虫の知らせ、とか

虫酸が走る、とか

 

 

虫が大活躍でした。

面白いことにこれは当時の「科学」でした。

 

 

そして一周回って、この「科学」が現代科学によって解明されそうなのです。

 

まさに腹の虫とは、腸内細菌のことです。

 

そして腸内細菌はお肌の状態とか、お通じのことみたいなレベルだけではなく、全身に大活躍です。

肉体ばかり、精神状態や知性にまで関わってきていることが、細菌最近分かってきました。

 

ホルモンのセロトニンも同様です。

細菌叢によって大きく影響を受けるのです。

すなわち、幸福か否かは腹の虫が決めているのです。

 

じゃあ、僕らはどうしようもないのか?

と言えば、そんなことはありません。

 

 

カラクリが分かれば介入ができるのは、気功と同じです(というか、気功がそもそもそういう原理です)。

 

そこでヒントとなるのが、進化論です。

 

ラッセルが「幸福論」の冒頭にホイットマンの詩を引用しているのが印象的です。

(ラッセルもラッセルの「幸福論」もたびたび紹介しています、あのバートランド・ラッセルです。毒舌の)

 

 

(引用開始)

私は、私が生まれ変わって動物たちといっしょに生活することができたらと思う。彼らはあんなにも穏やかで、そしてみずから満足している。私は長い間彼らをじっと見詰めている。

 

彼らは後悔をしないし、その生活条件について何一つ不平もこぼさない。

 

彼らは暗闇のなかで目覚めていることもないし、またその罪のために涙をこぼすこともない。

 

彼らはまた神に対する彼らの義務を論じて私を悩ますこともない

 

彼らのうちのどの一匹も不満を抱いていないし、どの一匹も物を所有したいという狂気(マニア)のために気も狂っていない

 

どの一匹も他の一匹にひざまずくこともないし、数千年間生きつづけてきたその種族に対してひざまずくわけでもない。

 

全地球上のどの一匹も格別名声をもっているわけでもないし、あるいはまた不幸でもない

(引用終了)

 

この詩にある意味ではラッセルの幸福論は集約されているわけで、だからこそ冒頭に引いているわけです(「不幸でもない」という最後の言葉が響きます)。

もちろん現代の動物行動学の知見によって、このホイットマンの詩はだいぶ修正を強いられますw

 

 

動物たちはヒエラルキーは明確ですし、所有権の概念はあります。

先に拾ったものが所有権を行使できて、アルファ(リーダー、ボス猿)であっても、その権利は犯せず、頭を下げて所有権の譲渡を乞います。

正義の概念も存在します。

ケージの中の猿が、仲良くきゅうりを渡されていたときは、満足そうに食べるのに、片方だけにえこひいきして、バナナを渡したりでもすると、もう片方はきゅうりを放り投げます。

 

 

そのような些末な(しかし重要な)修正を経ても、このホイットマンの詩は重要です。

 

すなわち、、、、「自然に還れ」ということです( ー`дー´)キリッ、というのは冗談ですが、平たく言えば、進化論の視点が不可欠かと思います。

 

進化論の視点とは何か、それについて考えてみましょう、、、、と思ったのですが、長くなりすぎたので、またの機会に!!!

 

 

何れにせよ、科学、哲学、進化論、複雑系(数学)、神経科学、生理学、認知科学などの視点から壮大に「幸福論」について考えます。

これまでの様々な議論を伏線として回収して、その先を目指すイメージです。

かなり面白いと思います。是非お楽しみに!!

 

 

 

 

 

 p.s. いよいよ今週開催です!!

 

「科学」シリーズ三部作の完結編が堂々の完成ですw

「まといのば」が開運や金運や幸福などを扱うというのは、「らしくない」行動なのですが、それは従来の定義での開運や金運や幸福が曖昧で主観的だったからです。

いまは時代が違います。科学のメスによって赤裸々にそのカラクリが暴かれました。

(ご承知のとおり、当初の予定は、開運の科学、金運の科学、幸福の、、、、という予定でした)

ですが、諸事情のため、2講座を合体させた「開運と金運の科学」と「ふしぎの国の幸福論」になりましたw

 

ポイントは科学です!しかし哲学も入ります!

 

科学以上に大切なのは哲学だと思います。しかし哲学には何か圧倒的な手触りが無いように僕等凡人は感じてしまいます。ですので、科学を経ます!科学的幸福論を経ての圧倒的な理解へ進みましょう!

 

 

【まといのば講座『鏡の国の幸福論 〜哲学、認知、脳神経、ホルモン、マクロバイオーム、そして未来〜』】
【日時】 7月26日(木) 19:00~21:30(そこから質疑応答!)(延長予定有り!)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」のセミナールーム
【受講料】  3万円
【受講資格】 ブログ読者
【持ち物】 筆記用具と少し動くので動きやすい服装
【お申し込み】お申込みはこちらから!

*今回もまたヴァーチャル受講(ビデオ教材配信)もあります!!

 

【書籍紹介】

 

タイトルはラッセルの「幸福論」からの一節です!

 

 

 

幸福論関連で言えばこちらも参照していただくと、セミナーがより楽しめるかと思います!

 

 

 

 

■セミナー予定 

まといのば講座「鏡の国の幸福論  〜哲学、認知、脳神経、ホルモン、マクロバイオーム、そして未来〜」 7月26日(木)受講料3万円 お申込みはこちら!

 

リニューアル寺子屋「ワトソンとクリックの二重らせん」7月31日(火)受講料3万円 お申込みはこちら!

 

8月18日、19日(土・日)美肌プロ養成スクール(受講料23万円、初日15時から20時、2日目13時〜18時)

お申込みはこちらから!!

 

パーソナルセッションも随時募集中です!(単発受講料5万4千円、5回25万円)お申込みはこちら!!

1年間でプロのヒーラーになる気功の通信講座であるオンラインメンターは8月生を募集中!!!(年間受講料60万円) お申込みはこちらから。

気功の理論のより深い理解と実践のためのオンラインレコードも配信中!!お申し込みはこちら!!
オンラインレコードの詳しい紹介はこちら。

 

昨年の夏からまといのばLINE@開始しました!!
気楽に登録してください!
友だち追加
*スマホでクリックしてください!
もしくはLINE、LINE@から"@matoinoba"をID(@マーク含む)で検索していただくと見つかります。

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3544

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>