『折れない腕』のワークはそのまますべてに応用可能です。
たとえば『折れない腕』の受け手側で腕に大量に気を流せるようになったとしたら、それは応用自在です。
たとえば脚に応用すれば、グランディングができますし、バランスの取れる脚になります。
足の付根から足裏にむけて大量に気を流せば良いのです。
(合気道では両足で立っている脚を持ち上げるという『折れない腕』の脚版のワークもあります)
身体の垂直軸に通せば、センターであり、脊椎に通せばクンダリーニです。
一方で術者側として、気を断ち切ったり、流れの方向を変えたり、逆流させたりすることができれば、ヒーリングに役立ちます。
相手の気の流れを読んで、それが機能不全を起こしていれば断ち切り、間違った方向に行っていれば、方向を変え、明後日の方向に行っていれば逆流させれば良いからです。
身体でうまくできるようになったら、マインドでもできるようになります。
ゴールに向かう相手の気の流れを読んで、それが機能不全を起こしていれば断ち切り、間違った方向に行っていれば、方向を変え、明後日の方向に行くならば、逆流させましょう。
心の中の気の流れを変えるなんてできないと思うかもしれませんが、腕を曲げられたのですから、可能です。同じような臨場感の操作で可能です。
むしろ『折れない腕』のワークを繰り返すことで、情報空間の操作に長けてきます。
こういうゲームのほうが情報空間の操作には長けていくのです。
ゲームは勝敗がはっきりしますし、自分が行った情報操作がうまくいったか否かがその場でわかります。
臨場感だとか、アルゴリズムだとか言っても、できた人が強いのであって、できない人はできていないのです。気功の世界も結果が全てです。
できたつもりだけで通用する世界ではありません(そんな世界はどこにもありません)。
一人遊びができないので、これは仲間を見つけてどんどんやりましょう!
ちなみに僕はもともと合気道で習ったのですが、最後の最後には意外な人から教わりました。
それはルー・タイスからでした。
むしろルー・タイスが「折れない腕」を知っていたのが驚きでした。
ルー・タイスはアメリカ人らしく合理的な精神で「折れない腕」を解説したのが印象的です。
彼が言ったのは「歯を食いしばったからと言って、腕は折れないだろうか?」という質問です。そこに費やす力は無駄になるのだから、腕にだけ集中すべきだという非常に合理的なものでした。
たしかにその通りですが、一方で「指一本伸ばすにも全身の力が必要」という室伏広治さんの言葉もチラつきます。どちらも正解でしょう(これを悪しき相対主義と言いますw)。
(いや、悪しき相対主義ではなく((笑))前者においては無駄な努力は避けよということであり、後者においては全身を脱力した上で、猛烈に全身に力を協調させて入れることでしか指を思いっ切り伸ばせないということかと思います)
というわけで、折れない腕のための技をいくつか紹介します!
まずは解剖学です。
解剖学というか、どこが肘で、どこで関節は折れるかを正確に把握していない人が多すぎます。
どこが関節かを正確に見極めることができると、それだけで折れます。
多くの場合は的外れになってしまい、骨に対して折ろうと力を入れてしまうので、そもそも折れません。
次に我々は腕を折り曲げようとしすぎているので、円を描くことです。
肘を下方向に円を描き、手首を上方向に円を描くと思って、力を入れると自然と折れ曲がります。
次に指を使います。
まず肘を折りに行って抵抗されるので、絡め手でいきましょう。
たとえば、小指の先に軽く触れて、軽く小指だけ折ります。
するとゲシュタルトが書き換わるのです。
そして小指が折られると、ドミノ理論のように指が次々と折れていき、手首が折れたころには、肘が折れます。
ゲシュタルトが動き出したら、そのまま加速させます。
一息おいてしまうと、抵抗されます。
ドミノ倒しの要領でやっていきます。
ここまでが解剖学です。
闇雲にやらず、冷静にやります。
書き換えは一瞬なので、そのタイミングを探します。
そして気です。
相手の手から吹き出す気を可視化します。
これは勝手に「観る」のがコツです。
こんな気が水のように吹き出していると思いましょう。そしてそれがあたかもあるかのように観ます(見えているふりをするイメージです)。
そしたらその水に触れて、方向を上に変えます。
手に気を感じて、その気を誘導させます。
そのときに手には気感を感じてください。
そして動かした瞬間に相手の全身の反応を観ておいてください。
手がぶるっと軽く震えたり、上半身がグラッとなったり、重心が前後に動いたりします。
この瞬間に書き換え完了ですので、おもむろに有無を言わせない雰囲気で自信たっぷりに肘を曲げましょう。あっさり曲がります。
これがフィードバックの取り方のコツです。
方向を変えるだけではなく、流れている水をせき止めて逆流させたり、肘の部分でホースを断ち切ることで、水が流れなくなったり、肩で水をせき止める方法もあります。
Rゆらぎということで言えば、そっと腕に触れて撫でるのも有効です。
それも軽く触れます。触るか触らないかのギリギリで触れられると意識がそこに集中します。
大きな音よりも、小さな重要そうな声のほうが聞き入ってしまうのと同じです。
愛を語るなら街宣車ではなく、ささやくべきです。
唐突に名前を呼ぶのも方法です。触られた腕と同じく意識がそこにいきます。
そうすると気の流れがストップしてしまうのです(フレームの中断と言います)。
その瞬間をとらえて、一気に曲げてしまいましょう。
お互いがゲームに慣れてくると、どんどん高度な技を自分で編み出したくなります。
たとえば見えない阿修羅の手を出して、たくさんの手で同時多発的に技をかけることもできます。
これもはじめはイメージだけな感じがしますが、実際にそれで相手を負かすことができたら、客観的なフィードバックがとれます。
*阿修羅というより千手観音がいいですね。
慣れてきたら、センターを壊したり、丹田を壊したり、チャクラを止めたりと何でもありです。呪ってもいいでしょう。勝てば良いのでw
そしてこの小さなゲームを通して、これまで曖昧であった理論やコツがくっきり分かるようになり、そして実感できるようになります。
折れない腕のようなありふれたゲームであっても、認知科学的にデザインしなおすと素晴らしい内部表現書き換えゲームに変わるのです!
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