*寺子屋「シュメールの奇跡」は明日開催です!!!
「明日は来れないよ!!」という方に追加開催の日程をお知らせします。
5月30日(月)に追加開催をします!!!!
明日の飛び込み参加も歓迎です!!!
そして今週末にせまった身体改造計画1Dayスクールもお楽しみに!!!
魔術の源流がミシュナーがなぜミシュナーにあるのかと言えば、ある言葉をめぐって、その解釈をめぐってその整合性をより高い抽象度で取ろうとする試みそのものが、ダイレクトに宇宙を書き換えるからです。
あるとき、そのことにある民族の人々は気付き、そしてその民族が気づいたことに別の民族の一部の人も気付いたのがクリスチャンカバラ、もしくはヘルメスカバラ主義という在り方であったのではないかと推察します。
もちろんある民族はそれでも過酷な生活を余儀なくされ続けました。
優秀なマイノリティーはいつの時代も凡庸な大衆に迫害される運命です。
「まといのば」ではそれをLogosと呼んでいます。別に論理性でも、「言葉を大事に」でも良いのですが、論理性と言うと屁理屈のように思う人がいますし、言葉を大事になどと言うと、正しい言葉遣いだとかなんとかという誤解を無意識にまねくので、あえてギリシャ語にしています。
Logosとは論理であり、言葉です。
そしてギリシャ語聖書に書かれているように「Logosは神(Deus)」なのです(ヨハネの福音書1:1)。
LogosとはLogicであり、Languageであり、Deusであり、そしてPrinciplesであり、 αρχη (アルケー)です。
その視点から見るとさまざまなことがシンプルに整合的に視えるように思います。
神の言葉であるトーラーをどう読むかは、人間に委ねられています。
解釈が自由ということではなく、リテラシー能力を高めて、正確に読むことを神から求められているというイメージです。
そしてその読みが深くなればなるほど、宇宙は進化するという感覚がおそらくはユダヤ人たちにあり、だからこそミシュナーの伝統(タルムード、口伝律法)、すなわち教育を大切にしているのではないかと推察します。
そしてそれが高いIQと圧倒的な能力の秘訣ということです。
魔術は民間伝承の呪術と秘密結社に伝わる魔術を大成したものであり、秘密結社の魔術とはクリスチャン・カバラであり、ヘルメスカバラだとすれば、魔術の源流は民間伝承を除けばカバラということになります。カバラとはユダヤ神秘主義を指しますが、語源は伝承ということであり、口伝律法ということです。
口伝律法とはミシュナーであると考えれば、このミシュナーの作業そのものが「秘密」であるということです。
そしてその源流に遡ると当然ながらトーラーであるところのモーセ五書に至ります(トーラーをモーセ五書とする場合と、ヘブライ語聖書全体とする場合があります)。
そしてモーセ五書とは単純に言えば、創世記+モーセの一生です。
まあ、モーセ中心史観で考えれば、モーセ以前とモーセの一生という感じでしょうか。
モーセ以前が宇宙創生まで遡るのが壮大です。
その創世記の冒頭を引いてみましょう。
冒頭は「天と地を創造された」です。
「神の霊が水のおもてをおおっていた」というあたりは非常にグノーシス的です。
1:1 はじめに神は天と地とを創造された。
1:2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
1:3 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
1:4 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。
それはさておき、創造の7日間が終わったあとのシーンです。
神さまは忘れっぽいので、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。」(1:27)にも関わらず、また土のちりで創り直しますw
2:7 主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。
2:8 主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、その造った人をそこに置かれた。
2:9 また主なる神は、見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、更に園の中央に命の木と、善悪を知る木とをはえさせられた。
2:10 また一つの川がエデンから流れ出て園を潤し、そこから分れて四つの川となった。
2:11 その第一の名はピソンといい、金のあるハビラの全地をめぐるもので、
2:12 その地の金は良く、またそこはブドラクと、しまめのうとを産した。
2:13 第二の川の名はギホンといい、クシの全地をめぐるもの。
2:14 第三の川の名はヒデケルといい、アッスリヤの東を流れるもの。第四の川はユフラテである。
2:15 主なる神は人を連れて行ってエデンの園に置き、これを耕させ、これを守らせられた。
2:16 主なる神はその人に命じて言われた、「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。
2:17 しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。(創世記)
我々がリンゴとして親しんでいる善悪を知る木です。
禁断の果実というやつですね。
それはさておき、ここでポイントになるのは2:14です。
2:14 第三の川の名はヒデケルといい、アッスリヤの東を流れるもの。第四の川はユフラテである。
これは明確にシュメールを指しています。
ヒデケルとはチグリス川、ユフラテはユーフラテス川です。メソポタミアであり、シュメールです。
エデンとはそもそもシュメール・アッカド語で「平地」であり、メソポタミアの大平原を指します。
創世記の中に出てくるバベルの塔もシュメールのジグラットであり、ノアの箱舟の物語もシュメールで実際にあった大洪水がモチーフです。
創世記とは神話ではなく、史実なのかもしれません。
では、禁断の果実の物語は???
ちなみに園の中央にはリンゴ以外にもナツメヤシの実(デーツ)がありました。
(リンゴやデーツはある意味でメタファーです。リンゴは誤訳であることは知られています。とは言え、ナツメヤシはシュメールにおいて重要な木でした)。
ナツメヤシについて参考までに、Wikipediaから引用します。
*ナツメヤシというより棕櫚(しゅろ)の木のほうがピンとくるひとも多いかもしれません。
メソポタミアや古代エジプトでは紀元前6千年紀にはすでに栽培が行われていたと考えられており、またアラビア東部では紀元前4千年紀に栽培されていたことを示す考古学的証拠が存在する。ウルの遺跡(紀元前4500年代-紀元前400年代)からは、ナツメヤシの種が出土している。シュメールでは農民の木とも呼ばれ、ハンムラビ法典にもナツメヤシの果樹園に関する条文がある。アッシリアの王宮建築の石材に刻まれたレリーフに、ナツメヤシの人工授粉と考えられる場面が刻まれていることはよく知られている。
ナツメヤシはギルガメシュ叙事詩やクルアーンに頻繁に登場し、聖書の「生命の樹」のモデルはナツメヤシであるといわれる。クルアーン第19章「マルヤム」には、マルヤム(聖母マリア)がナツメヤシの木の下でイーサー(イエス)を産み落としたという記述がある。アラブ人の伝承では大天使ジブリール(ガブリエル)が楽園でアダムに「汝と同じ物質より創造されたこの木の実を食べよ」と教えたとされる。またムスリムの間では、ナツメヤシの実は預言者ムハンマドが好んだ食べ物の一つであると広く信じられている。なお、聖書やヨーロッパの文献に登場するナツメヤシは、シュロ以外のヤシ科植物が一般的ではなかった日本で紹介されたときに、しばしば「シュロ」、「棕櫚」と翻訳されている。
この2つの木が(なぜか中央に)並んでいました(数学的にありうるのか、いまだに分かりませんがw)
これはフレイザーの言うバナナ型神話です。
すなわち、知識を選ぶか、不死を選ぶかの選択です。
そしてこの選択もまた(他の多くの神話で見られるように)シュメールが先行します。
そうです。
我らがギルガメッシュ叙事詩です。
繰り返し堪能したラストシーンをまた楽しみましょう。
不死の草を手にしたにも関わらず、水浴の合間にヘビ(大地のライオン)に取られてしまうという悲劇です。
ヘビは脱皮して不死となります。
(引用開始)
するとギルガメッシュは水が冷たい泉を見た
彼は水のなかへ降りて行って水浴をした
蛇が草の香に惹き寄せられた
[それは水から]出てきて、草をとった
もどって来ると抜殻を生み出した
そこでギルガメッシュは坐って泣いた
彼の頬を伝って涙が流れた
[彼は]船頭ウルシャナビの[手を取って言った]
「だれの[ために]ウルシャナビよ、わが手は骨折ったのだ
だれのために、わが心の血は使われたのだ
私自身には恵みが得られなかった
大地のライオンに恵みをやってしまった
(引用終了)(ギルガメッシュ叙事詩285-295、ギルガメッシュ叙事詩pp.135-136)
(水浴がディアーナの水浴を思わせ、向こう側の世界とこちらがわの世界の交歓を思わせます)
ここでギルガメッシュが問われているのは、知恵か不死かというバナナ型神話の二者択一です。
そしてギルガメッシュは冒頭において、すでに選択が終わっています。
かれは知者として紹介されています。
「すべてのものを国の[果てまで]見たという人、[すべてを]味わい[すべてを]知っ[たという人]」
である以上は、ケルビムが守る生命の樹のデーツを口にすることはできないのです。
知ることか、不死のどちらかしか選べません。
すると、エデンの園の物語はシュメールの焼き直しということなのかもしれません(わかりませんけど、、、ざっくりと時間軸を見てみましょう。歴史的には怪しいのですが、モーセは紀元前13世紀の人とされ、そのモーセがモーセ五書であるトーラーを書き上げたとされます。
それに対してギルガメッシュは紀元前2600年です。モーセ五書とギルガメッシュの間を埋めるのは紀元前15世紀のギリシャ神話ということになるのかもしれませんが)
一応、ギリシャ神話についても参考のためにWikipediaから引いておきます(^o^)
(引用開始)
今日、ギリシア神話として知られる神々と英雄たちの物語の始まりは、およそ紀元前15世紀頃に遡ると考えられている。物語は、その草創期においては、口承形式でうたわれ伝えられてきた。紀元前9世紀または8世紀頃に属すると考えられるホメーロスの二大叙事詩『イーリアス』と『オデュッセイア』は、この口承形式の神話の頂点に位置する傑作とされる。当時のヘレネス(古代ギリシア人による彼ら自身の呼称)の世界には、神話としての基本的骨格を備えた物語の原型が存在していた(引用終了)
ちなみにイクナートン(アメンホテプ4世)は「古代エジプト第18王朝の王(ファラオ)で、生年紀元前1362年?~没年紀元前1333年?、在位期間は紀元前1353年?~紀元前1336年?ころ」(Wikipedia)です。このイクナートンの宗教が一神教のアトン教。その神官であった男がのちのモーセというのが、フロイトの最後の著書のテーマでしたね。
ここらへんは寺子屋「モーセ、フロイト、ユング」でどっぷりと取り上げました(一応、「まといのば」としてはこの説自体には批判的です。ただモーセ、フロイト、ユングを一気に学ぶには面白い補助線だと思っています)。
*宇宙人などと言われるイクナートンw
*太陽神であるアテンを信仰しているイクナートン(アメンホテプ4世)
ちなみにイクナートンの息子がツタンカーメンです。
という前提をたっぷりと復習しながら、シュメールの奇跡に切り込んでいきましょう!!
お楽しみに!!!!!
【寺子屋!! ~シュメールの奇跡~】
【日時】 5月19日(木) 19:00~21:00(21:30まで質疑応答!)
(追加開催決定!!)5月30日(月) 19:00~21:00(21:30まで質疑応答!)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」のセミナールーム
【受講料】 3万円
【受講資格】 ブログ読者
【持ち物】 筆記用具と熱い情熱
【お申し込み】お申し込みはこちらから。
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【明日開催!追加開催決定!!】魔術の源流がミシュナーにあるとしたら、その核となるのは...
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