たとえば、そもそもゴールに向かって走っている途中で、足がパッタリと動かなくなるのはなぜなのでしょう?
あとちょっとというところで気力が尽きたりします。
気合を入れて取り組んでいるのに、三日坊主におわるのはなぜなのでしょう?
チャンスが目の前にあるのに、それをむざむざと取りこぼすのはなぜなのでしょう?
なぜ新年の目標は達成できないのでしょうw
逆に考えてみましょう。
なぜ、あの人はなぜあれだけバイタリティー溢れて、日々生き生きとゴールに向かって疾走しているのでしょう。
なぜあの人はいつも元気なのでしょう?
なぜあの人は辛い作業を人の分まで嬉々としてやり続けられるのでしょう?
なぜあの人だけがチャンスに恵まれるのでしょう?
この理由は多くありますが、その数多(あまた)ある秘訣の1つが「意志力」です。
「まといのば」では意志力とは言わず、「意志のリソース」と言っています。リソースとは資源のことであり、有限の存在というニュアンスが強くなります。
多くの人は意志力は無限にあると心のどこかで勘違いしています。預金残高と同じで有限です。
「意志のリソース」について、4月にがっつりとスクールをするつもりですが、その前提として、意志のリソースとは何かについて知っておきましょう(というか、当然ながら、今週末のスクールでも、その次の1Dayスクールでも取り上げますのでご安心を!)。
「意志のリソース」とは端的に言えば、、、「やる気の科学」であり、「枯れないモチベーションの方法」であり、「活力の秘密」でもあります。
逆に、これを知っていれば、なぜ自分に意志力がないのか、なぜ大事なところで、頑張りきれないのか、なぜモチベーションが湧かないのかが分かってきます。理由が分かれば対応可能です(多分)。
意志力というとちょっと語弊があります。言い換えれば、意思のリソースを上手に使いこなしているということです。それを「意志力がある」と表現します。
ちなみに、かつては意志力や精神力などは無いと言われていました(現在はちょっと理論が変わってきています)。
しかしこの視点はまず大前提としましょう。まずは、意志力や精神力は無いと考えたほうが良いのです。
意志力だけで何かを完遂しようとするのは無理なのです。
その意味で、意志力だけで問題を解決しようとするのはアプローチはアウトです。
例えば意志力だけで、勉強して学校の生成を上げようとかするのはアウトです。
気合いと意志力で営業成績を上げようとするのもアウトです。意志の力で食べないようにすることで、ダイエットするのもアウトです(むしろ意志力があるほうがダイエットに酷く失敗するという恐ろしい社会心理学の知見もあります)。
ただ最近の研究では、意志力をいわば計量可能な概念として考えることは可能なのではないかと言われています。
逆に言えば、意志力とは希少なリソースであるということです。
ダイエットをしているとイライラするのです。我慢した分だけ、意志のリソースは奪われています。
食べないことや食欲の誘惑と闘うことに意志力のリソースを割いているので、自分の感情をコントロールする方に意志力のリソースを割けないのです。
会社で嫌なことがあると、甘いモノを我慢できないのは意志力のリソースからも説明が可能です。我慢するための意志力のリソースを会社で使い果たしたのです。
禁酒しているとイライラするのも同じです。アルコール中毒の禁断症状だけではありません。
禁酒することに意志力のリソースを使い果たします。
会社で我慢してきたお父さんが家で爆発するのも、意志力のリソースを会社で使い果たしたからです。
試験期間になると体調を崩し、勉強時間がしばしば減るのは、試験に対する緊張のマネージメントに意志力のリソースを割くからです。勉強のために割く分が無くなります。
ショッピングで疲れるのは、誘惑への抵抗と迫られる決断に意志力を使い果たすからです。
「選択の科学」でも見てきたように、多すぎる選択肢は「選択」のコストに意志力のリソースを割きすぎて、購入するためのリソースが無くなります。だから買わないのです(「まといのば」もスクールが乱立しているので、そろそろまとめようかと思っています。復活したジョブズが4品目に絞ったように)。
では、どうすればいいのでしょうか?
ちなみに、意思力について知っておくべきことは3つです。
たった3つです。
プリンシプルを1つと、2つのテクニックを押さえておきましょう。
まずプリンシプルです。大前提として、意志力とは車におけるガソリンみたいなものです。リソース(資源)です。そしてとても希少な資源です。
比喩で言えば、満タンの状態で起床して、ほぼ空になって1日を終えます。
(あ、ガソリンメーターがゼロになってもしばらくは走れますw)(火事場用の予備ガソリンもこっそりとあります)
意志力とは意志のリソースであり、ガソリンみたいなものであることを前提として、2つのテクニックがあります。
まず1つ目は意志力のリソースは筋肉と似てて、ハードワークで鍛えることができます。
脳が筋肉なだけではなく、意志力も筋肉でした。
そして、もう1つは意志力を最大限に発揮するためのコツです。
それは逆説的ですが、意志力を使わないということです。意志力を大切なこと以外では一切使わず、むしろ倹約するということです。
(ジョブズはいつもイッセイ・ミヤケの黒のタートルネックを着ていました。服を選ぶことに意志力のリソースの必要が無くなります)
とりあえずこの2つを押さえておけば大丈夫です。
試験に出ます( ー`дー´)キリッ(冗談です)。
意志力をいつも鍛えて、蓄えておけば、僕等もきっと「I won't let you down(がっかりさせないよ!!)」とOKGoのように歌えるかもしれません!!
デビッド・ボウイが山本寛斎さんの衣装を着て、スティーブ・ジョブズがイッセイ・ミヤケさんの服を着る。
最近、無重力空間で撮影したOKGoがNipponで撮影するとこんな風になりました!!(リンク先は「不可視な神の視線を感じ、声を聞くために ~Upside Down & Inside Out~」)
かなりすごいです!!
*ワンカットです。
冒頭にはPerfumeも。
最初から最後まで目が離せません。
こういうのを見ると、素朴に人間って偉大だなって思います。
たとえば、リドリー・スコット監督の作品を見た後もすごく思います。
オデッセイ、エイリアン、ブレードランナーもすごいですが、ジョブズが復帰したときのCM「1984」もリドリー・スコット監督が手がけています!
ともかく、意志力のマネージメントに長(た)けることからスタートしましょう!!
メイキングも感動です。
企画制作の方々へのインタビューでこんなやり取りがあります。
――OK Go、Hondaとのやり取りを含め、どう企画がカタチ作られていったのですか?
原野:Hondaは仕事でこれまでも携わっていて、UNI-CUB βもずっと前から知っていました。だから、OK Goからオファーをもらった時すぐに、「HondaのUNI-CUBっていうのが面白いよ」と、ダミアンに提案しました。彼らってレスポンスがすごく速くて、10分後には、50年代にイタリアで作られた、白バイを使ったマスゲームの映像が送られてきて、「こういう感じでどう? 」と。ですから、UNI-CUB βでマスゲームという基本形は割とすぐに決まったんですね。まあ、そこから先は、大変そうだなって(笑)、関さんに相談しました。
Read more at: OK Go 「I Won’t Let You Down」! 原野守弘、西田淳、関和亮インタビュー!!撮影現場秘話からMVを超えた”OK Go”というジャンルについて! http://white-screen.jp/?p=49728
レスポンスの早さと知識の広さ、明るさって大きな仕事をする上で大切ですね!!!
そのときにダミアンが提案した白バイを使ったマスゲームの映像というのがこちら↓
日体大の集団行動を思い出しますね~
インタビューの中でカンヌとあるのは、原野守弘さんのこちらの作品のこと。カンヌ広告祭(2011)で話題となったドコモの「森の木琴」(話題となったどころか、トリプル受賞でした!)。これを見てOKGoのダミアンが興奮したそうで、カンヌで原野さんと友人になったそうです。
Gizmodoの記事も参考に!
*大学の同窓の友人が、この携帯持っていました。
【書籍紹介】
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意志力を高めて、「がっかりさせない!!(I won't let you down OKGo)」
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