「腸腰筋」の講座のあとに、「何気なく試したらあっさり5番ポジションにキレイに入りました!」という人が多かったのが印象的です。
やはり5番ポジションも腸腰筋が重要なのですね...(って、当たり前と言えば、当たり前ですが。。とは言え、その昔、股関節やら足の筋肉やらをさんざんいじって何とか5番を実現しようとしていた時代からすると隔世の感があります)。
Yogaスクールなどでは肚と言っています。肚を鍛える肚トレと言って、筋トレをしています。
これは腸腰筋に意識が行くようにして、筋トレをデザインするというワークです。
今回は軸足の話です。
腸腰筋が意識できるようになると、コントロールが多少可能になります。
そうすると、片足でバランスを取ることが可能になります。
片足でバランスを取るだけではなく、もう片方の足を自由に動かしても、ぶれることもなく、バランスも取れます。もっと上達すると押されても平気になってきます。
*今週末はYogaスクール1期!!これから身体づくりを始めたい人向けです!
合気道では統一体という考え方があり、その統一体をテストするために両足で立った状態の人の胸をそっと押していきます。崩れなければ、身心が統一している状態とします。こころと身体がバラバラなので弱く、統一されているから強いというパラダイムです。
そのために、重みを下にしたり、丹田を2分の1、2分の1と小さくしたり、脱力したりします。
僕が学生のころにお世話になっていた心身統一合氣道のHPからそのコツを引用します。
(引用開始)
一、臍下の一点に心をしずめ統一する
二、全身の力を完全に抜く
三、身体の総ての部分の重みを、その最下部におく
四、氣を出す
(引用終了)
これは合氣道を学んだ初日に教わることです。また最後まで重要なプリンシプルであり、公理です(公理とは言え、この4つはバラバラではなく同値とされます。同じことを別な言い方で表現しただけです)。
この統一体のテスト(「氣のテスト」と言うようですが)を片足で行ったのが、今回の腸腰筋の講座でした。
バランスを取ろうとするのではなく、腸腰筋を強く意識することで強くバランスが取れることが確認できたかと思います。これはかなりすごいことです。
片足バランスなどと縁のない受講生たちが、ビシッと片足でバランスを取り、押されてもバランスを崩さない様は壮観です。
片足バランスの応用として、キックやバレエで言うバットマンなどの足を蹴りあげるアンシェヌマンなどを練習していきました。そこでの最大のポイントは軸足です。
蹴りあげる足にどうしても意識を奪われます。どれほど高く、どれほど美しく上げるかにこだわりがちですが、ポイントは軸足です。軸足を強くすれば、上げる足は解放されます。
強くと言っても力むのではなく、イメージとしては内踝が小さな玉子であり、坐骨が突き上げる点であり、骨盤が引き上げられる点とイメージして、骨盤をぬるぬると自由に動かすことです。
軸足の上を軸足側の骨盤がぬるぬると動くことで、上げる足が自由になります。足をあげるのに力がいるのではなく、軸足を強く押すほうに意識と力を使いましょう。強く押すというよりは、むしろ強く内踝(ないか)、坐骨、骨盤(上前腸骨棘)を意識することです。
点(dots)を強く意識すれば、結果はついてきます。
軸足が大事なのです。
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だから軸足がいつも大事なんです!!! 〜片足バランスの肝は腸腰筋〜
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