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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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次回の開業セミナーは9月開催!リッチフローはペレルマンですが、Richとflowの関係は重要!

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次回の開業セミナーは9月5日に決定です(^^)

お申し込みは可能です。

5月にスタートした開業セミナーは隔月開催の予定です。かなり稠密(ちゅうみつ)で楽しい場になっているように思います。

開業セミナーの前身として開業コーチングがありました。もう数年前になるかと思います。かなり盛り沢山で、かなりディープでしたし、そこから羽ばたいた方も多くいらっしゃいます。

そこから数年が経ち、皆さん成長されて、個人事業主だけではなく、会社経営されている方もいらっしゃいます。その方々が参加して、開業コーチングよりは少しライトな感じで、しかし楽しくディープな集団にしたいと思って、こっそりと開業セミナーを隔月で開催しています(もちろん会社員でもフリーターでも歓迎です。社会に機能を果たすという意味では、どこでどう働こうと大差無いからです)。
ただ一応、「一見さんお断り」的な意味でスクール修了生に限って募集しています。


今回の大きなテーマはインセンティブ(Incentive)とリッチ(rich)でした。「誘因」と「豊かさ」ですね。

1つ目のIncentiveについて端的に言えば、我々はインセンティブに反応することはよく知っていますが、しかし何がインセンティブなのかがよく分かっていないということ。
2つ目のリッチについては、Richとtemperatureはよく似ているということです。豊かさと温度はどちらも近くに寄ってみると違いが分からないということです。

温度という物質量は、あたかも強烈な実体があるような気がします。たしかに焼けた金属に触れれば火傷します(足の豆も皮膚とシューズの摩擦熱による火傷です。火傷したためにリンパ液がたまって水膨れとなります)。

とは言え、ミクロの決死圏のようにわれわれがずっと小さくなり、原子サイズまで小さくなると、温度などが見えない世界に入ります。

高温の世界を見ても、低温の世界を見ても、同じように原子があるだけです。
(いやもちろん運動量が存在しますが、それはトートロジーです。運動量の平均値が温度なので。いやいやより厳密には、「平衡状態における分子の運動エネルギーを、エントロピーという統計値で微分したもの」なのでしょうが、あまり突っ込むと本題と離れます。温度の定義はゼロ点振動のようにまだまだ揺れています)

余談ながら、熱と温度も僕らは同じものと無邪気に思いがちですが、小学校の理科でその幻想を打ち砕かれます。
0度の氷に熱を加えてもしばらくは温度が変わらないからです。熱が潜る現象ですね(潜熱)。もちろん気体においては、熱と温度は同じと考えて良いでしょうが。

そう考えると熱とRichが同じ概念と言ったほうが良かったのかもしれませんが、熱よりも温度のほうが臨場感が高いでしょう。「熱」とは少し抽象的な概念です。かつて寺子屋の「熱力学」でやりましたが、統計力学に吸収された終わった学問のような気がする熱力学はまだまだ現役であり、まだまだ未知の世界が広がっています。

Richとは金を貯めこむということではないということです。物理的には同じ要素であっても、その要素が猛烈に動きまわっている状態が高温なりRichの状態です。もちろん要素とは財・サービスとマネーです。お金と財とさサービスが猛烈に交換されている状態はrichな状態と言えます。逆に互いが疑心暗鬼になり(ならなくてもいいのですが、単に怠惰であっても)、財サービスとマネーが交換されていない状態(社会)は貧困です。

お金持ちとはお金を所有しているということではなく、お金を猛烈にフローさせられる状態ということです。お金を素早く移動させられるということです。お金は関数です。inputとoutputしかありません。入力と出力です。収入と支出とも言い換えられます。

この情報の流れを猛烈に起こせる人をして、richと定義し直すことがポイントかと考えます(まあ、もちろん当たり前のことなのですが)。

こう定義すると、なぜ宝くじに当選して一時所得を得ると(雑所得ではなくw)、数年で破産してしまうのか分かります。input、outputによって成立する関数としての自分が壊れるからです。大量のinputで関数が壊れます。
マネーリテラシーなどとも言われますが、マネーに関する自らの関数を順序良くきちんと鍛えないと、急激な変化には対応しきれず壊れてしまいます。


このRichを巡る話というのは仏教説話にもある天国と地獄に似ています。
物理的な要素はほとんど同じで、ただその要素に対する接し方が変わるだけで、天と地くらいに変わるというお話しです。

エッシャーの絵になぞらえてよく解説する話です。これはある視点では天使しか見えず、ある視点では悪魔しか見えません。物理的には同じ絵でも、意味は大きく違います。


仏教説話というのもシンプルな話です。

天国と地獄は同じ中華料理のレストランという話です。同じような中華料理屋さんで、大きな大きなお盆状のテーブルがあり(きっと回転します)、料理はそのお盆の中央にあります。そして長い長い箸(はし)がそれぞれの手元にあります。

大きなお盆のようなテーブル、その中心に豪華な料理。そして目の前に長い長い箸。

長い箸(はし)を使って、我先に自分の食事を確保しようと躍起になるのが「地獄」。反対側にいる人に長い箸を使って、食べさせてあげるのが「天国」、というオチです。

宮沢賢治風に言えば、「自分を勘定に入れず(ジブンヲカンジョウニ入レズニ)」ということでしょうか。

自分を勘定に入れずに、全員が他人にどんどん財・サービスをガンガン提供していくコミュニティは非常に豊かなコミュニティと言えます。そしてその交換を加速させる潤滑油となるのが言わずと知れたMoneyです。ですので、Moneyは交換のための手段であり、それ自体が目的となることはありえない概念です。

すなわち、Richとはflowが猛烈にある状態ということです。Cash Flowです。というか、別に現金ではなくとも、情報的にお金がガンガン移動していればよく、お金がガンガン移動しているということは、財サービスが裏では思いっきり移動しているということです。いや、むしろお金が裏ですね。お金というのは単なる写像で、本体は財なりサービスの移動なので。いや、アダム・スミスの言うように、本質的には労働価値の交換でしょう。

労働 → 財サービス → Money

という写像かと思います。

リッチフローというとペレルマン(ポアンカレ予想)ですが、今回は数学ではなく、経済学です(ジョークです。念のため。そもそもrichではなく、Ricci flowですしwこのRicciは人名です)。リッチ(豊かさ)とフロー(お金の流れ)は、温度や熱と同じく、移動に依存します。ストック(量)ではなくフロー(運動量)に依存するということです。


というぼんやりとしたアナロジーをきちんと整理整頓したのは、経済学の父であるアダム・スミスです。これはかなり綺麗な整理ですし、相当に面白いと思います。

というわけで長くなったので、このへんでm(__)m

次回は、アダム・スミスの国富論に迫ります!乞うご期待。




次回の開業セミナーの募集要項です!

【スクール修了生対象まといのば講座「はじめての開業」】
【日時】 9月5日(金) 19:00~21:30(22時まで質疑応答で延長の可能性があります)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」の新セミナールーム
【受講料】 20,000円(1講座あたり、基本的には銀行振込でお願いします)
【受講資格】 まといのばスクール修了生
【持ち物】 筆記用具と向上心と情熱
【お申し込み】お申し込みはこちらから。
【ヴァーチャル受講】
スクール修了生を対象にヴァーチャル受講も可能とします。
音声による配信です。申し込みフォームのコメント欄にヴァーチャル受講希望と記載してください。
またバックナンバーも販売しています(ただ動画は鋭意編集中ですので、もうしばらくお待ちください)。

【書籍紹介】

アダム・スミスの国富論は岩波で4巻あります。大変ですので、まずは漫画でゲシュタルトを作りましょう(^^)

国富論 (まんがで読破 97)/イースト・プレス

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国富論〈1〉 (岩波文庫)/岩波書店

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国富論〈2〉 (岩波文庫)/岩波書店

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国富論 (3) (岩波文庫)/岩波書店

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国富論〈4〉 (岩波文庫)/岩波書店

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開業セミナーのレジュメでは上記の岩波版から引用しましたが、「世界の名著」シリーズにもあります!このシリーズは本当に便利です。一家に一セット是非。

世界の名著〈第31〉アダム・スミス (1968年)国富論/中央公論社

¥価格不明
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