呪い系の技術に「結界の決壊」というものがあります。
というか、これは呪いだったり、サイキックアタックについて非常に見通しの良い視点を与えてくれる素晴らしいワークです。
いかに呪う人間がその罪を人になすりつけるかについても、理解が得られます。
そしてホメオスタシスというシステムが一旦壊されたときの脆弱性もまたよく分かります。
ちなみに「結界の決壊」のワークとは、まず四隅に気の玉を配置することで結界を張り、第三者がその気の玉の一つを取り除くことで、結界を壊します。これを「結界の決壊」と言います。
詳しくは過去記事を読んでください。
このワークを丁寧にやると、呪いやサイキックアタックの方法や考え方が非常にすっきりと分かります。とても便利です。
結界を壊された我々がやるべきは、すみやかに四隅に結界を張り直すことです。壊された部分だけではなく、全部やり直すのが肝要です。
それはさておき、この「結界の決壊」というシャレと同じくらいに脱力系なのが「血管の欠陥」( ー`дー´)キリッ
「内臓が無いぞー」くらいに腰砕けになりそうですが、これが非常に味わい深く素晴らしいものなので、しばしお付き合いください。
とは言え、いつもながらサクサクと結論から行きます。
我々の死因の上位に存在する心疾患のカラクリとは、冠状動脈がつまることです。プラークがつまり、血管が閉塞します。血液が流れなくなり、細胞が壊死します。筋細胞が死ぬのです。その結果として、心臓発作が起こります(初回で多くが死にます)。
これは、心臓の欠陥ではなく、心臓の血管なのです。すなわち血管の欠陥なのです(ダジャレが言いたいだけでは?)。
血管は全身にあまねく広がっているので、その(血管の)欠陥も全身にあまねく広がっています。
人口に膾炙して久しい話ですが、そもそもは心臓のための薬が何の因果かED薬になったのがバイアグラです。ここからわかるのは心臓に有効なものは、陰茎にも有効ということです。
この機序はシンプルです。どちらも血管の欠陥によって、EDになり、心臓病になります。
ですので、心臓のための薬がED対策に効いてしまうのです。
逆に陰茎は心臓の出先機関なのです(そうなのか?)
真面目な話、EDの状況によって心臓のコンディションが分かります。
アテローム性動脈硬化は全身性疾患であり、体の主な血管に等しく影響すると考えられている。動脈が硬化すると、十分に開いて血流を通せなくなるため、陰茎が軟化する場合がある。したがって、全身疾患という点から見れば、EDの症状は氷山の一角にすぎない。激しい胸の痛みで救急治療室に運ばれている男性たちの3分の2は、おそらく何年も前から、血行の異常を知らせる症状が陰茎に現れていたはずだ。
これだけでもよく分かる話ですが、もう少し具体的に見てみましょう。
ちなみに、これとは「アテローム性動脈硬化は全身性疾患であり、体の主な血管に等しく影響する」ということです。
なぜアテローム性動脈硬化の症状が、まっ先に陰茎に現れるのだろうか?陰茎の動脈は心臓の冠状動脈の半分の太さしかない。そのため、心臓なら気づかないほどの微量のプラークでも、陰茎の動脈では大きな障害となり、血流が妨げられる。こうした理由から、EDは「陰茎の狭心症」と呼ばれるほどだ。実際、超音波検査で陰茎の血流を測定すれば、心臓負荷試験の結果を80パーセントの確率で当てることができる。男性性機能は陰茎負荷試験とも呼ぶべきものなのだ。
「EDは「陰茎の狭心症」と呼ばれる」というのが良いですね。
もう少し先へ行きましょう。
より具体的に。
医学部では、〈40オーバー40原則〉というのを習った。40歳以上の男性の40パーセントにEDの症状が見られるという意味だ。40代でEDが見られる人は、突然死などの心臓の有害事象のリスクが50倍も高くなることがわかっている。
まだまだ続きます。
かつては心因性と思われていたEDは実際は物理的なプラークゆえの血管の欠陥であることがわかってきており、そしてこれは同様に女性にも当てはまることもわかっています(同様に心臓発作もそうです。冠状動脈性心疾患もそうです)
とすると、我々がバラバラに考えがちな、心臓と陰茎(と陰核)が「血管の欠陥」によって1本の糸でつながることが分かります。
このアリアドネの糸は脳疾患ともダイレクトにつながります(構造は同じです)。
そして当然ながら全身の筋肉にも内臓にもつながります(内臓も平滑筋という筋肉ですが、とりあえず言葉の綾として流してください。その意味では心臓も心筋という筋肉です)。
陰核・陰茎が炭鉱のカナリアとして機能しているということです。
そして、血管の欠陥は全身につながっているのです。
「♫線路は続くよどこまでも♫」です。
血管も、その欠陥すらも全身につながっているのです。
(そしてこの話もまた始まったばかりです。次はもっと恐ろしい現実に我々は直面します。対岸の火事ではないのです。40代を超えたおじさんではないことで安心してはいけません。もうお尻に火はついているのです)