アニメ化もされ、映画の実写化もされた亜人という漫画があります。
死んでも死なない人々の話しですね(←雑か?)。
その中でIBMという存在があります。
バクテリア単位で観るという気功技術の「イマン」などは、この亜人のIBMがイメージです。
ちなみに「イマン」は美しいモデルさんで、デービッドボウイの奥様でもあります。
マイケル・ジャクソンの「Remember The Time」のPV中でマイケル扮する芸人が(芸人?!)、砂を播いて、そこに落ちていき、消えてしまいます。
その砂が砂金となり、立ち上がってマイケル・ジャクソンとなるというシーンがあります(言葉で書くと良くないです。是非、動画を見て欲しい)。
このイメージが「イマン」という気功技術のイメージ動画です(セミナーではおなじみ!)
亜人のIBMも物質でしょうが、トーマス・マイヤーから見えている亜人っぽい存在が3つあります。それが神経系、循環器系、そしてFasciaです。これはそれぞれだけを残して、他を取り去っても、人間の形をします。それだけ隅々まで張り巡らされているのです。
たとえば、血管だけで人間の形をしている標本を見たことはないでしょうか?
イメージは大事。そしてそれはIBMと同じく物質であり、実体性を持ちます。
たとえば、物質ではないそのような存在は経絡であったり、アストラル体であったり、、、。
そして、アナトミー・トレインというのはその意味ではFascia原理主義です。
つい最近まで、筋膜はただのラッピングだと思われていました。しかし、その筋膜こそが重要というのが最近のFasciaブームの根本であり、その火付け役の1人が御年75歳のトーマス・マイヤーその人です。
Fasciaから観るとアナトミートレインはスムーズに理解できます。
しかし古い価値観のままだと意味不明なのです。
図と地がひっくり返ったのです。
この大きなパラダイム・シフトは、脳神経科学のそれとも似ていて、かつてはニューロンが大事だと思われていました。しかしニューロンも大事だが、そのノリというか外郭のようなグリア細胞(グリアは糊が語源)が脳の高速化に寄与していることが分かってきました。
また細胞においてはFasciaもそうですが、間質の重要性もクローズアップされています。
トーマス・マイヤーはこのように語っています。
ここで衝撃的な見解がトーマス・マイヤーから開陳されます。
第一に「実際には骨に付着している筋は身体に存在しない」。
これは実際には事実です。
しかしこれは「王様は裸だ」と同じで、指摘する人は多くありません。骨に付着している筋肉が存在しているという幻想のもと解剖学は成立しています(幻想というか、近似解だと僕は思っています。アインシュタインの相対性理論が出現してから、ニュートン力学は近似解として便利と言う立場に転落しました。言うなれば計算尺です←わかりにくい)。
それにしても、この「実際には骨に付着している筋は身体に存在しない」は衝撃的です。
そしてもう一つ「筋は付着する膜がなければ挽肉である」。
これも強烈ですが、事実です。
たしかに筋膜がない筋肉はただの挽肉です。
これもまた「皇帝の新しい服」なのです(裸の王様)。
そしてこの「筋は付着する膜がなければ挽肉である」という表現は煽(あお)っているわけでも、トーマス・マイヤーの筆が滑ったわけでもありません。
なぜなら繰り返されるからです。
小胸筋と烏口腕筋は、烏口突起で膜的に明らかに接続している. しかし、腕を腋窩で弛緩させると、小胸筋と烏口腕筋の筋膜構造間で方向が急激に変化し、筋膜連続体として機能できなくなる(もし読者が、筋とは、筋を囲み、被い、付着する膜をもたない単なるひき肉であることを覚えていれば、このわかりにくい用語ではなくわかりやすい「筋」を使用するのだが). (同p.23)
実は繰り返されます。
そして、「筋」という近似解を採用するためには、その前提となる「筋とは、筋を囲み、被い、付着する膜をもたない単なるひき肉であること」を覚えて欲しいと念を押すのです。
僕自身はトーマス・マイヤーが大腿直筋の起始はAIISなのに、なぜASISから施術するのかと質問されたときの困ったような顔が印象深く思い出されます。
「いや、だから、起始停止というのは、、、、」という顔をしていました(というか、そういう説明をオブラートにくるんでしていました)。
たしかに起始はそうだろうけど、その大腿直筋を覆っているFasciaはASISからなので、というような話しでした。ただ本質的には挽肉であり、「骨に付着している筋は身体に存在しない」のです。
いや、挽肉にはもう少し丁寧な解説が必要です。
余談ながら、スタジオジブリ作品に「紅の豚」という素晴らしい作品があるのですが、そのキャッチコピーが、
飛ばねぇ豚はただの豚だ
という素敵なものでした。
それをもじって言うならば、
付着する膜のない筋肉は、ただの挽肉だ(byTom)
ということになります(多分)。
この視点でもう一度、アナトミートレインを見直すと、非常にスッキリ見えてきます(多分)。
アナトミートレインを手技療法だと思っている人が多いのですが、それは明確に否定されています(これについてはまた書きます)。
時間がなくなってきたので、アナトミートレインの本質について、トムの口から紹介してもらいます!
トーマス・マイヤーはこう書いています。
「筋膜の解剖を教えた経験から生まれた. 学生の記憶を助けるために文字通りゲームとして始めた」
そう、解剖を教えるための、学生に解剖を楽しんで覚えてもらうためのゲームだったのです。
このゲームというメタファーもまた繰り返されます。
「アナトミー・トレイン」とは、「簡潔にすると、筋膜経線鉄道の路線上で行うゲーム」と言います。
「アナトミー・トレイン」は、臨床実践家が治療を行う上で一助となることを意図しているが、簡潔にすると、筋膜経線鉄道の路線上で行うゲームである。(略)
簡単に説明すると、有効な筋膜経線は、力を伝達する直接的な線維性の接続を通して、一定の方向と深さで進行する必要がある. また、筋膜経線列車がどこで停車、連結、分岐するか、あるいは別の路線を走っているかに注目することは臨床的にも役に立つ。
1.路線は途切れることなく一定の方向に進む
アナトミー・トレインを見つけるには「路線」を探すことである. 路線は筋膜単位、あるいは結合組織単位で構成される(すなわち筋および靭帯は、人による区別であり、神から授かったものでも進化して解剖学的に分離した実体でもない). これらの構造は筋膜を介した筋膜繊維の連続体で示さなければならない。(p.23)
ちなみにこの機関車トーマスの(怒られるから!)特急と各駅停車も厳密に定義が決まっています。エクスプレスは多関節筋、ローカルは単関節筋です。シンプルです!
ですので、まずはゲームとして列車ごっこを楽しみましょう。
そして気付いたら、クライアントさんも自分も状態が良くなってしまうのがポイントです!
ちなみに、「まといのば」では解剖学の加速学習に関して、真に驚くべき方法を見つけたので、そのうちにシェアします!( ー`дー´)キリッ
乞うご期待!!!
*解剖直観スクールを5月のゴールデンウィークあたりに開催予定!!(あたりに、って)。
過去の解剖学スクールのヴァーチャル受講でガンガン予習をしておいてください!
今回は解剖直観にまっすぐに切り込みます!!
そして、暗記方法も教えます!(いや、今までも教えてきましたが)
(あ、それから、ここで毒を吐きますが(笑)、トーマス・マイヤーも解剖学の知識は床にあたり、天井は経験や直観に属し、その間を行ったり気たりすることが施術のArtだとおっしゃっていました。
トムははっきりと言わない人ですし、批判をしない人なので、僕が翻訳しますが、、、
「解剖学の明晰判明な知識がなければ、手技療法をいくら学んでもザルに水だよ」)