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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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陽は絶えず豪華に捨てている 夜になっても私達は拾うのに忙しい(略)樹のように豊かに休むことがない

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我々のEcoSystemにおける中心はDNAでもRNAでもなく(これはドーキンスに配慮しています。彼にとって生命の表現型の中心はDNAです)、太陽でしょう。いやいやその母体は宇宙自体かもしれません。我々の身体はビッグバンのときのエネルギーが質量になったものでできています(E=mc²)。

アップルパイですら、最初から(From scratch)作るには宇宙を創造するところから始めるしかありません。

c.f.もしアップルパイを最初から作りたいと思ったら、まずは宇宙を創造しなきゃね(カール・セーガン) 2014年09月13日

 

光を我々は摂取しているのです。

 

 

光を使った光合成反応でできたものを食べており(草食)、光合成でできたものを食べたものを食べています(肉食)。

 

我々自身も我々を取り囲むものも、光(太陽光)と空気と水でできています。

化学反応式をつらつらと眺めると、Sugarの主原料は二酸化炭素と水です。そして光が重要です。

 

 

光が重要と言えば、こんな記事を最近目にしました。

c.f.光は、時代を超えてあらゆる人間にとって絶対的な聖域として感じられてきた。〜テート美術館展〜 2023年09月27日(Mくん)

 

太陽光は、文字どおり、すべての生物にとって活力の根源である。生物にとってのエネルギーは光のみからとりだされ、食物連鎖によってのみこれを摂取することができる。(苫米地英人『洗脳原論』)

*Mくんの記事から孫引き

 

そして、最近ヨガ部門で4位にランキングしたというYoshikaさん。お見事!!

c.f.今日の私に必要なものは「自然の癒すチカラ」でした 2023-09-29(Yoshikaさん)

まさに、僕らは光合成はしないですが、今やビタミンというよりホルモンとも目されるビタミンDを光で生成しますね。

 

 

そんなことを考えていたら、谷川俊太郎さんの詩の一節が思い浮かびました。

 

陽は絶えず豪華に捨てている
夜になっても私達は拾うのに忙しい
人はすべていやしい生まれなので
樹のように豊かに休むことがない

(谷川俊太郎『62のソネット』42)

 

樹が豊かに休んでいるかは分かりませんが(僕にはせわしなく見えます)、僕らも豊かに休みましょう。

c.f.「♪歌を忘れたカナリアは♪」〜ニーチェの隣人愛理解とリア王の叫び〜 2015年04月04日

 

 歌を忘れた カナリアは
 象牙の舟に 銀のかい
 月夜の海に 浮かべれば  
 忘れた歌を 思い出す
 

僕らもしっかり休めば、忘れたゴールを思い出す〜♫

 

 

僕らはあまりに頭が経済学者になりすぎていて、自分が欲するものを効率という視点によって厳選しすぎかもしれません。

    

O, reason not the need: our basest beggars
Are in the poorest thing superfluous:
Allow not nature more than nature needs,
Man's life's as cheap as beast's:
(おお、必要なものを理屈で決めるな、卑しい乞食でさえ
貧しくともなにがしか余分なものを持っている。
もし人が必要以上のものを許されなかったら、
人は獣と変わらぬ)

必要なものを理屈で決めるな」というリア王の叫びが木霊(Echo)しますね。

 


当たり散らされている獣が果たして「必要以上のものを許されていない」かは不明です。母なる自然はいつも冗長性を是とします。

 

だからこそ、

 

陽は絶えず豪華に捨てている

 

のです。

 

 

太陽と地球のサイズを考えれば、ほぼ100%を虚空に向かって捨て、0,000001%くらいを地球の我々が拾って、せっせと夜になっても拾い続けるのです。

 

アポロンも大日如来もアマテラスも絶えず豪華に捨てているのです。

せっせと拾いましょう。


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