メンターやコーチがクライアントと対立することは避けるべきなのですが、従来の方法論だとついつい対立してしまいがちになります。
よくある例としては、コーチングの理論が分かっていないから教えるという「教師モデル」ですね。教師vs生徒という対立の構造が生まれます。別に教師モデルは悪くないのですが、メンタリングにおいてはそれが主体にならない方が良いのです。
もう1つはゴールを巡る対立です。クライアントさんが設定してきたゴールに対してそれは「現状の外ではない」問題です。クライアントさんが抱くゴールが現状の中か外かで対立構造が生まれたりします。
「◯◯がしたいです!」というクライアントさんに対して、「いやいやそれは現状の外じゃないから、ゴールとしては不適切だ」とコーチが言ってしまう例です。
もちろん知識の欠如に対して指導は必要です。誤解していたら誤解を解く必要があります。明らかな現状最適化のゴールに対しては指摘が大切です。
でもそれがメインになってはいけません。
というなんだか面倒な話からスタートしておりますが、、、昨日の記事が整体・リラクゼーション部門1位を頂いたそうで、いつも読んでいただき感謝しております!(サムネイルのハワイの写真のインパクトが強かったのかと思います。そのメンバーさんから教えていただき、1位を知りました)
話を戻しますと、対立構造は刺身のツマ程度にして、ほとんどは寄り添うべきです。コーチは100%クライアントの利益を考えて動くべきですし。
そのときに「まといのば」では3つの段階を提唱しています。
3段のピラミッドですね。
Diprogramming
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Reading
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Echo
一番下がEchoです。端的に言えば傾聴です。良く話を聞く段階です。音に特に注目して、きっちり最初から再現できるくらいの集中力で聴きます。これが第一段階。
第2段階はその聴いた音を踏まえて、Readingの段階です。
Readingとは平たく言えば読解です。論理を追うことです。論理のステップを一つ一つ丁寧に確認していきます。
ここで気をつけたいのは自分の思想信条や信念や知識とは一切関係ないということです。自分の信念と違うと心が反論したり批判を試みたくなります。でも私達に求められているのは、純粋な論理の検証だけです(Fact Checkでもありません。後に必要に応じてFactの確認はしても良いですが)。
積み木を積み上げるように論理を積み上げていきます。もしくは論理の鎖が壊れていないか一つ一つチェックするイメージです。
そしてその中で分からないことは質問します。
大事なことなので繰り返しますが、話を聴いている中で分からないことがあれば、クライアントさんに質問します(このとき、自分のEgoに邪魔させないように。「そんなことも知らないのですか?」というリアクションを無駄に恐れないことです。そんなことを言うことは稀ですし、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」とマントラして堂々と聞きましょう)。むしろちゃんと聴いてくれていると感謝されることの方が多いです。
そして一番上の第3段階がDiprogrammingです。いわゆる脱洗脳などとも呼ばれる段階です。
この一番上のピラミディオンが派手なので、我々はついそこに注目してしまいがちです。
でも大事なのは土台となる2つの段階です。すなわち傾聴と論理です。
第3段階では「脱洗脳」や「書き換え」、「解毒」や「蟲駆除」「悪魔祓い」なども含まれます。でもそもそもそのような派手な大技を支えるのは土台です。Visionを観るとか、情報空間の操作、縁起の書き換えなどもここに含まれます。
ただしっかりした土台が無ければ、大技は成立しませんし、そしてほとんどの時間は土台作りに千年すると思った方が良いです。
ですので、あえて言うならば「作業」です。徹底的に機械になったつもりで作業をしましょう。
アンディ・ウォーホルはもともとはハンコ職人でした。子どもがハンコをいろいろなものにランダムにつくのを楽しむように、アンディ・ウォーホルもハンコを繰り返しつくだけの作品があります。それが後にハンコのようにトマト缶が並んだり、マリリン・モンローが並んだりします。
そして、アンディ・ウォーホルは「機械になりたい」と言い、そして「全ての人は機械になるべきだ」とも言います。
そして機械的に徹底的に作業をすることでArtに昇華していくことを示しました。
コーチングも同じです。
作業を徹底的にこなしていく先に、自動的に奇跡が起こるのです。
たとえば、「毒親育ち」の解毒をしたいと思ったときに、あえてそれを指摘せずにひたすらに傾聴につとめ(Echoし)それを書き並べながら読解をしていくと、クライアント本人からポロッと「私って、毒親育ちですよね?」「私の親ってもしかして毒親?」という発言が出てきます。そのときも喜んでその言葉に飛びつかず、そこでも冷静にEcho(傾聴)します。
「毒親育ちだと思いますか?」「あなたのご両親もしくは片方が毒親だと思いますか?」と聞くくらいでOKです。
判断を入れず、批判も入れず、淡々と球を打ち返すことです。
そうすると、勝手に自浄作用が働くのです。勝手にゴールに向かって移動していくものです。
なぜならそもそもEchoそのものがRゆらぎとして機能するからです。
その上、論理の鎖をチェックすれば、Rゆらぎが加速します。
そうやって淡々と作業を積み重ねていくと、対立構造など生まれようも無いのです。ずっと伴走し、付き添っているような状態になります。
その意味で言えば、たとえクライアントさんが現状のど真ん中のゴールを言ってきたとしても、それをEchoするだけでも良いということになります。ネバネバと論理を展開していくうちに本人が気付き、本人が修正できればそれに越したことはないからです。
「現状の外のゴール」問題はしばしば神学論争っぽくなります。ですのでそれを避けるためにも淡々と土台の作業に務めましょう。
練習方法としてはシンプルです。誰の話を聴くときもEchoしようと決めて、本当にEchoできているかどうかテストするという方法があります。
もう1つは何でも良いのですが動画や音声を繰り返し聴きながら、暗唱するくらいまでEchoすることです。僕はかつて(いや今でもそうですが)苫米地博士の教材を繰り返し聴いてEchoしています。そのときモノマネする勢いでやると(実際に誰かに披露したりすると)学びは加速します!Echoがうまくなります。
語学習得を目指す学習者がShadowingを繰り返しますが、それもまたEchoの良い練習方法です。自分を虚しくして、自我をなくして、機械のように影のように寄り添ってShadowingしていきましょう!!
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