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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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見た目について言及してしまうと差別的Lookismとみなされる漂白された社会では、それが評価基準

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たとえば、「痩せたね」「綺麗になったね」「調子良さそうだね」「肌ツヤが良いね」などの言葉が政治的なタブーになる時代が来るのです。

 

これらが唾棄すべきLookismとして断罪されるのです。おっと、「唾棄すべき」とか「断罪」という言葉もアウトなホワイト化が進行しています。

「そのような表現はちょっと」とふわっとミュートされる漂白された社会です。

 

ミュート(mute)というのは「音声を出さない」こと、「無音・無言の」を意味しますが、転じてブロックしたり、フォロー解除ではなく、タイムラインに出てこなくする機能を指します。相手に関わらずに、自分の宇宙から消す方法です。

 

ここ数年、「まといのば」のメンバーに「表現の規制」というか表現に関するアドバイスをするようになりました。比較的に強くするようになりました。これは進行しているホワイト革命に対して、適応できていないケースが散見されたからです(もちろん自戒を込めてです。僕も時代遅れの愚かな鳥なので、ホワイト化を急ぎます)。

 

強めの表現を控えて、優しめの表現に切り替えていきましょう。

そして、かつてのように議論をふっかけてくる輩に対して、強めの議論を返すことで、炎上を誘いつつ、喧嘩して気の済むまで殴り合ったらそのあとは親友(マブダチ)みたいな昭和の幻想は新しい幻想に更新されなければいけません。

 

かつて貴乃花という偉大な力士がいましたが、彼が大怪我をして復帰したときに、ぶつかり稽古をおそらくは一度もせずに土俵に立ちました。それについてインタビューで聞かれて、貴乃花が静かに「立ち会いは壊し合いですから」という意味のことを答えていたのが印象的でした。

 

僕らはつい「練習しないでも大丈夫?」と自分に引きつけて答えてしまいます。

でも、その「練習」とやらは、壊し合いであり、壊れたものを回復させるには時間が必要なのです。

 

僕らは漫画やアニメや映画の見過ぎで忘れているか、経験したことが無いかもしれませんが、そもそも闘い合った怪我は古傷として何年も(時には生涯)痛みます。それはパフォーマンスを著しく低下させます。

以前も紹介しましたが、新体操選手が現役を引退したあとにも毎晩、激痛で叫ぶほどです。

 

漫画であれば、瀕死になっても、怪我はなぜかかすり傷の治癒過程のように綺麗に消えていきますが、壊れたものは戻りません。

 

その意味でファイトクラブは地下に(いや幻想の世界に)戻るしかないのです。

ファイトクラブがなぜ名作なのかが分からないというホワイト革命以後の子どもたちが出てくるかもしれません。いや「分からない」以前に彼らの宇宙に出現する可能性も低いのです。それは意識に上る前に、おせっかいなAIによって丁寧にミュートされているのです。

 

 

 

で、僕らはこの確実に押し寄せてくるホワイト革命に対してどうするべきでしょうか。

 

自分たちで孤立したゲーテッドコミュニティをつくり、そこで「三丁目の夕日」を再現するのも面白いかもしれません(最近、そんな昭和なミュージアムに行ったのですが、タイムスリップ感が半端なかったです)。

 

新しい流れに対して、これは間違っている俺達のときは違ったとガミガミ言う老人になるのでしょうか。

 

いえいえ、どちらもぼくらにふさわしいあり方とは思えません。

 

せっかく、事前に回答が配られている試験なのであれば、全部暗記して満点を取りましょう(←ちょっと意味が分からない)。

 

どんな変化が事前に来るのか分かっているですから、それに備えましょう。

 

衝撃に備えよ、ですね。

 

どう備えれば良いのかは、シンプルです。

 

 

これまで通り、理解し、実践することです。

次のパラダイムを理解し、それに適応するべき必要な実践を行うことです。

 

何を理解するべきかはセミナーでも話します。

実践はシンプルです。

 

進行するホワイト革命よりも先に自分をよりホワイト化するだけです。

「ホワイトになれ!」というのが我々の合言葉になります。

 

僕自身はコテコテの昭和の人間ですので、平成と令和を飛び越えて、ホワイトへ向かおうと思っています。少なくともホワイトのフリをすることです。フリをしているうちにホワイト化していきます(多分)。

 

ちなみに冒頭のLookismに関して言えば、LookismがRacismと同じくらいに批判されるホワイト化は着実に進行しています。

これに関しても「物言えば唇寒し秋の風」ですので、公には話しにくいのですが、結論はシンプルです。

Lookismが断罪される一方で、社会の評価はどんどんLookに偏るのです。

かつての価値観であれば、人は見かけによらぬものと言われ、見かけとは異なる内実を期待されていました。もちろん内実とは神話でしかなく、それはどこに所属するのかというカースト的なものでした。

そのカーストとは「良い学校、良い会社」です。どこの学校を卒業し、どの会社に就職しているかが「内実」として評価されていました。

大学が凋落し、企業の寿命が短くなっている現代において、自分のアイデンティティーを保障してくれる帰属集団は少なくなっています。

「良い学校、良い会社」が無効化されつつある中で、評価が上がってくるのがLookということになります。見た目ということです。

脱毛サロンブームや整形ブーム、そして脱毛や整形に対する考え方の変遷はホワイト化と軌を一にしています。

ワイルドさではなく、清潔感の時代です。

 

Lookismを批判しつつ、しかしLookism的にふるまうのがホワイト化された社会だと「まといのば」では考えるのですが、これはSkinではなく、ねじりがあると思うかもしれません。口では否定しながらも、身体は肯定しているからです。

しかし、これは僕らの価値観で見た時のねじれであって、次のホワイト世代にとっては、ねじれでも何でも無いのです。

言語表現のフェイズと行動原理が矛盾していても、彼らにとってはそれは一貫していると認識されるのです。この彼我の認識の差がパラダイムの違いです。

 

兎にも角にも、ホワイト化していきましょう!

時代を先取りましょう!!

 

【まといのば講座『漂白された未来に備えよ〜不可避なホワイト革命に備えるための解毒法』】
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【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」スクール修了生、OnLine MenTor受講生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちらから!!

*ライブ(Zoom)受講も、ヴァーチャル(ビデオ)受講も可能です!!

c.f.【募集開始】六条御息所ではなく、優雅な野獣を目指そう。〜漂白された社会で生き残るための解毒法〜 2022年01月22日

 

 

バレエをやめれば楽になれると思った。

 

だが違った。

 

苦しみから解放されるには踊るしかない(セルゲイ・ポルーニン)

 

 

 

 


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