テクニカルな話をいくつか。
(専門的な話なので、ここに興味がある人以外は、面白くないと思います)
メリクリウスの足首の羽ではないですが、くるぶしから下のFootの部分が乾く場合は、足裏も大事ですが、踵周りをしっかりオイルケアしましょう。
踵がポイントです。踵周りです。特に側面。そこに比べたら足裏は軽視して構わないほどです。
是非、メリクリウスの翼を探してみてください。
で、オイルケアでは塗り込むイメージが重要です。
美肌クリームの赤ちゃん肌のときのワセリンケアと同じで(ワセリンもオイルですね)、角質の間を補完するように塗り込むイメージです。塗り込むと言っても力づくではなく、、、。
レンガとモルタルという言い方がありますが、角質のレンガの間にあるモルタル部分を補うつもりでワセリンなりオイルを染み込ませていきます(ですから、残ったものは拭き取ってOKです)。
オイルトリートメントでも、CBDオイルを肌に染み込ませるイメージは持ちましょう。
アーユルベーダでは染み込んだオイルが骨まで届き、そこから再び復路で身体の有害物質を引き連れて、外に出てくると言います。ここまでは僕らは理解できていないのですが、少なくとも染み込むのは事実ですし、必要な量が染み込むことで、良い効果があるのは確実なようです。
普段使うときはセサミオイル(加熱処理したものを)やココナッツオイルで良いと思いますし、ホホバオイルなどを使っても良いと思います。
たとえば傷痕などを消したいと思ったら、オイルのロールオンなどを持ち運ぶと良いと思います。
個人的な話で言うと、僕はトレーニングの際に出来た手のひらの硬さがオイルトリートメントの施術の邪魔になっていました。Rayさんからアドバイスされて、ロールオンでひたすらにオイルケアしていって、完全に消えました。
古傷などがもし気になる場合は、あまり期待せずにひたすらにオイルケアをしていくと、まだらに消えていき(まだらだから一層目立つのですが、一時的です)、そして数年で完全に気にならなくなるまで消すことは可能です。一日に何度もオイルケアをする煩雑さを厭わなければかなり効果があると思います。
ちなみに、このからくりはRゆらぎです。ですから理論的にはオイルケアは本質的ではないのですが、現実にはオイルという物理をきっちり使った方が実際は効くと思います。
引き続き、テクニカルな話です。
お腹を凹ませることをボディビルディングではバキュームと言い、最近流行りのダイエットではドローイングと言いますが、これは非常に大事な体幹のワークです。
お腹を凹ませるというか、固めずに腹圧をかけるイメージで、「まといのば」ではバルーンと言ったり、Maxと言ったり、Maxバルーンと言っていきましたが、これは誤解を招く用語でした。
今はシンプルにお腹を凹ませようと言っています。
シュワちゃんもそう言われていました。
自分の師匠から繰り返し言われていたそうです。
ジョー・ウィダーを知らないという世代の子達が出てきて、最近衝撃を受けています。
ウィダーを知らなくても、ウィダーインゼリーは知っているでしょう。あれはジョー・ウィダーに敬意を表したお菓子です(健康食品ではなく、お菓子です)。
(知らなかったのですが、、、ウィダーinゼリーから、ウィダーが外れて久しいらしい、、)
また、ジョー・ウィダーを知らなくても、Mr.オリンピアは知っているでしょう。
このMr.オリンピアを創ったのがジョー・ウィダーです(ついでにアーノルド・シュワルツェネッガーも創りました!)。
(Mr.オリンピアのロゴにはジョー・ウィダーの名前が必ずついています)
ネックさんの紹介によるMr.オリンピア2021の出場者紹介( ー`дー´)キリッ
お腹を凹ませるというワークはヨガでももちろんあります。
(いや、正直言うと、ヨガのあの、、、、見た目の悪さが、、、、)
*画像はイメージです。
で、お腹を凹ませるときに気をつけたいのは、どこを凹ませるかということです。
「いや、お腹でしょ」と思うかもしれませんが、どこからどこまでをお腹と定義するかでパフォーマンスは変わってきます。
背中にはホワイトダイヤモンド(胸腰筋膜)がありますが、お腹にはピンクダイヤモンドがあります(最近、勝手にそう言っています)。どちらもダイヤ(菱形)です。
これまでは金太郎の前掛けと言ってきたのですが、それではお腹が膨らみそうなので、ピンクダイヤモンドにアップデートです。
お腹というと腹巻きのイメージがありますが、実際はダイヤ型なのです。
上はみぞおち(剣状突起)、下は恥骨結合です。下側は鼠径靭帯が斜めに切り込み、上側は肋骨弓が斜めに切り上がっています。
このピンクダイヤをしっかり意識してお腹を凹ませたいのです。
ではどうやって「意識」するのでしょう。
我々気功師が意識すると言った場合は、ほとんどの場合が「よく触る」ということです。
「意識する、意識に上げる」=よくさわる
です。
筋肉から蟲まで、全てよくさわることです。意識に上げて、コントロールしたいと思ったら、よくさわることしかありません。分かるまで繰り返し触るのです。コントロールできるまで繰り返しさわります。
まずはくびれにさわります。
くびれから上に指をずらすと肋骨にあたり、下にずらすと腸骨(骨盤)に触れます。
そしたら、肋骨を丁寧になぞって、みぞおちに行きましょう。これがピンクダイヤモンドの上辺です。
次に腸骨をなぞって、ASIS(上前腸骨棘:じょうぜんちょうこつきょく)という突起まで行きましょう。気功整体における身体のランドマークで最も重要なところですね。
ASISを確認したら、腸骨稜を丁寧になぞります。
そして、おもむろにASISから鼠径靭帯をなぞって恥骨へ行きます。
厳密には、恥骨を探してから、恥骨とASISを結ぶ直線が鼠径靭帯です。
この鼠径靭帯が下辺となります。
ここで重要なのが恥骨となります。
逆に恥骨を制するものは、腹圧を制するのです(名言!)。
恥骨が明瞭だと、鼠径靭帯の斜めの切込みが明瞭となります。すると下腹部を腹部として認識できるのです(巷では、下腹部と骨盤底の区別がついていない人もいるようですが、明確に違います。前腕と上腕くらい違います)。
ですので、恥骨を自分で強く押します。痛みが少し残るくらいに押します。すると、恥骨が意識に上がります。気功師にとって、意識に上げるというのはさわることとほぼ同義です(アルゴリズムも理論もたくさん触って、使い倒して、意識にあげます)。
そしてその痛みが残る部分も含めて腹部だと考えると、お腹の凹ませ方の水準が大きく変わります。お腹は腹巻きで覆う部分だけではないのです。そして腹横筋は腹巻きで覆う部分だけにしかないわけではないのです。
これはささやかなことですが、非常に大きなことです。
お腹を凹ませるということだけではなく、これが良質な瞑想とも深くつながってくるのですが、それはまた次の機会に。