今回のドーシャ・コントロール講座の隠れテーマは、、、、平たく言えばポスト脱洗脳でした。
脱洗脳というパラダイムの次を見据えたセミナーコンテンツであり、幸いなことに多くの方が(というか受講生全員が)パラダイムシフトを成功させたようで、嬉しいです。
この先、かなり面白いことになりそうです!
とは言え、ポスト脱洗脳の前に、まず脱洗脳について、少し考えましょう!!
「まといのば」が考える「脱洗脳」には大きく分けて3種類あります。
一つは気功整体、もう一つはゴール設定(メンター)、最後の一つは前の2つに含まれないものです。よりオカルト的、SF的、呪術的なものです。
というわけで、一つ目は気功整体です。
これは今回のBootCamp2期のテーマでもありました。
気功整体は、整体ながらも気功であり、その気功の部分が脱洗脳を多分に含みます。
気功技術を使うというのは当然ながら、方針としては脱洗脳を気功で行います。
気功整体師は身体に張り付いた「機能不全の情報」を剥がすことで、身体の機能不全を改善します。
気功整体での脱洗脳上達のポイントは解剖直観です。
二つ目がメンタリングです。
メンタリングというのは、メンターをするということであり、、、メンターとは、まあ、いわゆるゴール設定をお手伝いするヒーラーということです。
このメンターというのは、言葉に張り付いた「機能していない情報」を剥がします。余計な情報、過剰な情報を剥がします。
このときに活躍するのは、ロゴスであり、Echo(エコー)です。論理性、言葉に対する感受性、サイコパス性、そしてEcho(エコー)が強く求められます。
また、メンター養成スクールでのテーマはパターン認識です。
そして最後が、上記の2つに含まれないタイプのものです。いわば、、、脱洗脳師とでも言うべきものです。
気功整体師が身体から特定の情報を剥がし、メンターが言葉から特定の情報を剥がすように、脱洗脳師は情報から情報を剥がします。
本質的には気功整体師もメンタリングも情報から情報を剥がすのですが(身体も言語も情報なので)、身体や言語に含まれない鵺(ぬえ)のような情報から情報を剥がすのが、この3番目のあり方です。
メンタリングがロゴスに属するのに対して、この3つ目はいわばミュトスに属します。内なる神話や物語にある余計な情報を剥がしていくのです。
そして、どれもが地に足がついていけなくてはいけません。
具体的で客観的な結果に結びついているのが前提です( ー`дー´)キリッ
この3つ目の「言葉にできない、、、もちろん、肉体にできない、、、しかし、存在するもの」に対する認識はきわめて大事です。
ナシーム・ニコラス・タレブの著作の登場人物であるデブのトニーは、ソクラテスに向かってこんな風に言います。
「いいかいソクラテスさん、なんであんたが処刑されようとしているかわかるかい?
みんなをバカ扱いするからさ。
なぜ、ソクラテスが死刑になったのかの理由を述べます
これはかなり面白く、そしてかなり重要なので、引用します。
(引用開始)
デブのトニー
「いいかいソクラテスさん、なんであんたが処刑されようとしているかわかるかい?
みんなをバカ扱いするからさ。
むやみに習慣やら本能やら伝統にこだわっているという理由でね。
あんたにも一理ある。
でも、わざわざ混乱させてることもある。
せっかく問題なくやっているのに、あんたはみんな幻想をぶち壊しにしている。
無知の喜びってもんを取り上げているのさ。
それにあんたは何の答えも握っちゃいない。
みんなにひとつも答えを与えられないのさ」
(引用終了)
シンプルに言えば、なぜ死刑を宣告されたのかと言えば、「みんなをバカ扱いするからさ。」といいます。
なぜみんなをバカだとソクラテスが考えるかと言えば、「むやみに習慣やら本能やら伝統にこだわっている」からです。
ちなみにソクラテスと言えば、プラトンの描くソクラテスを読んでいるとだんだんソクラテスっぽさが乗り移っていきます。
ガンガン質問しながら(大概は語の定義)、最終的には矛盾を導くという手法をとっています。
で、、、この手法が本当に嫌われるのですwww
それでも真理に到れるのであれば、別です(ただ、そうでないことが多そうです)
デブのトニーは辛辣にこう言います。
「それにあんたは何の答えも握っちゃいない。
みんなにひとつも答えを与えられないのさ」
面白いほどに辛辣です。
タレブはこう言います。
私たちの世界には、実践でしか解読できない秘密がある。意見や分析ではその秘密を完璧にはとらえることはできないのだ。(反脆弱性[下]ー不確実な世界を生き延びる唯一の考え方)
ソクラテスは愚かにも言語抽象度で、高い抽象世界を記述できると考えてしまったのです。
しかし、気功整体も脱洗脳もメンターもそうですが、「私たちの世界には、実践でしか解読できない秘密がある」のです。
鳥が自分の飛び方を科学的に説明できないからと言って、飛べないことにはなりません。
ピルエットの回り方の力学的な説明ができなくても、回れたものが勝ちです。
これがソクラテスが処刑された大きな原因なのです。
我々は多少アホだと思われても良いので、不定形なものに名前をつけつつ、情報から情報を剥がしましょう!!