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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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ロゴスこそ遍きものであるというのに多くの人々は自分独自の思慮を備えているつもりになって生きてる

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ヘンプオイルの有効性は多くの人が実感しているようです。

それはそれで良いことなのですが、しかし一過性のブームで終わらせないためには、ある程度の抽象度が必要かもしれません。

 

カンナビスというハーブのカンナビノイドという成分群というのは、多くの生命に共通に観られるものであり、それがホメオスタシスを媒介しているというのが、これまでの議論でした。

体内のカンナビノイドのシステムということで、エンドカンナビノイドシステムと言います。

 

 

逆にこのエンドカンナビノイドが少なくなると、正常に恒常性を維持できなくなり、それが病(やまい)として現象化するということです。また、そこにカンナビノイドを足すことができれば、エンドカンナビノイドシステムが正常化して、恒常性状態に戻せる、すなわち健康になれるというひどくシンプルなシステムです。

 

もちろんシンプルすぎる議論にはご用心というアラームが激しく鳴りますがw、とは言え、この大前提に上書きする必要はあります。

 

歴史的、政治的な人間の論理(それも自分の利益至上主義という悪しき論理)によって、この100年ほど封印されていた力が解禁される日も近いのです(いやいや、もう解禁されていますがw)。

 

とは言え、我々としては次を見据えたいと思います。

 

 

ホメオスタシスを補完するとしたら、そのホメオスタシスの移動を支えているのは何だろうと考えるべきです。

 

ホメオスタシスが恒常性を維持してくれるのは、どこかに移動するためです。

 

健康というのは乗り物のようなもので、その乗り物のレベルが高くても、乗り物にナビを登録しない限りは、同じところを堂々巡りしてしまいます。

 

ナビの登録は僕らの共通言語で言えば、ゴールの設定となります。

 

 

ゴールが弱すぎると、単に健康になったで終わってしまいます。というか、単に健康になったで終われば良いですが、単に新しい中毒に移っただけで終わりかねません。

ですので、きちんとゴールを設定し(目標でも良いので)、そのゴールと現状の差を可視化し、そこをいかに埋められているかを測定可能にすべきでしょう。

測定は様々な方法で可能です。

それをないがしろにすると、結局はフィードバックを取っていないのと同じです。

 

 

気功におけるフィードバックの重要性は口を酸っぱくして言っていますが、多くの人は脳のサボり癖に騙されて、観測しているフリをしてしまいます。

もしくは自分の心情やそのときの気分で、判断したり、決断したりします。

 

抽象的な思考をする際には、自分の情動や気分から思考を切り離すべきです。切り離せないほどにべったりしているときは、一回リセットすることです。仕切り直しですね。

 

たとえば誰か身近な人の死があったとして、それを大きな自分と社会のキャンペーンに使うというのは醜悪な例の1つです。冷静になれない状態になったときに、その混乱に乗じて、自分の利益を最大化させようとするのは(それは経済的利益だけではなく、自分の心情やバイアスも含めてです)、良くないことです。

個人においても、自分の情動や気分から思考は切り離すことが必要です。繰り返しますが、できないときは、思考を中断して、リセットしてから、クリアな頭で行うべきです。ただし、不確定な情報を前に決断しなくてはいけないときは(いつだってそうですが)、マイクロスリープならぬマイクロメディテーションを一瞬で行って、清明な頭で行うことです。そしてその決断を信じて突き進み、必要であれば、再考することです。

重要なのは、自分の軸の中で決定して、他人のせいや、情報の不備のせいにしないことです。自分の自由意志で決断したのであれば、それが間違いであれ何であれ、その決断と結果は自分の糧となり、血肉化します。

しかし、親のせい、家族のせい、仲間のせい、地域社会のせい、国家のせい、としていくと、我々の内なる最大の喜びである成長から見捨てられます。

 

特に自分の気分に支配されないことです。気分を支配しているものに、簡単に支配されます。

 

理(ロゴス)こそ遍きものであるというのに、多くの人々は、自分独自の思慮を備えているつもりになって生きてる ーーヘラクレイトス断片二

 

*「同じ川に二度と入ることができない」の古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスですね。

 

 

自分の気分に支配されていると、ヘレクレイトスではないですが、「自分独自の思慮を備えているつもりになって生きてる」ことになります。そしてその「自分独自の思慮」というのは意外とよくあるものになってしまうのです。ただ、自分の気分の音が大きすぎるので、冷静に周りを見回して、自分の類型が世界にあふれていることに気付かず、そして自分の気分も意見も単なるミメーシスであり、悪い意味でのホメオスタシス同調でしかないことに目を塞いでしまいます。

 

冷静に世界を見れば、ロゴスこそ遍(あまね)きものであることに気付くのかもしれません。

 

というわけで、僕らとしては今だけではなくこれからもずっと風邪とinfodemicに注意して、自分の免疫系の強化につとめましょう。


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