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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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私のふしぎな道づれよ、私の忠実なる理想よ、ささやかながら、生ける不断の労苦よ、君等ともお別れだ

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第4の壁と言って思い出すのはプーシキンのオネーギンです。

オネーギンと言うとオペラとバレエが有名です。

筋書きはシンプルです。

主役のいけ好かないオネーギンがいて、そして純朴で美しいタチヤーナがいます。

オネーギンは冷酷なイケメンで、タチヤーナはそんな鬼畜に恋をします。

世界がまだバラ色だったころに、村娘のタチヤーナは貴族のオネーギンに告白します。

しかし、オネーギンは無残にも断り、タチヤーナは失意の中、絶望します。

 

で、その後もいろんなことがあって、、、荒(すさ)んだオネーギンは親友を侮辱して、決闘となり、親友を殺してしまいます。

 

時間が流れて、タチヤーナは公爵夫人として社交界に美しさを撒き散らし、オネーギンは久々の再会に心を奪われます。

 

そして、幾度となくオネーギンからタチヤーナに手紙を書くも、返事はなく(当たり前ですが)、とうとう会いにいったところ、大きな衝撃が2人を襲います。

 

*というか、是非バレエを観て欲しいと思います(^^)

 

 

そんなオネーギンのあらすじはともかく面白いのは、作者のプーシキンがともかく繰り返し繰り返し、第4の壁を超えて読者に話しかけるのです。

いや、作者だからむしろ第4の壁じゃないのかな、、、

(いわば往年の手塚治虫先生みたいな感じで、本人が登場するのです)

 

 

オネーギンのことを腐(くさ)したり、タチヤーナに同情したり。

 

たとえば、最終場面でもある強烈な出来事が起こるのですが、そこでも作者が、、、、。

 

 

 

まあ、それは良くて、、、最後は作者の感慨で終わります。

この小説の構想が思い浮かんだときから最後の章に至る現在までを回想します。

 

ああ、若いタチヤーナが、また彼女とともにオネーギンが、最初に私のおぼろげな夢に現れて、この気ままな小説の遥か彼方を、私が魔法の眼鏡越しにまだぼんやりと見初めた時から、思えばどんなに多くの月日が飛び去ったことだろう。(引用終了)(p.180 プーシキン『オネーギン』岩波文庫)

 

余談ですが、Yotuberのヒカルさんが以前に(と言っても最近ですが)、てんちむさんとの対談の中で、ひとりになっているときに妄想して、それで独り言を言う、というような話をされていました。

たとえば、家族が亡くなったとして、その弔辞を自分が読み上げているというようなシチュエーションを想定して、それを読み上げながら、涙を流すことがある、という話をされていました(その動画を探していますが、見つかりません)。

 

これって大きなヒントだな〜と思います(って分かりにくい、、、、)。

 

すんごい雑な言い方をすると、特定の可能世界に強い臨場感を持って、それに対して情動のフィードバックと肉体的なフィードバックがあるということです。

特定の臨場感空間に強くフィードバックしているということです(もちろん深いトランスですね)。

そしてそれをきちんとトークという形で(弔辞ですが)、成立させているのも素晴らしいことです。

 

ちょっと分かりにくいままなので、このまま強引にプーシキンに戻ると、プーシキンは若き可愛いタチヤーナとムナクソのオネーギンを夢の中に見て、そして「魔法の眼鏡越し」に彼らの行末を(悲劇的な結末と共に)何年も何年も見続けて、書き続けたわけです。

 

この「魔法の眼鏡」ってすごく大切です。

 

自分が書いている小説ながら、自分を超えていくリアルな存在として、認識しています。

 

また、私のふしぎな道づれよ、私の忠実なる理想よ、ささやかながら、生ける不断の労苦よ、君等ともお別れだ。君らのお陰で、私は詩人の羨む一切を、ーーー世のあらしに消えゆく生の忘却を、友人たちの快い談話をーーー心ゆくまで知った。(同上 p.180)

 

気功でもヒーリングでも名称は何でも良いのですが、これらが上手になる秘訣は個々にあるように思います(って唐突かっ)。

 

結局、魔法の眼鏡越しにリアルよりもリアルなリアリティーを見出だせるかということです。

 

ヴァーチャルというのは仮想のという意味よりも、「より真の」という意味があるそうです。

 

 

瞑想やイメトレを習慣にしていると、リアルよりもヴァーチャルの方がはるかにリアルであることに気付きます。しかし、ヴァーチャルはリアルよりもはるかに儚いものです(人の夢と書いて、儚い、、、、って親父みたいなことを言ってみる)。

 

実際に集中していないと駄目だし、力んでも雲散霧消するし、リラックスをしていないと入れないし、自意識をうまく黙らせないと消えていってしまいます。

 

強いて言えば、紅天女(くれないてんにょ)のようなものです(違うか)。

(月影先生と源蔵で上演すればよいと思いますがw)

 

いずれにせよ、何というか、保持するのは難しいものです。逆にその難しさが理解できると、鍛錬の方向が見えるので、むしろ結果的に保持しやすくなります(そこらへんのLemonな瞑想法を次の「手帳講座」ではがっつりとやりたいと思っています)。

 

というか、イメージとイマージュが違うみたいな感じです。

 

頭の中で思い描くイメージと、実際に自分が別な臨場感空間へ移動する「イマージュ」みたいなものです。

 

自分が実際に別な空間へ移動しているからこそ、情動も動くし、涙も流れるのです。別な臨場感空間とのホメオスタシスのフィードバックが起こるからです。

 

ホメオスタシスとは「変化しない」という意味ではなく、環境に適応するということです。

熱いと汗をかき、寒いとふるえます。

これは外気温に対する適応です。

 

別な臨場感空間に移動したら、そこが暑ければ汗をかき、寒ければ震えるのです。そして悲しければ涙も流れるのです。

 

で、脳はすぐにサボりたがるので、リアルなイマージュではなく、頭の中で考えただけのイメージを使いたがります。その方が楽だからです。

 

で、イマージュ体験が少ない人は、イメージとイマージュの区別がつきません。

 

瞑想と妄想の区別のようなものです(ちょっと違うかなー)。

 

瞑想と妄想も糾える縄のごとしで、結構絡み合っていますね。瞑想スクールでは結果が出る方が瞑想などと言いました。でも、それだと結果が出るまで待つ必要があります(まあ、待てば良いのですが。そして体感で覚えていけば良いのですが)。

 

ちなみに荒唐無稽な妄想っぽいものでも、しっかり瞑想であることも多いですし、瞑想っぽい妄想(使えない瞑想)も多いです。ですから、内容というかコンテンツはあまり関係ありません。

 

 

で、その区別というか、見分けるための方法を教えます。

というか、もしくは良いイメージや良い瞑想に入りやすくなるための鍛錬法を教えます!( ー`дー´)キリッ

 

次回の「まといのば」講座で!!!( ー`дー´)キリッ

 

 

冗談です(^^)

 

 

というか、これをマスターすると、プーシキンの感覚が分かります。

プーシキンは自分が物語を作っているという感覚よりも、自分は魔法の眼鏡越しに丁寧に観察しているに近かったのではないかと思います。

よく小説家の方などが、キャラクターが勝手に動き出すという言い方をしたりしますが、その感覚に近いものがあります(近いというか、同じですね)。

 

これがイマージュですね。

 

頭で捏ねくり回して作り上げてしまうのが、悪い意味でのイメージです。

 

 

で、鍛錬法ですが、シンプルです。

 

上腕二頭筋に触れてみましょう。

そして筋腹を確認します。

ちょっとにぎったりして、筋細胞を感じたり、筋肉の走行を感じてください

 

で、かるくでもしっかりとにぎります。強すぎない程度に。

 

で、何かをイメージしてみてください。

そのときはもちろん肘は一切動かさず、脱力しておいてください。

 

単なる頭の中のイメージだと、筋肉は静かなままです。

 

しかし、そこにたとえば感情を追加したり、欲望を掘り起こして何かをイマージュ(image)

してみてください。

 

そうすると、、、、、、

 

筋肉がピクピク動きます。

 

 

情報空間を本当に移動すると、筋肉はそれを敏感に感じ取って、反応するのです。

 

イメージとイマージュの違いを客観的に知るのは筋肉です!

 

 

ちなみにこれは我々は日常でも意外と使っています。ただ無意識に使っています。

 

たとえば、、、、

 

「いや、めっちゃ目が笑ってないじゃん」

 

というような時などです。

 

顔は笑っているけど、目が笑っていない、、、、というか、目って笑うんでしょうか?

 

目は単なる水晶体なので、笑ったりはしないのですが、たとえば眼輪筋の動き方や口角の上がり方などを総合的に判断して「目が笑っていない」と感じます。

 

「目」はひとつの象徴なのです。それも空虚なる象徴です。空虚だからこそ、周りの変化を統合してそこに反映させられるのです。周りの変化というのは筋肉であり、微表情です。

 

 

ですので、僕らは人に対しては結構使っています。そして自分に対しても、使っていないわけではないのですが、きちんとプロっぽく体系的に学べば、体系的に使えるようになります。

 

というわけで、4月の恒例の手帳講座お楽しみに!!

(手帳講座というのは、平たく言えばゴール設定講座ですね!!)

 

プーシキンの「魔法の眼鏡」が手に入ります(多分!!)

 

 

 

 

ちなみに、プーシキンはオネーギンではありません。むしろレンスキーです。

みんな大好きレンスキーです。

そうオネーギンが決闘の末に殺してしまうレンスキーです。

 

一八三七年二月、妻に言い寄った近衛士官ダンテスと決闘し、射殺された。(p.201プーシキン『オネーギン』の後記にて)

 

 

 

 

*四月は盛りだくさんです!!

そして「神の草」講座はヴァーチャル可決定です!!

で、、、、こっそりとオンライン受講も可能にしようかと思っています。いや、もちろんこれまでの動画配信というだけではなく、リアルタイム配信です(汗)

 

 

 

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【日時】 4月23日(木)19:00〜22:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」の開催するスクール修了生(もしくはメンター生・修了生)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちら

*ヴァーチャル受講も可能です!!

 

 

 

【まといのば講座「手帳講座 〜圧倒的な未来に向かって自分の可能性を開こう〜」】
【日時】 4月30日(木)19:00〜22:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  30,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」の開催するスクール修了生(もしくはメンター生・修了生)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちら

 

 

 

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【日時】 4月18日(土)13:00〜18:00

     4月19日(日)13:00〜18:00

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)

*定員をオーバーしているために、会場を変更します!!
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)

*BootCamp受講生、ハワイ大学医学部解剖実習受講生は特別割引有り(個別に連絡します!)
【受講資格】 「まといのば」の開催するスクール修了生(もしくはメンター生・修了生)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具
【お申し込み】お申し込みはこちら!!

 

 

【書籍紹介】

 

 

 

(引用開始)

オネーギン様、私にとってはこんな花やかさも、いまわしい上流社会の虚飾も、社交界の渦のなかでの成功も、流行の邸宅も夜会も、何の値打ちがありましょう? 私は今すぐにでも、こんな仮装舞踏会のような衣装や、こんな輝きや騒々しさや息苦しさを、一と棚の書物と、あれはてた庭と、貧弱なあの住居と、はじめて私が、オネーギン様、あなたにお目にかかったあの場所と、今では十字架と木の枝が可哀そうな私の乳母を見おろしているあのつつましいお墓と、喜んで取りかえたいと思います。・・・・・・

 仕合せは目の前にありましたのに、手を伸ばせば届くほど近くに・・・・・・。でも、もう私の運命は決まってしまったのです。(引用終了)(同上pp.178-179)

 

 

全然関係ないですが(全然ってこともないですが)、最近面白かったのはこちら

 

日本語のスクリプトが邪魔!という方はこちらを!

https://youtu.be/K0c94ghBS4A


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