中国の古典で、狂水という水を飲み、狂っていくという話がありました。
最初は数名が飲んで、狂っていくのですが、だんだんとその水を飲む人が増えていき、ある臨界点を超えると、ほぼ9割方が飲むようになり、飲んでいない正常な人がマイノリティーとなり、異常と見做されるという話です。
そして、ラストシーンでは、その語り手であり主人公が狂水を手にして、飲むべきか飲まざるべきかを悩むというところで終わります。
このシーンを踏まえて、教師から「このあと彼は飲んだのでしょうか、飲まなかったでしょうか」と問われたときに、僕は「飲まなかった」と答えたのですが、「飲んだ」が正解だったようで、件の教師からうっすらと呆れたような顔をされたのを覚えています。
しかし、そこまで冷静に全体を観察できていて、その後の挙動も観察している者が「飲む」という判断をするだろうかと訝(いぶか)しく思いました。
飲むか飲まないかは本人の自由です。
(とは言え、いま調べてみると、ずいぶんと記憶が違っていたようです。ただこの古典が過去に読んだ古典と同じかは分かりませんがw)(まあ、僕の記憶違いの蓋然性の方が高いと思いますが)。
「宋書」袁粲伝に引かれる寓話にこの「狂泉」があるそうです。
http://www.mugyu.biz-web.jp/nikki.26.01.20.htm
繰り返しますが、飲むか飲まないかは本人の自由です。
ただし、その自由は私達の心を汚染するものによって、いつも脅かされています。
脅かされているというよりは、ハッキングしようと暴力的に襲ってきています(実際に暴力を振るわれたりもします)。
論理的に考えれば奇妙な点がたくさんある話であっても、仕掛ける側としては、情動を喚起させれば嘘を貫き通せると考えているようです。もしくは多くの人は論理的になど考えないと考えているかのようです。
また、どの集団の利益を代表しているかでそのポジショントークは変わってきます。
特にお金の流れを握られている場合はポジショントークのために魂を売るのではないかと思います。
時間が流れて、その大騒ぎが終わったときは、その変性意識状態も同時に終わります。Vitalな変性意識状態は深いものです。命にかかわると思うと変性意識は深くなります。ということは、通常の意識に戻ったら、夜中に観る悪夢のようなもので、何か嫌な感触は覚えているけれども、きれいサッパリ忘れてしまっているのです。
時間の流れとともに忘却の彼方に行ってしまいます。
ですから、ポジショントークのツケを払うのは嘘をついた側ではなく、見え透いた嘘を信じてしまった善意の人々です(本当に善意か否かは別として)。
もしこの基準が本当に科学的に正当なものとして今後もずっと適用されるのであれば、我々は文明を放棄しなくてはいけません。もちろんそんなことはありませんし、ブームは一過性で終わり、記憶も同時に失われます。
ただ、大恐慌の爪痕が世界を深く傷つけるだけです。
我々としては、大きな流れに対しては抗う術もありませんが、ただ自分の心に対する汚染を避けましょう。冷静にというより、普通に科学的に考えれば、奇妙な言説ばかりです。僕自身はいま起きていることは「とある業界」の崩壊の可視化でしかないと思っています。崩壊がいま不運にも起きたのではなく、すでに起きていたものが可視化されただけということです。
この先、統計学者や経済科学者(できれば「ヤバい経済学」のお二人などに)などが、面白い研究をしてくれることを期待しています。
しかし、ハンナ・アーレントが衝撃的な告発をしても、世界の認識は変わらなかったように、その研究は一部の人が「やはり」と納得するだけで終わると思いますが。
*アイヒマンはイヤゴーでもマクベスでもなかった(ハンナ・アーレント) 2015年01月22日
*ヤバい経済学は本当にヤバい面白いです!映画を読んでから書籍を!(ほぼ同じです!)
DVDを買わなくても、Netflixなどで観れますが↓
*映画「ハンナ・アーレント」については、
ハンナ・アーレントが正体を見抜いたイェルサレムのアイヒマンとリプニツカヤ 2014年04月01日
などで!!
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p.s.余談ですが、昨日のYoutubeが非常に面白いものがありました。
時代が大きく動きつつあるのが、可視化されているようで、興味深いものがありました。
1つがYoutuberラファエルさんに対して、世界的なアーティストの村上隆さんがドッキリを仕掛けるというもの(村上隆さんが仕掛けたというか、仕掛けた側になっていましたね)。
もう1つが宮迫さんが雑誌のフラッシュにひどい記事を書かれて、フラッシュに電凸したものです。
どちらもリンクは載せておきますが、それまでの経緯が分からなければ、全く楽しめないので(むしろ不愉快になるかも)、見ない方が良いと思います。
逆にラファエルさんやヒカルさん、YouTuberデビューした宮迫さんにハマっている人は見てください(ヒカルさんに関しては、店長に秋葉原店を贈った動画も感動的です)。
メディアリテラシーを学ぶときに、メディアは嘘を付くという前提を教わります。
もちろん意図的な嘘もありますし、誤読から記者のリテラシーの問題、悪意から善意のミスリードまで、いろいろあるでしょうが、、、。
とは言え、彼らの内なる動機は(それが全てではないにせよ)収益を上げることです。厚顔無恥であればあるほど資本主義では勝者になります。