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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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初夢がわりに...第2弾! ヨガの王者を目指す!スクール?を開催予定

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ヨガに関するスクールを開催します(予定)!

とは言え、まだ予定段階で、どう組み立てていくかは受講生たちとディスカッションしつつ、また身体の状態とその変化の度合いを見ながら考えますが、いずれにせよヨガをテーマにスクールを開催していきます(予定)。

テーマは「ヨガの王者」を目指す!です。

もちろんヨガの中でも、ハタヨガです。クンダリーニとかラージャとかはとりあえず含みません。いや、もちろん実際はクンダリーニなどのエネルギーヨーガ、ラージャのような瞑想ヨーガを組み込んだほうが加速学習できる場面では組み込みますが基本はハタヨガです(ヨガはシンプルに言えば3つから構成されます。体操法のハタヨガ、エネルギーを感じるクンダリーニヨガ、梵我一如を目指す瞑想のラージャ・ヨガです)。ただ基本的にはハタヨガを徹底的にやります。なぜなら、クンダリーニやラージャに比べて、目で見てはっきり分かるからです。敬愛するヨガの先生のお一人もハタヨガにすべて含まれているという立場ですが、僕もそれには共感します。

とりあえずのゴールとしては、ハタヨガという体操としての身体の動かし方のヨガに関して、できないポーズが無いくらいに仕上げたいと思っています。ただこれを「1Dayで!」というわけにはいきません。もちろんそれが可能な身体の人もいます。ですが、僕らはヨガの人に比べたらカチカチの身体なので(ヨガの人も多くはカチカチですけど)、数ヶ月かけて一気に身体をゆるめて、最後にすべてのアーサナが自在にできるように仕上げたいと思います。半年ほど集中的に時間をかければ、何でもポーズ(アーサナ)ができるように仕上げられるかなと思っています。

ヨガというと大変な感じがありますが(実際に大変なことです)、その神秘のベールをはがせば本質は解剖学です。合理的な身体の動かし方でしかありません。特にバレエなどに比べると、動きが無いと言えます(太陽礼拝のように連続的に身体を動かすことはありますが、飛んだり跳ねたりはしません。ちなみにこの太陽礼拝をそのまま振付に使った振付家がベジャールです。バクチⅢのコール・ド・バレエの動きが太陽礼拝そのものです。逆に言えばダンサーは振付として渡されて即座に太陽礼拝が洗練された動きとしてできるということです)。

「まといのば」の従来の身体に関するシステムを総動員して、それを身体にきっちり落とし込んでいけば、半年で「ヨガの王者」という無茶な企画も可能かな~と夢想しています。

「まといのば」の身体に関するシステムは多くありますが、たとえばストレッチで言えば、気功ストレッチという概念を提唱しています。いわゆるアイソメトリックと気功を組み合わせたようなシステムです(過去に何度も記事を書いています。「気功ストレッチ」で検索してみてください)。またコントーションという気功技術を身体デザインプロ養成スクールで公開しています。首の後ろに足をかけることができるアーサナができる人が「まといのば」に多いのはこのコントーションという気功技術が貢献しています。そして「生きた解剖学」などのシステム、「セキツイ」などのシステムと気功技術があります。そして美肌クリームのダイナミック版、泉、エイジングなど
派手な技術がありますので、それぞれをヨガのために再構成していきたいと思っています。
たまたまですが、最近プシュケーを中心とした呼吸に関するスクールも終了したばかりですので、そちらの知見(と気功技術)もフルに使えます。

最近には無いかなり大規模なスクールになりそうです。スクールを何度か入れながら、寺子屋のように定期的にセミナーをする感じで、階段を駆け上がるイメージでしょうか。この困難な旅に挑戦したい!という情熱ある方を募ろうと思います。

ヨガとバレエということで言えば、偉大なダンサーであり振付家であったベジャールを思い出します。最近も東京バレエ団で仮名手本忠臣蔵をバレエ化したザ・カブキを上演していました。
ベジャールは京都賞を受賞しているのですが、そこでバレエとヨガについて言及しています。



ベジャールさんがインドを訪ね、ヨガの師範を訪ねます。そしてヨガを学びたいと言います。
するとヨガの師範は「なぜヨガをやりたい」と聞き、ベジャールは舞踊のためと答えます。
ヨガ行者から「舞踊はシヴァ神から授かったものであり、難しいものだ、君(ベジャール)の舞踊はどういうものか」と聞かれ、バーレッスンをしてみせるという話しです。

40分じっくりとバーレッスンを見せた上で、長い沈黙のあと行者はこう言います。

(引用開始)
「それで、なぜ君はヨガがやりたいのかね。君の精神が自由に働き、身体は真っ直ぐだが、緊張で固くならず、君が身体を動かそうとするのではなく、身体が動くままにして、その動きの美しさと真実だけを求めているのであれば、それが君のやりたいというヨガなのだ。それ以外のことを求めてはいけない。君が言う“バーレッスン”を、うまくなろうなどと考えず、ただその美しさのためにだけやりなさい。うまくなろうとする気持ちを捨てなければ、進歩することはできないのだから」
(引用終了)

我々も「うまくなろうなどと考えず、ただその美しさのために」やりましょう!




ベジャールのワークショップ(講演)の邦訳はこちら。引用は稲盛財団のHPからです。
http://emuseum.kyotoprize.org/future/_/img/laureates/MauriceBejart_doc_lct_j.pdf
ギータについても言及しています。

(引用開始)
1960年代半ばに、私はインド旅行に出かけました。ごく幼い頃から、父親のおかげで、インド大陸は私にとって未知の遥か彼方にある土地ではなくなっていました。それに、当時は、私たちがお金に不自由していたこと、戦争やドイツによる占領などによって、フランスのいくつかの都市も、インドと同じくらい、行きにくく、ほとんど神話的な場所であることに変わりはありませんでした。また、バガヴァド=ジッタは、モリエール、ニーチェ、ボードレールと並んで、私の愛読する作家でした。これは今でも変わっていません。
実際、インドは、多種多様な気候や人種や宗教、そして土着や外来の文化などが出合い交わる亜大陸です。ケララからラジャスタンを経てヒマラヤへ行くことは、ちょうどモロッコの南部から、航海者なら誰でも夢見る、水と緑がみずみずしい花や果実を育んでいる熱帯の魔法の島々に立ち寄り、あの小さなモン・ブランにひとっとびするような、変化に富んだ旅なのです。そのようなわけで私はインドへ旅立ちました。何を探し求めていたのかといいますと、何よりも正真正銘のヨガの師範に出会い(なかなか探し出すのが難しいのです)、その師の教えのままに、それまで体験したことのない、無為にのらりくらりと暮らす道にいざなわれたいと思ったからです。
幸い、ヨーロッパに住んでいたインドの友人たちが、私にヨガの師範の一人への紹介状を書いてくれました。ヨガの師範は目に見えない存在です。それはなにも彼らが隠れ身の魔術を使うからではなく、ヨーロッパ化あるいはアメリカ化された「グル」とは違って、彼らが普通の人と同じように見え、物事を見抜く鋭い慧眼を持っていること以外には、毎日すれちがう人と尐しも変わったところがないからです。
こうして私はヨガの師範と出会いました。
「どうしてヨガをやりたいのかね」
「ヨガをやることが、これから私が自分の生活を築き、仕事で上達する助けになると思う
からです(言うまでもなく、このような対話ができたのは、若い学生の通訳がいたからです)」
「君の仕事とは何かね」
「私は舞踊家です」
「舞踊は神々から授かったものだ。シバ・ナアハラジャは舞踊の神だ。舞踊はむずかし
い芸術だ。君の舞踊とはどのようなものかね」
私は、当惑して、しどろもどろな説明をしました。実を言えば、私自身も自分の舞踊が
どのようなものか分かっていなかったのです。
「私が思うに、君は毎日、身体を鍛え、練習をしているのではないかね」
「はい、もちろんです」
私は、自分がしている練習を、どう説明すれば良いのか分かりませんでした。
「やってみせてくれたまえ」
私は、私たちがじかに床に座っている屋根付きのテラスの周りを、ぐるりと囲んでいる木製の手すりに目を留めました。
「そうですね。私たちは手すりを使って練習をしています」
「ではさっそく、やってみたまえ」
私は、緊張のあまり、深呼吸をしました。自分の舞台の初日よりもあがっていたのです。そして師の正面に、手すりを握って立ちました。インドではめずらしいことですが、床は入念に磨きあげた自然のままの木でできていましたが、すべりやすいこともなく、シンプルで洗練された動きをすることができました。
40分経っても、ヨガの師範は、身体も視線も尐しも動かすことはありませんでした。私は汗だくになって、言いました。
「私たちはこれを毎朝やっています。バーレッスンと言います」
長い沈黙がありました。
そして、ヨガの師範は言いました。
「それで、なぜ君はヨガがやりたいのかね。君の精神が自由に働き、身体は真っ直ぐだが、緊張で固くならず、君が身体を動かそうとするのではなく、身体が動くままにして、その動きの美しさと真実だけを求めているのであれば、それが君のやりたいというヨガなのだ。それ以外のことを求めてはいけない。君が言う“バーレッスン”を、うまくなろうなどと考えず、ただその美しさのためにだけやりなさい。うまくなろうとする気持ちを捨てなければ、進歩することはできないのだから」
この日から、私にとって、バーレッスンは、一つの技術や様式、ある特定の舞踊の形と結びついたものではなくなりました。それは、私の身体と精神を築くヨガであり、あらゆる舞踊の形を理解する可能性を開くものになったのです。なぜなら舞踊はたった一つしかないからです。

(引用終了)

蛇足ながらスクールということで言えば、気功整体師養成スクールもこれまでと違う視点で大幅に組み替えてやりたいと思っています。気功整体も3期まで終わって、かなりレベルアップしました。
そこで見えてくるのは、自分の身体がどうしてもスコトーマになるということです。というわけで、セルフ・ヒーリングを大幅に取り入れて、脱「紺屋の白袴」な気功整体スクールを開催します。こちらもお楽しみに!


【動画紹介】
文中で指摘した太陽礼拝を振付に取り入れたベジャールさんのBaktiⅢです。
ただこの動画にはコール・ド・バレエがいません(T_T)



ベジャールさんのBaktiが1から3まで観れるのはこちら。コール・ド・バレエあります。
BaktiⅢは26分13秒あたりから、コール・ド・バレエもそこで踊っています。


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