というわけで、「ジュニア選抜」なる新しいバレエセミナーのための記事を書いていきます。
我こそはと思われる方は、熟読してワークしておいてください。
募集は年明けからスタートします(多分)。
つま先を伸ばすということはきわめて重要ですし、「4つの足首」という「まといのば」の足首まわしメソッドを気功と共に使うことでつま先はかなり伸びるようになっていると思います。
踵をつけたままつま先を伸ばしたら、つま先が床につくという驚異の柔軟性を獲得する人も施術やセミナーの中で増えてきましたし、バレリーナでもできる人が少ない中足骨だけを動かすワークもいわゆる「伝授」を用いることでできる人が増えてきました。
足首回しについては、「まといのば」でも何度となく書いてきていますし、「Rayまといのば」や「まといのば名古屋」など個人セッションを受けているところでも書いています。そちらを参照してください。
足首回しに足りないものは多くあります(これも記事を書いています)。もちろん1つは踵骨です。踵骨というのは少し厄介な部分があるので、足首回しには入れませんでした。
もう1つは背屈(はいくつ)です。いわゆるフレックスです。フレックスの大切さはあまり語られることが多くないように思いますが、きちんとフレックスができることは重要です。
なぜでしょう?
カラクリはシンプルです。
我々はフレックスができないと、ア・テールと呼ばれるような踵をついて立つことができないのです。
これはなかなか理解されないのが不思議なのですが、たとえばフレックス(背屈)ができないと過程してみてください。すると、ポアントで立つことはできますが、ア・テールに降りることができません。
たとえば一番ポジションで立つためには、少なくとも90度のフレックスが必要です。
そこからプリエしていくには、もっと背屈が必要です。
1番ポジションにも立てるし、1番ポジションでのプリエなどできるという人は、足首を持ってフレックスにしてみてください。
そして足首を動かしてみましょう。
足首が軽くフレックス(背屈)できるのであれば、問題ありません。しかし多くの人が(これは踊れるバレエダンサーでもそうです)、抵抗があります。硬いのです。関節の可動が硬いのです。
関節が硬いというのは、筋肉で抵抗してしまっているということです。
ですので、フレックスにしようとすると、大きな力を加えて、背屈させることになります。
ですので1番で立つときにですら、足に力が入ります。いつも足に力を入れているので、それは意識に上がりません。ですが、物理的に不可能なことは不可能なので、力が必要となります。そのため筋肉は鍛えられて太くなってしまいます。
ではどうやってチェックすればいいのでしょう。簡単です。前述のように、足首を持って、足に力を入れずに背屈させることです。そうすると、問題がない場合は抵抗なく足首はフレックスします。
しかし多くの場合は残念ながら、フレックスするための関節(足首)は硬いです。
プロのヒーラーであれば、しばしば足首の背屈が硬いか否かをテストせずに見抜くことができます。
とは言え、このカラクリもシンプルです。
さりげない立ち姿を見るのです。
フレックスが硬い人は足を広げる傾向があります。ポジションで言えば2番ポジションに立ちたがるのです。足を広げて立っているというのは、身体意識などの情報的な身体で言えば、軸やセンターと呼ばれるものが、外側に広がっているということですが、要素還元主義的に見ると足首の背屈が困難なので、背屈の角度が浅めな足のポジションを選んでしまうということです。
では、この「フレックスが硬い」という問題はどう解決すればいいのでしょう。
結論から言えば、シンプルなのですが、これはかなり苦労しました。足首をゆるめるというアプローチでは、あまり解決せず、また足首まわしでもなかなか難しいことがわかったからです。
どう解決するかについても、過去に何度か書いていますが、結論から言えばポイントは恥骨です。
恥骨をゆるめることができると、なぜかフレックスは劇的に改善します。
そして、フレックスが改善すると立ち姿がスッときれいになります。
逆にそれだけフレックスのために足全体に力が入っていたということです。ア・テールのポジションはポアント(トーで立つ)ことに比べて休めると思いがちですが、ア・テールも筋トレになっていたということです。
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つま先を伸ばすことよりもフレックスを気にしたほうがいい理由
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