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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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中指を観ているだけで、中指が伸びるという奇妙な感覚を味わったら、結果を捨てて、感覚だけを大切に

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「中指ニョキニョキ」というワークがあります。

文字通り、中指がニョキニョキと伸びるというワークです。

 

手と手をお祈りするように重ねます。

そのとききちんと手首の位置を合わせて、右と左のどちらの中指が長いかをチェックします。

大概はどちらかがほんのわずか短いものです。

 

 

そしたら、その短い方の指だけを見ます。短い方の中指だけを見ます。それが左の中指であれば、左の中指だけを見ます。

 

単に見るだけです。

集中して見る必要はありますが、「伸びろ」などと念じる必要はありません。

 

で、しばらくすると中指がニョキニョキと伸びていきます。

ほんのわずかですが、植物がゆっくりと伸びていくように中指が着実に伸びていきます。

中指がじわじわと伸びていきます。

そして、反対側の中指の高さを越していきます。

 

最初は錯覚のようにすら感じますが、短い方の中指が長い方の中指を追い越すことによって、錯覚ではないことが腑に落ちます。

気になる人は写真など撮っておいても良いと思います。

 

非常に気持ちの悪い現象です。

最初はちょっとゾッとします。

 

見てはいけないものを見てしまったような恐怖に駆られる方もいるでしょう。

 

かなり慣れていたとしても、やはり不思議さは否めません。

 

 

で、気功をやっていく上で大事なのは、中指が伸びるという結果ではなく、その不思議感であったり、気持ちの悪さです。その感覚こそが重要です。

 

結果というのは皮のようなものです。プロセスや体験や学びや体感こそが実です。

しかし、実はほとんど注目されず、派手な「皮」ばかりが称賛されがちです。

 

ただ皮をいくら集めても役に立たないので、我々は「実」に執着しましょう。

 

「1を聞いて10を知る」という言葉がありますが、「1を聞いて10を知る」人というのは、皮には目もくれずに、実に執着するのだと思います。

 

 

気功で言えば、中指がニョキニョキと伸びた瞬間のなんとも言えない感覚が重要ということです。それはプチ恐怖かもしれないし、違和感かもしれないし、気持ち悪さかもしれません。何らかの認知不協和が生じます。

 

自分が信じてきた世界観が音を立てて崩れるような感覚です。

それも蟻の一穴のように小さな小さなほころびから始まって、積木くずししていく感じです。

恐怖に飲み込まれるような、、、、って大げさなようですが、ほぼそんな感じです。

 

この認知不協和感というのをきちんとホールドしておくと、あとで使えます。

 

この一瞬、心をよぎる認知不協和を「実」とすると、中指が伸びたことや「中指ニョキニョキ」という気功技術自体は「皮」です。結果は果実ではなく、皮です。

その認知不協和な感覚が重要です。

 

その感覚をつかんでおいて、それを再利用するのが気功のポイントです。

 

その感覚をたとえば「認知不協和」と名付けても、「恐怖」でも「神秘」でも「喜び」でも何でも良いので、とりあえず名付けます。

 

 

名指します。ある現象に名前をつけるのは、記憶の長期化に必須です。逆に名付けない限りは、エントロピーの増大にともなって消えてなくなりやすくなります。

 

ある言葉があらゆる可能世界において同じ対象を指示するならば、それを固定指示子(rigid designator)と呼ぼう。 (略)直観的に言って、固有名は固定指示子である。(クリプキ)

 

 

その記憶というか情報というか感覚というのは、その体験にべったり張り付いているものではなく、応用可能なものです。他に転用が可能なのです。

しかし、転用させるためには、まずいつでも引っ張り出せるように名付けて、その上で繰り返し追体験できるようにすることです。それが予行演習です。

 

そこにチャンスを観るか否かが、重要なポイントです。

チャンスというと何か卑しい感じがします。むしろ正確にはそこに喜びを見いだせるか否かですね。

ニーチェの言う「あまり重要でない小さなものを作ることのほうが楽しかった」というこの楽しさですね。

 

わずかな才能しか持たなかった偉大な人間はたくさんいる。彼らは偉大さを獲得し、『天才』(いわゆる)になったのだ。実体を知らない人々が褒めそやす資質を欠いていたからこそ。いきなり全体像作りにかかる前に、適切な一部を組み立てることを最初に学ぶ有能な職人のごとき真面目さを、彼ら全員がそなえていた。彼らはそのための時間を取った。なぜなら、華やかな全体像よりも、あまり重要でない小さなものを作ることのほうが楽しかったからだ。(ニーチェ)

 

 

気功が上手になる人は、気功にハマる人です。

ゲームにハマるように、気功にハマる人です。

「これ、面白い!!」となってハマっても良いですし、「これしか自分にはない!」と思ってハマるのも良いです。

 

そうしているうちに次第に上手になっていくものです。

その状態を24時間継続していると、3年くらいでそこそこの気功師になれます。

まだこれからでも間に合います!

 

ハマるべきポイントは圧倒的な結果や、神秘体験の恍惚ではなく(だけではなく)、小さな違和感、小さな認知不協和にフォーカスして、その体験を捨てずに、増幅させましょう!!

 

 

*次回の「はじめての気功」はここらへんをやりましょう。

基礎のようですが、意外と大きな爆発力を秘めています。

いわゆる脱洗脳の逆ですね。良い記憶を埋め込み、引き出し、増幅するワーク。

一方で、中指ニョキニョキから、腕や脚、首を伸ばす方法を学びながら、身体の地図に関する脱洗脳と新しい地図(笑)の導入をやりましょう。「赤い糸」も久々にやります。赤い糸のワークもメインではなく、裏の「認知不協和」をつかむことができれば、気功整体にもガンガン応用が可能です!!

3月17日に開催です!!


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