「まといのば」のメンバーには一定数のスピ属性の方がいらして、蟲や呪いや脱洗脳の話をするとテンションが上がる人々がいます。
テンションが上がるということは、そこにゴールがあるということです。
ゴールがあるのは良いことです。
それにスピ属性だからと言って、スピリチュアリズムとも言えません(逆にゴリゴリの科学者なのに、スピリチュアリズムにどっぷりという方はたくさんいます。信仰ではなく、スピです)。
で、蟲師や呪術師になりたいと思ったら、そのグリモワール(魔導書)としてオススメなのは解剖書です。身体の中をのぞき込むということは、情報空間の真っ只中をのぞき込むのと同じです。
最初に骨をさらっと覚えてしまいましょう。
厳密に覚えなくても良いので、まずは新しい土地でフラフラと歩き回ってみる感覚でOKです。
c.f.あなたの骨を数えましょう。
その上で大きな筋肉を触りながら、覚えていきます。
筋肉は大きなものが重要です。そして大きな筋肉をきちんと意識していない人は多くいます。
筋腹だけでも身体の印象は変わります。大胸筋や大殿筋や三角筋や上腕三頭筋などは意識に上らない人が多いです。そして意識に上げるだけで、身体の快適度合いが上がります(これ、本当です)。
背中にまわって、僧帽筋(中部や下部)、広背筋や脊柱起立筋群も意識するのが難しく、逆にしっかりと意識すると快適度合いも変わりますし、クンダリーニも強化されます。
大きな筋肉の筋腹をざっと触って覚えたら、少しずつ筋肉と骨がくっついている部分、いわゆる付着部を覚えていきます。
筋腹だけでも強烈ですが、付着部まで覚えていくと、また身体の地図が大きく変わります。
たとえば、大腿直筋の付着部を知り、大腰筋の付着部を知ると、よくバレエで「足の外側を使わない!!」という意味の解剖学的根拠が見えます。
大腿直筋は下前腸骨棘から脛骨粗面に向かって一直線なのですが、かなり外側についている印象です。一方で大腰筋は腰椎から腸骨の内側をなめて、小転子につきます。完全に内側です。
この2つを意識して比べると、外と内と対照的なことが分かります。
これだけであれば、運動生理学なのですが、実際に気功整体をしながら身体をゆるめていくと、結局、情報というか蟲は身体に取り憑くということがよく分かります。
逆に解剖を知っていると、蟲を身体の奥深くまで探せるのです(一方で、全く解剖を無視する蟲もいますので、そのときは自分の感覚を優先しなくてはいけません)。
ですので、蟲師や呪術師や脱洗脳に長けたいと思ったら、まずは解剖書から入るのが有効です!!
解剖書から入って、内臓を見たり、内分泌器官を見てから、生化学やら内分泌学を学ぶとふわふわとしなくて済みます(多分)。
土台があったほうが観念論にならなくて済むのです。そして解剖学もふわふわさせないためにも、時間をかけて良いので、しっかり自分の身体を触りながら、ゆるめながら一歩一歩学ぶことです。急がなくても良いのです。急がば回れで。
我々は急いで知識を溜め込むのではなく、ゆっくりで良いので、実利をかき集めましょう。