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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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筋肉を猛烈に意識したら、筋肉を忘れて、より透明な身体へ 〜軽擦のコツ、アライメントのイメージ〜

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来週、2月25日(火)の「まといのば講座」では、「ホルスの目、ミケランジェロコード、サードアイ」をやります!

これまで封印してきた(というか、あまりリアクションが薄くてお蔵入りになったw)カバラのセフィロトなどもガンガンいきましょう!(魔術系も復習を兼ねて!)

お申し込みはこちら!!

 

*来月の予定です!!

 

・ヒーラー養成スクール「超能力大全」3月14日(土)15日(日)

(これはかなりヤバい企画です!)

 

・はじめての気功「(未定)」3月17日(火)
・まといのば講座「(未定)」3月19日(木)

・3月20日(金・祝) 気功整体(ソルジャー養成)Boot Camp講習会(第2回)

お申し込みフォームはこれから作ります。LINE@でのお申込みも可能です!

 

 

筋肉を忘れることがひとつの理想です。

 

気功整体を学んで、BootCampなどで鍛錬を続けている過程では、ひたすらに筋肉を覚え、起始と停止を押さえられるようにして(指で正確に)、筋肉をゆるめていきます。

 

 

しかし上半身や上肢の施術で分かるように、実際は筋肉をゆるめることで、結界が決壊するような(ダムが決壊するように)増悪することもあります。

たとえば、4つの足首回しでむしろ捻挫するのと同じです。

 

身体が固まっているのは、固まっている理由があり、合理性があるのです(その「合理性」が古くなっているケースを「小象問題」などと言います。子供の時には抜けなかった杭を大人になったら抜けるのに、しようとしないことです。子供の時は自分を縛る杭を抜こうとするのは不合理であり、諦めるのがリソースの有効活用ということでは合理的でした。しかし、大人になって十分な力があるときに諦めるのは不合理になるのです)。

 

面白いのはたとえばアルツハイマーにかかり、脳細胞が壊死していくのは(アポトーシスさせるのは)合理的な身体の防御反応であるという考え方があることです。入ってくるリソースが少ないなら、金食い虫ならぬリソースの大食いの脳からは細胞を減らすのが合理的だからです。

 

 

たとえば、怪我をするとその周辺の筋肉は固まります。

動かすことによって、怪我が増悪することを防ぎたいからです。

しかし、その固定がむしろ怪我の治りを遅くしたりします。新陳代謝が悪くなるからです。

 

ですから、怪我を認識しており、無理はしないのであれば、むしろゆるめた方が怪我の治りは早くなります(アメリカのアスレチックトレーニングでも固定はむしろ良くないものとして、早めに機能回復すべく動かすことが主流になってきているそうです)。

 

ただ、ある種の鈍感さや、我慢強さに、間違った身体の使い方が加わるとひどいことになります。どこまでも丁寧に身体を扱い、そして些細な違和感にも敏感になる必要があります。

(ですので、医療であれば、確率論的に考えて、十把一絡げで固定と安静を勧める気持ちは分かります。それが良い人を悪くすることがあっても、ほとんどの悪い人をより悪くすることがないからです。支配者的な論理ですが、統治というのはそういうものです)。

 

で、具体的な話しに移っていきます。

 

 

たとえば、昨日の気功整体師養成スクールでやったように、ローテーターカフに対する強烈なリソース方法を習得すると、ローテーターカフだけが柔らかくなります。

ということは、肩の伸びが良くなります。

それに対してどこか硬いところがあると、むしろ柔らかいところが怪我をします。

 

たとえば、ローテーターカフをすべてゆるめて肩をまわしたときに上腕三頭筋が連動していないというか、十分に柔らかくないとすると、変な引張が生じてその部位が痛みます。

ですので、実際に動いてもらって、不自然に動かかない部分を探します。

 

水のように動いている筋肉の中で、氷の部分を探すイメージです。

どちらも透明だけど、動きがないところがあるのです。

もしくは固まっているところが。

 

 

全然関係ないですけど(いや、少しは関係しているけど)、ブルース・リーのBe water my friend!(水となれ、友よ)

*これはブルース・リーの唯一のインタビュー映像です。これは彼が演じたセリフの一部を聞かれて、それを思い出して語っているシーンです(前後が切られているのはそういうわけで)

 

僕は(みなさんお馴染みの)Remix版のこちらの方が好きですねw

 

 

その部分が硬いと想定して(そのように相手に伝えた上で)触ります。

 

ほとんどの場合はその視覚情報は触覚情報と一致します。すなわち見たとおり(視覚)に固まっている(触覚)ということが多いのです。

固まっているケースで多いのが、怪我です。炎症と言ってもいいかもしれません。触ると痛いのです。

しかし、触られる前は痛くないので、事前にそのことは伝えましょう。そうでないと、押されて痛くなったと誤解されます。脳は直近の2つを因果関係で結ぶ性質があるからです。これがヒューリスティックという名の脳の計算圧縮システムです。圧縮しているのではなく、単なる手抜きです。

ですので、事前にブリーフィングをする必要があるのです。

ここは痛めている(可能背がある)のですが、いまはおそらく麻痺(もしくはスコトーマに隠れていて)痛みを感じていません。今から軽く触ります。それで違和感があると思いますし、強く触ると、痛みが出ます。

ただ、触った方がゆるみますので(正確には意識することで、リソースが割かれるので修復されます)、触ります。

などと言って、きちんと脅してから(笑)、触りましょう。

 

 

本人の意識に上っていない筋肉というのは、痛めていても痛くないのです。

信じられないと思うかもしれませんが、骨折でも気付かない人はいくらでもいることは整形外科医たちがよくご存知です。

ちなみに肥満している人も、全身慢性炎症状態なので、悪い意味で痛みに強くなります。肥満ということは、身体はずっと痛みを我慢している状態と同じなので。

「いや、別に痛くありません」と言うかもしれませんが、茹でガエルと同じで、徐々に太っていったので、気づけないだけです。

 

というわけで、固まっているところは怪我もしくは炎症状態です。

この筋肉はザラザラしていたり、もしくはぷっくりと水がたまっているような(膝の水のような)感じになっているので、触診ではっきり分かります。

それから、明確に凹んでいることもあります。いわゆる肉離れですね。繰り返し触っても凹んでいるので、筋繊維が断裂しているのが分かります。これも本来はめっちゃ痛いのですが、しばらくして忘れている人もいます(というか、アスリートで追い込んでトレーニングすると筋肉痛も相当にヤバいので、筋肉痛と怪我の区別がどうしてもぼんやりします。筋肉痛の中でもいわゆる乳酸や酸欠によるものなのか、筋繊維が壊れているのかもありますし)。

 

 

ちなみに昨日のスクールで紹介した筋肉系YoutuberのJinさんが大会のあとに(過酷な減量と水抜き塩抜きで)大胸筋を攣っていて、大胸筋が凹んでいるのはこれです。凄まじい。

 

https://youtu.be/HOQ2Z3NzPZY?t=481

 

攣っている場合はこうですが、断裂の場合は本当に凹みますし、これは普通の人が触診しても分かります(探すのは無理かもしれませんが、見つけた場所を触ってもらうと明確に分かるという意味です)。

 

ですので、気功整体の基本でも伝えているように、ともかく違和感がある場所、固まっている場所をとことんゆるめていくことが大事です。

肩を回してもらって、協調していない(ゆるんでいない)部位をゆるめていきます。

上腕三頭筋をゆるめたら、三角筋、三角筋をゆるめたら僧帽筋と、、。

チェックしながら、マイナーアップデートを繰り返す感じです。

 

このときに、しっかりとクライアントに説明することが大事です。

 

これはインフォームド・コンセント、、、ではなく、結局はクライアントの脳がクライアントの筋肉に命令を出すからです。すべてのヒーリングは自己治癒なのです。

だからこそ、教育や理解や知識は大事です。

 

一番ゆるめたいのは耳と耳の間なのです。脳です。

 

 

その上で、だんだんと筋肉を忘れて、皮膚と骨だけに移行していくのが解剖直観2.0です。

 

皮膚に対しては軽擦。

軽擦のコツは非常にシンプルです。

 

こっそりここでその秘密を教えるとすれば、、、、軽擦のコツは解剖直観ですw

 

すなわち筋肉や骨や神経や血管が見えていることです。まずは筋肉が見えていることです。

その筋肉に向けて、擦ると結果が変わります。

 

手技の多くが間違ってしまっているのは、手順を意識し、ルーティンにしすぎていて、相手の中に入っていけないのです。相手の中というのは抽象的な意味だけではなく、身体の中という意味も含めます。すなわち皮膚や皮下脂肪(浅筋膜)を超えた筋肉や骨に入っていけていないのです。

ですから、表面をさすることになるのです(これはこれで大事なのですが)。

 

でも、筋肉を意識したり、脂肪を意識したり、骨を意識すると、全く相手に与える機能が変わるのです。ですので、これを面白がって、ずっとハマって楽しむと、めちゃくちゃ上手になります。

これが軽擦です。

(余談ながら、軽擦の中にゴムゴムや筋肉のずらしのテクニック、ミルフィーユや美肌クリームなどはガンガン入れていきましょう)。

 

 

そして、骨に関してはアライメントです。

 

アライメントはバランスを取ることです。大道芸人がモノのバランスを取るように(←日本語下手すぎ)。

 

以前紹介した動画だとこちら。

 

c.f.羽を1つ動かしただけでもすべてが崩れてしまうようなバランス 2013年05月15日

 

この絶妙なバランス感覚を維持することが全てです。

 

それを自分の身体で一瞬一瞬行いながら、相手の身体にも施していくことです。

(ちなみに多くの人は靭帯に寄りかかっています。抽象的な言い方をすれば筋膜にもたれています。これを高度な身体の人がやると一発で身体を壊します)。

 

アライメントの一つの理想形は解剖学的肢位と呼ばれる死体の状態ですが(しかし死体の状態は別に解剖学的肢位ではありませんけど)、それは一つであって絶対ではありません。その人のゴール(わかりやすく言えば種目)に応じて、それは変化します。

 

ただ、このバランスの感覚は持つ必要があります。

 

このときノイズになるのが筋肉で、その意味でも筋肉を透明にしていく必要があります。

 

*”透き通る世界”(笑)鬼滅の刃ですねw

鬼滅の刃はある意味でスピードの早い名言集。

「アカギ」(連載13年で一晩)とか「風の大地」を見ると、そのスピード感がよく分かります。

でもその疾走感は決して主題ではなく、ある意味でアカギや風の大地と同じで、一種の瞑想状態では時間と空間ってちょっと相対化されるよね、ということにも感じます。

 

 

 

というわけで、今日の気功整体師養成スクール最終日もがんばりましょう!!!


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