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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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大は小を兼ねる??〜施術をするときの手の動きで一番意識すべきは、、、大胸筋

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施術において、手首や肘を使わず、なるべく胸を使いましょう、と指導されることは多いと思いますが、「胸を使う」ってどういうことでしょうか?

ちょっと抽象的に感じる指導です。

 

中丹田を膨らませとか、ハートのチャクラを回せとか言われても、ますます抽象的な概念な気がします。

 

でも、解剖直観の視点から見ると、これはきわめて具象的なことです。

 

重要なのは胸です。

 

 

 

施術をする姿勢となって、実際に手を動かしてみましょう。そのときに反対側の手で胸に触ります。具体的に言えば、大胸筋に触れます。

 

そして、胸から手にかけて圧倒的に脱力させて、手のひらを吸盤のようにイメージして、手首や肘や肩はやわらかく、しかし固定して、手を動かそうとしてみてください!

 

そうすると、大胸筋が動いているのがわかります。

 

この大胸筋が動く感覚を大事にして、それを増幅していきます。

 

そうすると上手に施術ができます。

 

間違っても、手首でがんばったり、肘でがんばったり、肩をこわばらせてはいけません。

 

一番大きな筋肉は大胸筋ですので(三角筋やローテーターカフもありますが)、そこを最大限に使いたいのです。

 

 

 

スクール受講生の皆さんは、おそらく大腿四頭筋の施術の際に「胸を使う」ように言われていると思います。

手に力が入ってはダメです。

なぜダメかと言えば、その緊張が大腿四頭筋に伝わって(同調して)固まってしまうからです。

手は限りなく力を抜いて、ポサッと起きます(ただ吸盤のように吸い付いてください)。

その上で、背筋を伸ばし(姿勢を正して)大胸筋で操作します。

 

なぜ姿勢を正す必要があるのでしょう。

 

これはシンプルな理由です。

 

猫背の人というのは、大胸筋がすでに拘縮しているのです。ですので、動かせないのです。

固まっているものは動かせません。

ニュートラルなポジションに置かないと、使えません。

 

 

逆に胸を使うようになると、大きなエンジンを積んだようなもので、かなりパワフルに施術ができます。

 

ちなみに、「体重をかけて押す」と言ったときに、本当に体重をかける人が居ますが、それは言葉の綾のようなものです。

体重をかけてしまったら、ピサの斜塔状態になります。

クライアントにとっても、セラピストにとっても危険です。

 

体重をかけるとか、身体の重みをかけるという時は、基本的には股関節の屈曲を使います。

股関節の屈曲です。

意外と盲点になりがちな、股関節の屈曲です。

(プリエは膝の屈伸ではなく、股関節の屈伸でした(^o^)

膝関節と足関節はセカンダリーです)

 

股関節を曲げ伸ばしすることで、強いパワーを生み出します。

 

 

これが施術において、腰を使うこと、そして胸を使うことの意味です。

抽象的なお題目に感じますが、実は具体的で実践的な教えなのです。

重要なのは大胸筋であり、大腰筋なのです(それだけではありませんが)。

 

 

腰(ハラ)、胸と来たら、頭ですね。

頭の使い方はもっと大切になります。

 

その話はまた今度!!

 


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