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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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人間は万物の尺度である(プロタゴラス) 〜自分の身体を通して、相手の身体を探り、謎を解く解剖直観

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*本日15時から、BootCamp第一弾である気功整体師養成スクール開校です!!

飛び込み参加も可能です!!

 

解剖直観と書いて「身体が透けて見える」と読みますが(笑)、そのカラクリは自分の身体を通して、相手の身体を探ることです。

探るというよりは、謎解きという方がしっくり来るかもしれません。

 

人間の身体は大きく観ると非常に似通っていますが(当たり前ですねw)、個別具体的に観ると全然異なっています(これも当たり前ですねw)。

骨格や筋肉の付き方は似ていますが、代謝やアレルギーやホルモンバランスは異なっているのです。

 

 

で、僕らとしては、大きく観て似通っている部分にアプローチして、確率論的に高いところから潰していって、身体を改善させながら、個別具体的な違いに割く時間を持ちたいと思っています。

 

何の話かと言えば、「まといのば」がこれからやりたいと思っている気功整体のことですし、僕らがこれまでやってきた気功整体の方針です。

 

(たとえば「起こりやすいことは起こりやすい」というトートロジーなどで言ってきました。確率論的に高いことは、起こる確率が高いのです。当たり前ですが(^o^)

当たり前なのですが、我々は自分の期待や認知の歪みによって、そう見えなくなるものです)

 

 

ちなみによくやってしまう人間的なミステイクというのは、自分の個別具体性を絶対化して、相手に当てはめてしまうことです。これは決して悪いことではないのですが、良いことでもありません。

親切心や相手を思いやる気持ちが、構造的に仇(あだ)になってしまうという残念なことになります。

 

自分にとって最善の方法が、相手にとって最悪の方法であることは有りえます。

 

たとえば、、、副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)にせよ、糖質制限にせよ、ケトジェニック(ケトン体質)にせよ、オーソモレキュラー療法にせよ、すべてはリーキーガットの道を通ります。

 

リーキーガットというのは、文字通りガット(腸)がリーキー(漏れる、穴が開く)ということです。腸壁を構成しているタイトジャンクションという細胞と細胞の隙間がガバっと開いて、そこから入ってはいけないものがガンガン入ってくることです。

 

 

本来は厳しい関所なのに、人が押し寄せすぎて、関所が崩壊している状態です。

 

腸内というのは、トポロジカルにはまだ外です。

 

内の内は外ということですね。

 

ですので、たとえば大便のような猛毒が身体の中を通っているにも関わらず(毎日、トイレでそれを確認できると思いますが)、僕らはその害を受けないで済みます。なぜなら内の内という外から外へ行くからです。

 

でも、リーキーガットはその体内と外の重要な境目を壊します。というか、境目である関所が壊れた状態がリーキーガットです。

 

で、圧倒的な結果を出している方法論のほぼ全てがリーキーガットを中心にデザインされています。

リーキーガットを通過して、立論されています。

 

リーキーガットというのは、腸壁だけの問題ではなく、ウロボロスの蛇のように腸内細菌叢と絡んだ問題です。

平たく言えば、腸内細菌叢が良い状態ならば、リーキーガットにはならなく、腸内細菌叢が荒れると(悪玉菌に支配されると)リーキーガットになります。

 

植物における土と根っこのように、腸内細菌叢と腸壁は共生関係にあります。

 

 

であれば、腸内細菌叢を改善するのが得策ということになります(もちろん腸壁の修復を狙う方法もあります)。

 

腸内細菌叢を改善しようとして、プロバイオティクスやプレバイオティクスとなるサプリでも食品でも摂取しようとするのは、一見すると必然的で論理的な流れです。

 

発酵食品を摂ったり、レジスタントスターチを摂取したり、サプリを足したり、食物繊維を意識したり、、、

 

ですが、以前も言及したようにいま増えていると言われる小腸内での菌の異常増殖(SIBO:小腸細菌異常増殖症)に対しては、この方法が悪手となります。

ちなみにSIFOは菌ではなく、カビです。

 

たとえば、ちょっとしか食べていないのに、お腹がぽっこりする(モデルさんなどに多い印象ですが)という人などは要注意です。

 

 

そもそも小腸はほぼ無菌状態です(胃も同様です)。そこに菌が増殖するというのは(大腸からの逆流と言われていますが)、異常事態です。そこに菌の増殖を促す食品やサプリを投入すれば、増悪することは必至です。

 

 

多くの人にとって良いことが、全ての人にとって良いわけではありません。

ですから、パーソナルなケアが必要になってきます。

気功整体というのはその意味で「謎解き」なのです。

 

 

分かりにくいという人は別な例で考えてみましょう。

 

たとえば、バレエ系の気功技術に「4つの足首」(もしくは「奇跡のつま先」)というものがあります。

詳しくは過去記事を参照して欲しいのですが、平たく言えば、つま先が美しく伸びるための技術です。

そもそもつま先の硬さ柔らかさなどというものは、子供時代に決まってしまい、ある程度身体が出来上がったあとは、改善が難しいというのが通説でした(これはアンディオールや5番も同様です。「まといのば」ではその既成概念を破壊するべく、バレエ経験の無い医師たちにも、気功を用いて綺麗な5番に入れさせたりしていました。それも数時間の内に)。

 

で、つま先を圧倒的に書き換える技術と方法論があるのですが、最近はそれをあまり言わなくなっています。なぜかと言えば、それが危険でしかない人が大半だからです。

 

 

柔軟性(関節の可動域:ROM)もそうなのですが、身体が硬いのにはそれだけの理由があります。

その硬さが身体を守っているのです。

足首も同様です。

特殊な訓練を積んでいて、身体が引き上がっているからこそ、足首がグニャグニャに柔らかくても良いのであって(だからつま先が伸びるのです)、もし身体が落ちていて、つま先まで意識がない人が「4つの足首」で機械的につま先をゆるめてしまったら危険です。

 

どう危険かと言えば、捻挫のオンパレードになるからです。

かなり危ない怪我をします。

 

ちなみに「まといのば」に通う猛者の中には、捻挫になっても良いから体験したいという方もいます。

その方は実際に足首をゆるめ、、、そして不可避的に捻挫になり、そしてそれをとても喜んでいました。

修行系の方はそういう激しさがあります。それはそれで良いことです。

彼はその後、どんどん身体が進化していき、引き上げもマスターしつつあります。

 

 

すなわち、ある人にとって良い方法論が、他の人には危険しかないことがあるのです。

 

ですので、まずは最大公約数的に正しいとされることから順番にトライしていくべきなのです。

そして、それ以前にまずパラダイムをシフトさせていくことです。

 

頭の中を切り替え、そして身体を書き換えていきます。

 

 

ですので、BootCampではマニピュレーションとして、大腰筋から攻めていきます。

もちろん大腰筋より大事なのは、耳と耳の間にある巨大な臓器ですが(^o^)

(だからこそ、解剖学の解説はかなり重視します)

 

もちろん大腰筋は絶対に増悪を引き起こさないということはありません。そこは是々非々です。

 

ただ、完全に是々非々にしてしまうと、単なる名人芸になってしまいます。「まといのば」としては、マニュアル化できることを限界までマニュアル化した上で、そこで生まれるスペースによって個別具体的な解決(謎解き)をしたいと思っています。

 

そこでポイントになってくるのが解剖直観です。

 

解剖直観というのは、平たく言えば「身体が透けて見える」ということですが、これは見えるというよりは手と頭で探るという感じです。それも自分の身体を通して探ります。だからこそ、ソルジャーたちは自分の身体をその意味で透明にしていくことが求められます。

 

 

 

BootCampのタイミングで、アドレナル・ファティーグやアディトレについてブログでガンガン語るのが奇妙な気がする人もいるでしょう。

ですが、アディトレマスターにとっての能力もまた解剖直観です。身体の生化学的な反応を透けて観る能力だと考えています。

アドレナル・ファティーグ講座で明確に公表したいと思っていますが、臓器やホルモン、代謝に関する真に驚くべき発見をしました(←フェルマーにひっかけたジョークです)。

 

その発見というのは、臓器やホルモンや代謝に関しても、解剖直観とマニピュレーションという気功整体の手法でアプローチ可能ということです。

いや、内臓気功や内臓整体のような形で、徒手で何とかするということではありません。

腸もみなどではありません(いや、腸もみもそれはそれである意味で有効なのですが)。

 

ですので、マニピュレーションという言い方が適切ではないかもしれませんが、BootCampを通過してきたソルジャーにとっては、「なるほど、臓器やホルモンも筋肉と同じアプローチだ」と思ってくれると予想しています。

 

これまた非常に面白い話です。

 

ちなみに、美肌クリームの美容整形や「微表情(マイクロエクスプレッション)」についても、解剖直観の手法で開拓したいと思っています。これも先月のBootCampでも軽く触れましたが、ポイントはシンプルです。

 

 

我々が上腕二頭筋に触れたり、肘を動かして上腕二頭筋が動くのを感じるように、表情筋のひとつひとつを丁寧触れて、動かしてみることです。

 

鍛錬はこれだけです。

もちろん自分の顔の筋肉のアイソレーションは練習しましょう。

 

そうやって脳内に表情筋マップをつくります。

この訓練をすることで、表情筋に関する解剖直観が身につきます。この解剖直観をもとにして「顔色」の診断に入っていきます。

東洋医学でも、アーユルヴェーダでも顔色から状態を判断する方法はありますし、それらの方法に強くリスペクトしますが、僕らはホルモンや代謝異常の視点から「顔色」を判断します。

 

 

これは様々な方法でフィードバックが取れるのです(東洋医学やアーユルヴェーダを習得するには相当な研鑽が必要でしょう。それに比べると現代科学の手法は非常にわかりやすいのです。平たく言えば、たとえばある種の微量元素や微量栄養素を代謝回路に放り込むことで改善のフィードバックが取りやすいので)

 

その前段として、表情筋の解剖直観があるということです。

 

 

 

というわけでまとめると、アディトレやアドレナル・ファティーグは内臓に対する(生化学的な反応経路を含めた)解剖直観、そして美容整形や美肌クリーム系の表情筋に対する解剖直観ということです。

 

もちろん皮膚自体をミクロン単位で観ることができるならば、それは美肌クリームとなります。

美肌クリーム(という気功技術体系)とは、肌に対する解剖直観ということです。

 

 

とは言え、内臓にせよ、肌にせよ、表情筋にせよ、どちらかと言えば枝葉末節であり、幹ではありません(厳密な意味での幹は脳であり腸ですが。脳と腸に関しては別々の臓器というよりは、もう思いっきり絡み合っている一体なものと考える方が良いでしょう。まさに脳腸相関です)。

 

気功整体に期待されることを考えると、まずは大腰筋から施術を開始するという形でマニピュレーションを構成するのが良いと考えています。

(実は背中を丁寧にさするような軽擦によって、症状を改善させながら、情報を解剖直観で取るという手法もマニュアル化したいと思っています。また診断方法と解剖直観に長けたら「手当て」によって、大きく変えるような方法もマニュアル化が可能と思っています。ただ、これは難しく、滑りやすい坂ですので、ソルジャーたちの進化にあわせてカリキュラム化していく予定です)。

 

いずれにせよ、楽しみです!!

 

 

ソルジャー志望者に強く求めたいのは、熱心に学ぶこと、、、ではなく、ゴールです。

自分はどんなヒーラーになりたいのか、自分がどこで輝きたいのか、どういう風に記憶されたいのかというゴールです。

先にまずゴールがあって、その現在への写像として、圧倒的な理解や成長や進化があります。

 

 

 


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