自分の身体の筋肉に丁寧にさわることができると、お客さんの筋肉にも丁寧にさわれるようになります。
単に手を当てるのではなく、皮膚の奥にある筋肉を感じてさわることがポイントです。
是非、上腕二頭筋から試して欲しいと思いますが、上腕二頭筋を感じることができて、肘を曲げ伸ばししながら、上腕二頭筋が動くのまで感じられれば最高です。
筋肉がねずみのように皮膚の下を走るようです。
この感触を一度覚えると、驚くほど他の筋肉も見えるようになってきます。
次は大胸筋であったり、大腿四頭筋であったり、大臀筋などを試すと良いと思います。
そして筋肉が判別できるようになると、皮下脂肪もわかるようになります。いわゆる浅筋膜ですね。
皮下脂肪と筋肉の境目が触診で明瞭になります。
これもこの感触を一度覚えると、他に応用できるようになります。
これを覚えるのは、大腿四頭筋が適しているように思います(たとえば腹筋群などだと、筋肉が薄すぎるのです。四肢の筋肉ほどの物量が必要です)。上腕二頭筋でも良いですが、下肢の方が筋肉の存在感が強烈です。
皮下脂肪と筋肉を腑分けできるようになったら、今度は筋肉同士を見分けます。
これも最初は上腕二頭筋と上腕三頭筋が分かりやすいです。
次は大腿四頭筋で、大腿直筋だけをずらすというワークが有効です!
ずらすことができると、大腿直筋はズルんとゆるみます。
もう耳タコでしょうが、カラクリはRゆらぎです。
筋肉がわかっていて触る触り方と、わかっていないで触るのでは大きく違うのです。というか、全く違います。
解剖直観を持ってさわれば、相手の無意識にそれは伝わります。
それは強烈なRゆらぎとして機能します。
ゆるむのです。
これは文字通り分かっているというだけではダメです。
解剖書を見て、名前を当てられるというだけではなく、自分の身体で感じられ、お客さんの身体で探し当てられるように自分を鍛えましょう。
とは言え、焦る必要はありません。
ともかく大きな筋肉(重要な筋肉)をしっかり覚えれば良いので。
自分の身体で感じられているからこそ、ホメオスタシス同調して、クライアントにも解剖直観が伝染します。どんどん伝染させましょう!!
というわけで、話を戻しますw
身体をよく触って、皮下脂肪と筋肉を腑分けできるようになったら、今度は筋肉同士を見分けます。
上腕二頭筋と上腕三頭筋が最適です。
その次は大腿四頭筋で、大腿直筋だけをずらすというワークが有効です!(この順番でBoot Campもやっています)。
大腿直筋を単独で、ずらすことができると、大腿直筋はズルんとゆるみます。
ちなみに大腿四頭筋は四天王のような比較的太い筋肉が4つ集まっていて、一緒に行動しています(比喩です)。
ところが、その一人を呼び出すと、突然ゆるみだしますw
四天王で集まっているときは威張っているのに、一人にした途端に、おとなしくなるかのようです。
大腿直筋の下にいて、ほとんど光が射すことのない(比喩です)、中間広筋も同様です。
大腿直筋をいくら押しても、中間広筋は厚いクッション(大腿直筋のことです)で守られているので、全く響きません。
でも、大腿直筋をちょっとずらして、中間広筋を押して上げると(ポイントは大腿骨に向かって垂直に押すことです。指で押すというより、大腿骨に押し付けて、大腿骨に筋膜リリースしてもらうイメージです)、中間広筋はその途端にびっくりしてゆるみだします(痛いですw)。
スクールでも大腿四頭筋のワークはしましたが、脚がはじめて意識に上ったというセラピストが多かったです。脚が塊だったのが、分かれて動き出すのです。これはかなり快感です。
本来全く関係のない四人が(言い過ぎですが)寄せ集まったのが、大腿四頭筋です。
これは三角筋も同じです。前部、中部、後部の3者は全く違う筋肉なのに、たまたまお隣さんなので、ひとまとめにさせられたと思うと良いです(僧帽筋もそうですねー)。
上腕二頭筋と上腕三頭筋が隣同士(なのか?)だからと言って、同じグループにすることはありえませんが、三角筋や大腿四頭筋はそういうところがあります(^o^)
まあ、とは言え、最初はまとめてひとかたまりで覚えましょう!
それが覚え方のコツです。
いつも全体像(ゲシュタルト)を意識しながら、です。木よりも森を見ましょう!
森を見つつ、木を見ましょう。
脳は全体像が見えていると、安心して個別具体的なことに集中できるものです。
ということで、最初はまとめてひとかたまりで覚えましょう!
腹筋群とまとめてしまってから、大腿直筋と腹斜筋群と腹横筋の4つに分けるようなものです。
ではここで、少し腹筋群について復習しましょう。
復習しましょうとは、タテ・ヨコ・ナナメですね。
*腹直筋が意外と長いことを知らない人が多いです。みぞおち辺りから、恥骨あたりまでの長い筋肉です。
知ると身体パフォーマンスがガラッと変わります。自分の身体で知りましょう。楽しいです!!
腹直筋というタテに真っ直ぐな筋肉が文字通り腹直筋。
筋肉が真っ直ぐなのは珍しいので、「直」の字を当てられています。他に有名なのは、大腿直筋ですね。
この2つは特殊なのです。
そして、斜めに走る筋肉が腹斜筋群です。
表層にあるのが、外腹斜筋です。
鼠径靭帯のVゾーンと平行にあるマッチョな筋肉が外腹斜筋です。
その外腹斜筋に直行しているのが、内腹斜筋です。深部にあります。
これも解剖をしてみると、解剖図通りです。絵と全くそっくりに筋肉の走行が観察できて感動します。
でも、腹筋群は僕らが想像しているよりはるかにペラペラですので、気をつけてください。切りすぎないように。
タテとナナメと来て、一番深部にあるのが、コルセットのような腹横筋です。
高岡英夫先生はコルセット筋とおっしゃっていました。最重要筋肉の一つです。
すべての動きの起点となるのは、腹横筋です。腹横筋を締めてから、動き出します。
肥満体の方の動きがのっそりしているのは(そうでない人もいますが)、腹横筋がゆるんでしまっているからです。素早く締められないのです。
ですので、お腹が痛かったり、お腹を切ったりすると動くのが辛いのはこれが理由です。腹横筋を締めるたびに激痛が走るからです。
じゃあ、なんでそんなところに脂肪を貯めるように進化したんだというツッコミが入りそうですが、そもそも進化の過程で作られたシステムには、太ることは想定されていません。脂肪細胞が出すレプチン(レクチンではなく)が脂肪細胞をこれ以上増えないように命令を出させるからです(じゃあ、なんで俺たちは太っているんだという反論に対しては、いつもながらのパターンですが、レプチンが多すぎて、レプチン抵抗性が生じているのです。そうすると文字通り歯止めが効かなくなります。恐ろしいことです。じゃあ、なぜレプチンが多すぎる自体が生じるのかと言えば、、、、そう、インスリンが多く分泌したことによるインスリン抵抗性ゆえですね)。
腹筋群もしっかり4つを使いこなせると、相当に面白いです!!
(鼠径靭帯が重要になってきます!)
ここらへんもゆっくりゆっくりで良いので、楽しんで自分の身体を愛(め)でて、ゆっくりじっくり学んでいきましょう。
焦ることはありません。
楽しいな〜と思っているうちに、思いの外に遠くまで来ており、思いの外に高いところまで来ているものです。
ソルジャー希望のメンターメンバーの中には、早く自分も追いつきたいと焦っている方がいますが、焦りは不要です。というか、逆に急ぎたいなら、まず焦ることをやめて、じっくりと自分の身体を触ることです。
(それでも、焦っていて、本気で急ぎたいのであれば、地方のチェーン店のヒーリングサロンでセラピストとして働き始めましょう!人の身体にどれだけ触れているかというのは大事です)
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