気功において、重要なのは臨場感ですが、この臨場感というのものが厄介です。
独りよがりの思い込みや妄想であっても、本人の何らかの神秘体験などと結びついてしまって強い臨場感を構成してしまったりすると、そのフェイクな臨場感もまた強い力を持ちます。
臨場感の強さが気の力の強さであるというのは事実です。ですので、信仰は力を持ったりします。
ただ我々は理知的に主知主義で行きたいと思っているので、独りよがりの思い込みや妄想とホルモンのいたずらによる神秘体験などという崩れやすい土台ではないところに基礎を築きたいと思っています。
シンプルに言えば、臨場感の土台を知識に置きたいのです。
このときの対概念は感覚です。
感覚や直感や思い込みを絶対化して土台に置くのではなく、ある程度の客観性が担保された知識をベースにしたいと思っています。
ちなみに、多くの「感覚や直感や思い込みの絶対化」というのは、それぞれがユニークなような顔をして、似てきます。
なぜ似てくるかというと、同じパータンに収斂するからです。
そのパターンとはスピリチュアリズムです。
本人はスピだと思っていないのですが、そして非常にクリエイティブに新しい理論を思いついた気になっているのですが、それは昔から言われてきた手垢のついたスピリチュアリズムを再発見しているだけです。
車輪の再発明ですね。
いや、車輪の再発明ならまだ良いのですが、自分の内なるスピリチュアリズムを引っ張り出してきて、オリジナルのような顔をしてしまうのです。
「まといのば」としては、そのようなスピリチュアリズムを撃退したいと(少なくともうちのコミュニティーの中だけでも)と思ってきましたが、この度、それを諦めました。
シロアリが多すぎる家に済みながら、駆除するのに疲れたという感じです。
駆除するのに疲れたので、引っ越すことにしましたw
これまでのコンテンツが隠れスピたちを喜ばせてしまう内容であったことは分かっていますし、教育の中で自分の内なるスピリチュアリズムに気付いて、自分で脱洗脳して欲しいと淡い期待を抱いていました。
しかし、それは期待しすぎでしたw
というわけで、今後は、本当に力のあるヒーラーをダイレクトに育てていきたいと思って、方向転換しようと思っています(という記事を先日書きました。方向転換という部分だけを書きました)。
これまでは森羅万象について語っていこうというような気負いがありましたが、今後はもっともっとshrink(シュリンク:縮んで)します。
臨場感の基礎にある知識をリベラル・アーツだとか、古典だとか、数学や哲学などと固いことを言わず、もっと手触りのある具体的な知識にしていきたいと思います。
その手始めが解剖学です。
アナトミーですね。
解剖学を共有の知として、これからメンバー同士で実践を深め、レベルアップを図(はか)りたいと思っています。
ヒーラーや気功師というよりは、気功整体師ということを強く打ち出します。
きちんとヒーリングができるということが気功師やヒーラーの第一条件だからです。
ですので、今後の我々の魔導書(グリモワール)は解剖学の教科書です。
たとえば、バスキアを育てたグレイズ・アナトミーです。
このグリモワールを適切に読み解けば、魔法の源泉になるのです。その適切な読み解き方を「生きた解剖学」と我々は仮に名付けています。その解剖学を知ることで大いに知的好奇心を刺激するようなカリキュラムとしたいと思っています。
知れば知るほどに、その知識の1つが力となり、力となったことをフィードバックすることで、もっと知りたくなり、知ればまたパワーとなるという好循環を繰り返して、一気に駆け上りましょう!!