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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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わからねえことにルールを探す そのクッソ地道な努力を 科学って呼んでるだけだ…!!

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ディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーでNaked and Afraid(全裸サバイバル)という番組があります。

 

かなり強烈です。

 

初対面の男女が石器時代のような環境に裸で置き去りにされ、21日間生き延びるというドキュメンタリーです。

 

何か1つだけ好きなものを持っていけますが、水や食料や衣服はNGです。

 

裸ではじめてお互いに出会って、協力して食料と水と寝床を確保し、衣服をつくり、野生動物や病気から身を守るというサバイバルゲームです。

(というか、こういうのを観ていると、この環境では自分は絶対に生き残れないなと思います)

 

 

*写真はイメージですw

 

 

そのサバイバル状態が永遠に続くとしたら、、、というのは、Dr.Stoneの設定です。

 

全人類が一瞬にして石化して、数千年後の世界という設定です。

 

人類が消えたあとの世界に、突如降り立つというイメージですね(降り立っているわけではなく、コールドスリープ状態から目覚めるというのが近いです)。

 

文明が滅んだ世界で、科学の知識をフル活用して文明を取り戻す(石化した人類も復活させる)という絶望的な挑戦です。

 

 

 

 

ここで通奏低音として描かれる「科学」の感覚が非常に良いと思います。

 

この感触がとても大事だと思います。

 

 

僕らは自分たちがやっている気功を科学だと見做しています。

(というか、そもそも認知科学の1つの成果を「気功」というオブラートに包んで提供しているので、当然ながら僕らのやっている気功もどきというのはそもそもは科学であり、科学の成果という意味で科学技術に分類されます)

 

そのときに知っておくべきことは、科学というのは、知識の集積ではなく(それは結果論であり)、態度であるということです。もしくはマインドセットであるということです。

 

それは究極的には信仰とも言えるものです。

 

科学と魔術とは、通常の現実が本当の現実ではない、日常の見かけの後ろにより基本的な何かが潜んでいるという信念を共有しています。どちらも、隠れた秘密の知識の基本的な重要性に関する信頼を共有しています。(チャイティン『知の限界』p.129)

 

*チャイティン

 

科学と魔術が同じ信念を共有し、「隠れた秘密の知識の基本的な重要性に関する信頼を共有」していると言うと眉をひそめる人も多いでしょうが、重要な知見です。

 

そして多くの人はこの「科学」的態度(それは魔術的態度と同様なのですが)を持っていません。

 

科学は単なる知識の集積だと思っています。

 

しかし、それは間違いであり、科学とは科学的態度のことなのです。

 

それをDr.Stoneの主人公である千空は「分からないことにルールを探す、その地道な努力を科学と呼ぶ」と喝破します。

 

(引用開始)

 

教えてやるよデカブツ

 

「科学ではわからないこともある」じゃねえ

 

わからねえことに

ルールを探す

 

そのクッソ地道な

努力を

 

科学って

呼んでるだけだ!!

 

(引用終了)

 

 

 

大事なポイントですよね!

 

というか、本当に漫画かアニメで是非観て、習得して欲しいマインドセットな気がします。

(僕も岡田斗司夫さんのニコニコで知って、漫画を読破しました)

 

 

で、魔術的な世界(というか気功の世界)も同様です。

 

試行錯誤の繰り返しと、そこに原理やカラクリを見るしかないのです。

 

そのときの繰り返しに法則性はなく、ともかく手当り次第試しながら、幸運を祈る感じです。

 

I have not failed. I've just found 10,000 ways that won't work.

(私は失敗したことがない。たんに、うまくいかないだろう1万の方法を見つけただけだ。トーマス・エジソン)

 

そしてどこまで言っても、仮説と検証であり、論理を背景とします。

 

このマインドセットを持っていると、気功の世界という漆黒の闇の中に光を見つけることができます。

 

*フェルマーの最終定理を解いたアンドリュー・ワイルズがはじめて自分の証明を公開した時(その後、論理の抜けが発見されますが、一年後に埋められます)

 

(引用開始)最初の部屋に入ると、そこは暗いのです。真っ暗な闇です。
それでも家具にぶつかりながら手探りしているうちに、少しずつ家具の配置がわかってきます。
そうして半年ほど経ったころ電灯のスイッチが見つかるのです。
電灯をつけると、突然に部屋のようすがわかる。
自分がそれまでどんな場所にいたかがはっきりとわかるのです。
そうなったら次の部屋に移って、また半年を闇の中で過ごします。
突破口は一瞬にして開けることもあれば、一日、二日かかることもありますが、いずれにせよ、
それは何カ月ものあいだ闇の中で躓きながらさまよったからこそ到達できるクライマックスなのです。
(引用終了)(サイモン・シン『フェルマーの最終定理』)

 

c.f.何ヶ月ものあいだ闇の中で躓きながら、さまよったからこそ到達できるクライマックス 2017年07月07日

 

c.f.どうやったらIQは上がりますか?「誰もが天才だ。 しかし、魚は...」 2013年07月31日

 

 

でも、次の部屋に入るとまた暗いのです(笑)

そんなものです。

 

しかし、光をいつも信じているのです。だから平気でゼロから手探りを初められます。

 

そして、それが科学であり、科学的態度です。

 

気功にとっても、重要なマインドセットです。

 

我々も地道な努力を続けて、そこにあるルール(再現性)をひたすらに見つけましょう!!

 

 

 

【書籍紹介】

 

 

 

(引用開始)

通俗科学概念が教えるところによれば、科学は観察可能な事実の集積であり、しかもそれは誰でも自力で検証可能なものだという。私たちはそれが、たとえば病気の診断の場合のように、熟練した知識の場合にも当てはまらないことをすでに見てきた。しかしそれはまた物理学科の場合にも当てはまらない。そもそも、一般人が、たとえば天文学や化学の記述を検証するための装置を手にするなど、とうていかなわぬ事なのだ。もしあなたが、どうにかして天文台や化学実験室を利用できたとしても、たぶん観測活動を行う前に、そうした施設の装置に修理不能な損傷を与えてしまうのが落ちだろう。また、万が一あなたがある科学的記述を検証するための観察に成功し、その科学的記述に反する結果を得たとしても、あなた方の方が間違ったのだと考えるのが筋というものだ。

 一般人が科学的記述を受け入れる行為は、権威に基づいている。そしてそれは、ほとんど同じ程度において、自分の専門外の科学分野の成果を利用する科学者たちにも当てはまる。科学者たちは自らの発見した事実を裏付けるために、同業の科学者たちに大いに依存しなければならないのだ。(引用終了)(pp.106-107 マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』)

 

 

 

良い言葉にあふれていますが、、とりあえず今回のテーマに沿ったところでいくつか!!

 

(引用開始)

 

なんでも試せ

とにかく試せ

 

信じろ

 

試して試して試して

試して試して試して

試しまくれ

 

(引用終了)

 

「信じろ」!

 

(引用開始)

 

素晴らしい

 

(略)

 

君のその

一歩一歩

問題解決へと

楔を打ち続ける

揺らがぬ

信念がだよ

 

(引用終了)

 

楔(くさび)というのが良いですね〜

そしてここでも「信念」が。

 

(引用開始)

 

思いつきと

 

トライ&エラーの繰り返し

 

(引用終了)

 

 

(引用開始)

 

どんだけ

遠くに

見えようがな

 

再現性(ルール)を

たぐれば

100億%

ゴールに着く

 

それが科学だ・・・!!!

 

(引用終了)

 

 

 

 

 


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