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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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マイケル・ジャクソンのように前傾姿勢で倒れ込んでマッサージするセラピストになってはいけない

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*今月のセミナー予定は!!

7月16日(火)はじめての気功「(未定)」お申し込みはこちら!
7月25日(木)まといのば講座「本当はスゴイ自重筋トレ(キャリステニクス)の魅力」お申し込みはこちら
7月30日(火)寺子屋「数学の風景」お申し込みはこちら

です!!!

今月のスクール開催はありません!

 

マイケル・ジャクソンのスムース・クリミナルという作品のPVでマイケルが立ったまま前傾に倒れ込むシーンがあります。

 

このSmooth Criminalは僕は大好きでしたw

 

 

このPV(もといショートフィルム)はめっちゃかっこいいのですが、、、、、本題は、、、前傾姿勢ということです。

 

 

 

 

マッサージ店勤務あるあるで、指を痛めたり、腰を痛めたり、膝を痛めたり、肩こりがひどくなったりする人が多くいます。

 

もちろん立ち仕事ですし、頭も身体もフルに使うので疲労は当然にあるのですが、身体を壊すのはもったいないことです。

 

むしろ自分の身体もクライアントさんの身体も元気になる方向で施術はしたいものです。

(そうできるようになったという嬉しいコメントも頂いてます)

(ただ、気功は本気で5分もやればぐったりするものです。30分やればヘトヘトです。ですので、気功師たちは熱心に身体を鍛えます。そうでないと、大切なときに体力切れを起こしたら大変だからです)。

 

 

で、マッサージ師の皆さんにはよく動画を送ってもらいます。

施術をしているところの動画です。

もちろん実際にクライアントさんにやっているところではなく、ベッドや机などをクライアントさんに見立てて、仮に施術をしてもらいます。

 

そうするといろいろなことが分かります。

 

肩が上がりすぎていたり、肘を伸ばしすぎていたり、押す部分にフォーカスしすぎていたり、、、

 

悪いことには、これらが全部、そう指導されたという場合も少なくありません、、、、Orz

教えられたとおりやっている、、というわけです。その教えが間違っています。

 

 

最近、特に多いのが前傾姿勢です。

ただの前傾姿勢ではなく、マイケル・ジャクソンのような前傾姿勢です。

 

斜めに倒れ込む姿勢なのです。

 

聞いてみると「体重をかけなさい」と教わったとのことです。

 

 

いやいやいや、その先生がうかつなのか、もしくは聞く側が誤解をしているだけです。

 

腰を入れて施術しなさいという意味なら分かりますが(今の人は「腰を入れて」と言われても分からないでしょうが、昔は野球でも「腰で打つ」と言ったものです)。

 

倒れ込むような姿勢で体重をかけたとしても、それは強押しにはなりません。

むしろ単に不快なだけです。

もたれかかってはいけないのです。

 

(これは気功整体系のセミナーかスクールで是非やりましょう。一度体感すると二度と忘れません。これに関連して、「頭の中身というのはかなりクライアントに伝わるもの」というワークもやりましょうw怖いくらいに伝わります。とは言え、セラピストも人間ですから、良いときもあれば悪いときもあります。絶不調でも問題なく良い施術ができるマインドセットとして便利なのが、、、、、、

 

セミナーでのお楽しみで(^o^)

 

というのは、冗談です。

 

そのマインドセットとは解剖学です。

解剖学は価値中立的ですし、論理的です。熱さもありません。

頭の中に解剖図を広げて、自分がいまどこを歩いているかを意識するようにすることです。それも精密に精密に。そうすると良い感じしか相手に与えません。

 

 

クライアントを治そうと思いすぎるのは、一見すると良さそうですが、逆にエゴとなり、スコトーマを生じさせます。焦りや無理を生みがちになります。)

 

 

僕らが修行したときは、「お客さんを支えにしてはいけない」と言われました。

お客さんに体重をかけるのはNGなのです。

 

でも本当にマイケル・ジャクソンみたいに斜めになっているセラピストは最近は多いです。一生懸命やっているような空気はありますが、NGです。

というか、それを教えられている人が多いということは、そんな流行があるのでしょうがNGです。

(あと肘を伸ばせと習ったという人もいますが、、、NGです。いや普通に体壊しますし、クライアントも喜びません)

 

そもそも理想的に押せたとしても、それって指での腕立て伏せとなります。もしくは指でのプランクです。指を鍛えるのであれば、良いですが怪我します。ましてや壁や床のようなフラットではなく、生体というやわらかでグニャグニャしたものなので、一発で指を捻挫してしまいます。

 

捻挫すると指は固くなります。固くなって力を入れにくくなります。

そんなタイミングで「もっと強く押して」とか言われるとパニックになり、強く押そうとして、またもっと指を壊してしまいます。

 

ですので、強くと言われたら、まず前傾姿勢をやめましょう。もたれかかって、体重をかけることをやめましょう。

(これもセミナーなどでやってみれば、すぐにわかるのですが、もたれかかると、もたれている側が力んでいればいるほど軽いのです)

 

そして足に少し力感を持ち、体幹を締めて、股関節を意識して、その上で筋肉を押すふりをして、筋肉の層をずらしましょう。そして奥の筋肉をおもむろに押してあげることです(もしくはゴルジ腱器官を軽く押せば痛みます)。

 

がんばって押すのではなく、いわば解剖していくのです。

解剖よりも、僕は「腑分け」という言い方が好きですがw

 

 

*教科書でお馴染みの「解体新書」ですね。

 

 

ちなみに太っている人は脂肪が多いので、なかなか届かないともよく聞きます。

これは実際にそうなのでしょうが、一方で肥満体型は筋肉がかなり多いのも事実です。

数十kgも余計に重りを抱えつつ、全身慢性炎症なわけですから、相当に身体はいつも痛いのです(慢性なので、耐性がついていて自覚症状は無いでしょうが)。

ですので、筋肉があり、脂肪のガードがあり、慢性炎症による痛みに耐性がついているので、強押しに強いのではないかと思います。

 

それに対しては、我々は力で行くしかないと思います。

力には力ですね(^o^)

これに関してはキャリステニクスでも主題となりますが、セラピストに筋肉は必須です。筋肉量は欲しいのです。身体を使って、身体を癒す人が身体が弱くてもおかしなことです。

でも、あわてて筋トレをすることはなく、むしろ腑分けのごとく自分の身体の中に入るのがポイントです。

そして神経をきちんと通すことや、腹圧を高める(お腹を締める)だけでも、大きく変わります。

 

 

というわけで、マイケル・ジャクソンはかっこいいですが、セラピストがマイケル・ジャクソンのように前傾姿勢するのはNGです!!

 

 

【書籍紹介】

 

 

幕末の群像を描くつもりが、幕末の群像の因縁は関ヶ原にあると関ヶ原の合戦から300年をまず描いたため40年近く連載が続いている力作です。

先月の歌舞伎座で三谷幸喜さんがこの「風雲児たち」を原作に三谷歌舞伎を上演されました!

すごかったです。

 

ギャグと絵がかなり個性的なので、万人向けではありませんが、僕のような歴史嫌いにはありがたいです!

 

50巻以上ある「風雲児たち」の中で、解体新書あたりの抜き書きがこちら。

ターヘル・アナトミアの翻訳の中で、「神経」「軟骨」「動脈」「処女膜」などの語が新たに作られたそうです(Wikipedia


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