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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によってその味が取りもどされようか。

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*今月の「はじめての気功」は、スクールのコンテンツでもある皮膚運動学(ゴムゴム)と筋膜リリースによる身体の高度化です。前回に続き「身体の抽象度」の階段を登りましょう!

5月16日(木)19時開催です!(受講料3万円)お申し込みはこちら

 

*また今月の「まといのば講座」は、アナトミートレイン(筋膜連結)をひとつの切り口として、神経系、ホルモン系(内分泌系)について、目からウロコな身体観を披露します。これはもちろん「まといのば」オリジナルの見解などではなく、科学的な知見ですが、科学的な知見であればあるほど、常識に反するものです(なぜならその常識が古いパラダイムに縛られているからです)。

古いパラダイムから自由になると、心身は不思議とますます自由になるものです!

強烈で楽しい経験をしましょう!!!

5月30日(木)19時より開催!(スクール修了生、メンター生限定)

お申し込みはこちら

 

 

塩水を飲むことで、喉の渇きが癒えるどころか、ますます喉が渇くからと言って、水と塩を放棄することはありえません。

 

 

水は生命を維持するのに不可欠であり、塩も同様です。

 

高濃度の食塩水が問題なのであって、真水で薄めるか、逆に水を全部蒸発させてしまって、海塩とすれば良いことです。

 

聖書でもイエスはこう語っています。

 

人はすべて火で塩づけられねばならない。塩はよいものである。しかし、もしその塩の味がぬけたら、何によってその味が取りもどされようか。あなたがた自身の内に塩を持ちなさい。そして、互に和らぎなさい」。(マルコ9章43節)

 

塩はよいものである、と断定されています。

 

しかし、「火で塩づけ」とはどういうことでしょう。

 

この前段は非常にユニークで、イエスのイエスたる所以です。

 

地獄では、うじがつきず、火も消えることがない。人はすべて火で塩づけられねばならない。(マルコ9章)

 

とあります。

 

 

地獄では、火も消えることがなく、そして人はすべて火で塩づけられねばならないのです。

そして、「あなたがた自身の内に塩を持ちなさい」と。

あなたがた自身のうちに火を持ちなさいと読めますし、あなたがた自身のうちに地獄を持てと読めなくもありません。

 

いやそもそもイエスは善悪の彼岸にいたのです。

 

善悪の彼岸を善も悪も相対的なものなどと考えると、非常に安くなってしまうのですが、そうではなく、やはり僕らはプラグマティックに考えたいのです。

 

塩は良くも働くし、悪くも働きます。

火も地獄も同様です。

 

 

我々は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とひとまとめにしてしまいます。

思考のショートカットです。いや、ほぼ思考停止です。

 

海水を飲むと、より一層に喉が乾くので、塩も水も悪いものだと考えがちなのです。

 

高度に精製された炭水化物(糖質)が血糖値を猛烈に上げて、そのためにインスリンが大量に出て(高血糖を下げようとして)、すぐに血糖値が下がり、低血糖症状のようになり、お腹が空き、血糖値を上げようとするというサイクルに気づいたとしたら、Sugarやジャンクフードを悪だと見做してしまいます。

 

Sugarもジャンクフードも悪ではありません。

 

問題は、システムが我々にとって悪循環になっていることです。

 

 

たまに好きなように甘いモノを食べているようで、痩せていて健康体な人がいます。

逆に、ものすごく食事に気を使っていて、小太りで不健康でいつもイライラしている人がいますw

 

僕らは前者でありたいのです。

 

 

海水を飲んで、ますます喉が乾いたからと言って、海水は悪ではありませんし、塩も水も悪ではありません。

 

 

要素還元主義に毒されすぎていると、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ではないですが、全ての要素が悪く感じてしまうのです。

 

Sugarが悪いのではなく、砂糖を要素とするシステムが機能していないのです(もしくは悪く機能しているのです。糖中毒となり、肥満となり、様々な致命的な病気を引き起こすトリガーがとして機能しています)。

 

 

 

徳川家康がこんなことを聞いたそうです。

 

この世で一番美味しいものは何か、と。

 

それに対して、家康の聡明な側室である梶(かじ)はこう答えたそうです。

 

塩にございます」、と。

 

塩は食べ物の味を調えます」と。

 

その隣で、イエスが

 

しかし、もしその塩の味がぬけたら、何によってその味が取りもどされようか。

 

とつぶやきそうです(^o^)

 

同じようなセリフに山上の垂訓があります。

(そう、「こころの貧しい人たちは、さいわいである」から始まるあの有名な山上の垂訓です)

 

あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によってその味が取りもどされようか。もはや、なんの役にも立たず、ただ外に捨てられて、人々にふみつけられるだけである。マタイ5:13

 

 

ちなみに実際に塩は大活躍します。

塩味はうま味を強め、うま味は塩味を抑制します。また塩味は酸味と苦味を抑制します。酢の物に少し塩を加えると、酸味が抑えられ、味がまろやかになります。苦味のある野菜も、塩を加えると苦味がやわらぎます。

ちなみに味は5つに分類されます。甘味、うま味、塩味、酸味、苦味です(辛味と渋味は基本味に含まれません。なぜなら辛味と渋味は舌の内部の神経細胞に直接作用し、五基本味は味細胞で感知します)。

ちなみにこの分類はアリストテレス以来、それほど変わっていません。

(アリストテレスは味覚には甘味、塩味、辛味、酸味、そして厳しい味の七種類があると考えました)

そして2000年以上を経て、大きくブレイクスルーしたのはつい最近です。

 

 

まず1991年ににおいを感知するセンサー分子の遺伝子が発見され、1998年から2001年にかけて甘味、うま味、苦味、酸味、塩味を感知するセンサー分子の遺伝子が発見されました。

 

本当につい最近です。

 

(アディトレ絡みで知っておくべきポイントは、、、我々にとって重要な発見は意外と最近であるということです。一般相対性理論ですら100年経っても我々の常識ではないのですから、10年、20年前のパラダイム・シフトに人類の常識はもちろんまだ追いついていません)

 

 

話を戻して、聡明な側室の回答に関心した家康は、「では一番まずいものは?」と問います。

 

それに対して、本当に聡明だった梶はこう答えます。

 

それも塩にございます」と。

 

まさに善悪の彼岸です。

 

どんなに美味しいものでも塩味が勝てば食べられません」と。

(以上、一度太るとなぜ痩せにくい? 食欲と肥満の科学 (光文社新書)から引用しました!)

 

 

まさにその通りです。

 

これが僕らが海水を飲めない理由でもあります。

 

高濃度の塩水は飲めないのです。間違って飲んでしまったら、喉が乾き、飲み続ければ死に至ります。

しかし、塩が悪いのではありません。

水も悪くなく、その組み合わせの問題です。

 

この視点がなければ、ついジャンクフードは悪い、小麦粉が悪い、穀物が悪い、糖質が悪い、肉が悪いと短絡的に考えてしまいます。

 

そして、「まんじゅうこわい」のように、一番こわいものをせっせと食べてしまうのです(いや、まんじゅうはたしかに怖いですがw)

 

 

 

要素と全体は分けて考えるべきです。

システムとして考えましょう。

情動を入れずに考えましょう!!

 

そうすると全体の仕組みが見えてきます。

システムをシステマチックに分析することができれば、そこにハッキングするスキマを見つけることができます。

(厳密に言えば、見つけるのは無意識くんです。我々は無意識が勝手にクリエイティブにハッキングするのを他人事のように眺めながら、フィードバックを取るだけです。成功の果実だけをありがたく手にしましょう)

 

意志力で何とかしようと力んでいるうちは、巨大なホメオスタシスというシステムに一蹴されるだけです。

もっと軽やかに冷静に楽しく学びながら、うまくアディクションにハッキングしましょう!!

 

 

 

p.s.

というわけで、今月のアディトレマスターに関しては、事前学習をスタートさせます!

ブログでもある程度は書きますが、専門的なことはメールセミナーで書く予定です!

(気功なり、分子生物学なりのある程度の知識を前提として書くためです)

スクールの事前学習(メールセミナー)はかなり久々です(^o^)

本来であれば「紹介された本を全部熟読しておいてください!!」と言いたいところですが、そのエッセンスをわかりやすくシンプルにまとめて事前学習のメールセミナーとします。乞うご期待!!

 

 

 

【アディトレ マスタースクール 〜アディクションにハッキングする作法〜】
【日時】 5月25日()15:00~20:00
     5月26日()13:30~18:00(13時半スタートです!!)

【場所】 四ツ谷のセミナールーム
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

*今回のスクールではアナトミートレインと皮膚運動学(ゴムゴム)もやります!これもまた新しい脳と身体へのハッキングの手法です!

 

 

【書籍紹介】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理論的なことや歴史的なことをしっかり知りたい方には非常に面白いです!

 

タバコの撲滅に寄与したFDA長官による過食というアディクションに対する提言です!!

いま読むと古い部分も多々ありますが、アディクションという視点は全く同じです。

 


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