ボディビルダーはアルコールを飲んじゃいけないんだよと言っていたロニー・コールマンも5杯目にはすっかり美味しくなっていました。
ケビン・レブローニにウォッカを薦められ、「ボディビルダーはアルコールを飲んじゃいけないんだよ」と一度は拒否するものの、1杯飲み、2杯飲みしているうちに、どんどん美味しくなってきます。
1杯目のときは自分の身体に合っていないみたいだと思っていたのに、数杯目には、これ美味しい!となるのが、アルコールの不思議なところです。
いや、不思議というか、海水を飲んで、どんどん喉が乾くのと似ていて、どんどん飲めてしまいます。
1服目のタバコはかっこつけてふかしてみるものの、
ちなみに、タバコのすごいところは、グルコーススパイクと同じようなサイクルが「吸って吐き」の間で完結するところです。1サイクルが早いのです。
平たく言えば、一本ではなく、一服ごとに海水を飲み、喉が乾き、また飲んでしまうというサイクルを繰り返すのです。
(余談ながら、海水では中毒にならないでしょうと思う方は、たとえば塩辛いものが好きな人を考えるとわかりやすいかも。味が濃くないとダメだったり、辛くないとダメだったり。これも中毒性があり、また常習性があります)
(引用開始)
タバコがコカインなどの麻薬に比べて手軽な点は、その作用が喫煙開始後10秒程度で現れ、報酬系に達するまででも15秒しかかからないことです。
この作用は長持ちしないので喫煙者は吸っては吐きを繰り返しますが、その間ずっと快感の発生→快感の喪失が繰り返されます。回数はタバコ1箱で200回にも及びます。喫煙者はその間ずっとニコチンの気持ち良さと切れたときのむなしさを実感し続けるわけです。こうしてもっとも身近な薬物依存が形成され、それがずっと残り続けます。(引用終了)(中野信子『脳内麻薬」 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』)
小麦も、Sugar(砂糖)も同じです。
飲めば飲むほどにもっと(のどが渇いて)飲みたくなるのと同じカラクリが働きます。
脱水だけではなく、ドーパミンであったり、インスリンによる低血糖であったり、様々な仕掛けがうまく働いて、我々は深く中毒にしていきます
ニコチンにも耐性がつき、ドーパミンにも耐性がつき、インスリンにも耐性がつくために、同じ快感を得るためには、もっともっと摂取する必要が出てくるのです。
そのため薬物を摂取する理由をクリエイティブに作り出して、どんどん摂取します。どんどん摂取すれば、また耐性がつき、報酬が少なくなるので、もっと摂取するという悪循環のサイクルの完成です。
身体にとって必要なので(喉が乾くように)、どうしても摂取せざるを得なくなるので、好きで摂っているという状態から、無理矢理に摂るようになります。
これは小麦にせよ、砂糖にせよ同じです。どちらもDrugとして機能し、中毒を構成します。
重要なのは、カラクリを見抜くことです。
むしろ見抜くだけで大丈夫です。
ニコチンがどう作用するのか?
インスリンがどう作用するのか?
耐性とは何か?
というようなことを正確に楽しく、臨場感高く理解することです。
それだけで、勝手に無意識が変わっていきます。無意識が変わると、行動が勝手に変わります。
「まといのば」のメンバーの中には、海水とアディクションの話をセミナーで聞いたあとに、自然と甘いモノに手が伸びなくなった方がいます。もしくはコーヒーをやめてしまった人もいます。
もし勝手にやめてしまったら(無意識でストップしてしまったら)、フィードバックを取りましょう。
頭がスッキリしたり、身体がスッキリしたりします。
体重がかなり落ちた方もいます。
昼間、眠くて仕方ないという人もいます(逆にカフェインで疲労がマスキングされたということです)。禁断症状に苦しんだり、クリエティブに手を出す理由を探していることが分かったりします。
そのようなフィードバックを取ると、変化が加速します。
ポイントは、最初のうちは意識的に行うのは理論の理解のみに留めるということです。
逆に良くないのは、「何をしたら正解か?」「どうするのが正しいのか?」と焦って考えて、焦って行動してしまうことです。
「タバコもお酒も、甘いモノもドラッグもいますぐに全部やめる!!」というのは悪手です。
それよりは好奇心がおもむくままに勉強することを薦めます。
もちろん、無意識に海水を飲んでしまっているのであれば(それに気付いたのであれば)、意識的に真水を飲むと良いです。
いままで普通であった「渇き」が癒えてきます。
一歩立ち止まって、周囲にある海水を少しずつ真水に変えていくのも良いかもしれません。
(コーヒーを無糖の炭酸水に変えるとか、スナックの代わりに焼き芋にするとか、、タバコの代わりに、、、)
単に海水しかオプションが無いだけであれば、溺れる者は藁をも掴む感じで海水を飲んでしまうので!
常習性のある中毒の原因は環境要因もあります。
そしてその環境を創っているのは、僕らの内部表現です。
猫にドッグフードを見せても、食べようと思わないように、内部表現と整合しなければ、どれだけドラッグに囲まれていても認識できなくなります。
まずは知識によって、自分の内部表現を更新して、結果的に勝手に起こるささやかな変化を楽しむことです!!
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