醤油を飲んでみるとわかりますが、ともかく何でも良いから飲みたくなります。
喉が渇きすぎるので、何でも飲みたいのです。
水分を摂りたくなります。
我慢はできません。
というか、脳がクリエイティブに何かを飲む理由を次々と考えてくれます。
煮え湯であっても、合理的に飲む理由を思いついてくれます。
それも一気したくなります。
周囲に海水しかなければ、悪いことと分かっていても、海水を一気飲みするでしょう。
つかの間の幸福感を味わい、そしてまたヒリヒリとする乾きに襲われます。
これは砂糖水も同じです。
砂糖水はグルコーススパイクがあるだけ、もっと厄介です。
高度に精製された糖は血糖値を一気に押し上げます。
それに危機感を覚える身体はインスリンを大量に出して、血糖値を下げようとします。
ブラッドシュガー(血糖)が多いのは身体にとって危険だからです。
しかし、インスリンが大量に出たあとに、血糖値がむしろ下がりすぎます。
ホメオスタシスというのは奇妙なもので、いつも過剰なのです。
暑いときには汗をかくのは良いのですが、汗を拭わないと、体温は下がりすぎてしまいます。
いつも過剰に働きます。
ダイエットが必ず失敗するのも(リバウンドするのも)ホメオスタシスに依ります。
そしてホメオスタシスは過剰に働くので、必ず前よりも数%増えて終わるのです(酷いことです)。
(ですので、これから進めて行くAddictive Trainingでは、そのホメオスタシスそのものに介入します。ホメオスタシスと闘っても仕方ないですし、勝ち目はありません。ホメオスタシスそのもにハッキングして、それを書き換えることで、ホメオスタシスを味方にします。まさに気功の考え方そのものですね)
同様にインスリンも過剰に働き、血糖値を無駄に下げてしまいます。
そうするとまた糖を欲するのです。
食べ始めると止まらない、、、のには理由があるのです。
精製された糖質を摂る → 血糖値が上がる →血糖値を下げるべくインスリンが出る →血糖値が下がる → 血糖値が下がったことで、お腹が空いたと感じる → 精製された糖質を摂る(以下繰り返し)
という無限ループが起こります。
悪循環ですね。
これがたとえば短期的に繰り返すならば、異常だと感じますが、長期的だと自由意志によるものと誤解できます。
(短期的であっても、たとえばポテチが止まらないとか、ばかうけが止まらないのを我々は不思議に感じません)
そして仕掛けはこれだけではありません。
糖を味蕾が感じた瞬間に(いやそれ以前に目で認識した時点で)ドーパミンが出るので、そこにも中毒の罠があります。
脳はもっとドーパミンを欲しがります。プライミングによるドーパミンがまた行動を促します。
プライミングでドーパミンが出て、糖を摂取してドーパミンが出ます。やみつきです。
いや、ちなみに仕掛けはこれだけにとどまりません。
たとえば、果物は熟れることで、我々に魅力的に見えるような色に変化します(昆虫や動物にとっても)
果物の魅力は抗し難いですが、同じサブリミナルが加工商品に使われているとしたら?
LSDでトリップしたかのようなサイケデリックな世界で中毒を深めさせられています。
ここから逃れるにはどうすればいいか?
もしくはもっと深く耽溺して、現状の外へ抜けるにはどうすればいいか?
そんなスクールを今月末に開催します!!
海水を間違って飲んでしまうのは仕方ないのですが、水を飲もうにも周りに海水しかないのが我々の世界の狂った現状です。海水を飲み続けながら、自由意志で海水を選んでいると思っています。ただ喉が乾いて仕方ないだけであり、海水を好き好んで飲んでいません。
砂糖も砂糖水も砂糖菓子も同じですし、いまやすっかり悪名高い小麦も同様です。小麦はヘロイン並(いや、コカインだったか)と言われます。
パンが止まらないのには理由があります。
地獄の道は善意で敷き詰められていると言いますが、全粒穀物ブームも悪い冗談というより悪夢です。ビーガンが豆と穀物中心にならざるを得ないのも、彼らが病む原因でしょう。
(引用開始)
ヒトのもつ消化機能は、およそ1万年前にはじまった農業の発明以前の摂取食物に対して適応している。(略)農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。ましてや、高度に加工された現代の食物に対して、到底適応しきれていないのである。
(『ヒューマン・ニュートリション』5.現代の食事炭水化物が公衆衛生に与える影響 pp.74-75)(引用終了)
*このブログでの初出は「糖断食は断食よりキツイので、糖断食に耐えかねるとすぐに我々は断食に逃げ込んでしまう 2014-03-15」(ただ、ここでの議論のほとんどはいまとは意見が違います。科学は数年でまた進歩します)。
その悪夢からひとつひとつ覚めるごとに、むしろ覚醒していきます。
その覚醒した先には、快適な身体と美しい身体、そして頭がすっきりして、IQを高く維持でき、時間が増えると思います。
今回のスクールではその先まで行きたいと思っています。
圧倒的な知識と理論で自分自身を変え、人生を舵取りするだけではなく、人を導く能力も獲得して欲しいと思っています。
そのための知識も得ることができます。
悪夢から覚め、アディクションの負のループから逃れる方法を「まといのば」では、Adicitive Traings と名付けました。アディクティヴトレーニングです。略して、アディトレ(笑)
で、今回はこれにまつわる全理論と実践をサクッと習得してもらいつつ、それをいかに自分のフォロワーに伝えて、習得してもらうかまでをやりたいと思っています。
アディトレが美肌クリームであるならば、今月末開催のスクールは美肌プロ養成スクールのようなものです(美肌プロ養成スクールは美肌クリームを使って、相手を書き換えるプロを育てます)。
このスクールを受講するにせよ、しないにせよ、重要なことは、たった1つです。
小さなことからスタートして、その報酬を受け取ることです。
たとえば、アディクションの話を聞いた生徒の1人は、海水ならぬ砂糖水の摂取をやめました。なんとなく自分が好きで摂取しているというよりは、アディクションの気がするから、と。
また別なヒーラーは、大量に飲んでいたらコーヒーをやめました。
身体に悪いからやめるではなく、アディクションというシステムが見えていて、やめるのでは全く違います。意志力でやめるのは、システム2の働きであり、ホメオスタシスから反撃されます。
カラクリが見えてしまって、やめるのはシステム1の働きであり、ホメオスタシスが味方してくれます(←ここ重要)。
すべてを一変させようとしないで、本当に些細なことからスタートします。
実験だと思って気軽にはじめて、その報酬を受け取ります。
大きな変化を受け取ることです。
そうすると、別なことに応用したくなります。そしてまた報酬を受け取ります。
ゲーム感覚で気軽にはじめて、楽しく経過観察して、大きく変えないことです(大きく変えないこと、小さく始めることは、アディトレにおいても重視します。なぜなら、ホメオスタシスを騙すには徐々に行うのが一番だからです。だるまさんがころんだのようなものです。変化していないと見せかけて、気づいたら地滑り的に変わっているのです)
ちなみに、今月開催のスクールのアディトレは食事だけではありません。
様々な角度から脳と身体を書き換えていきます。
その一つ一つのワークも楽しいですし、結果も目を見張るようなものがあります。
どのワークから始めてもいいので、結局はすべてをやってしまい、大きく変わります。
そしてその感覚を覚えておいて、その「小さく始めること」を自分の弟子やフォロワーにも薦めるのがポイントです。
「全部やりたい!!」という衝動をセーブしながら、小さく始めさせることです。
もちろん自分が夢中になるのが一番です。アディトレのアディクションすることで、その夢中が周りに感染します!!
というわけで、是非お楽しみに!!!
【アディトレ マスタースクール 〜アディクションにハッキングする作法〜】
【日時】 5月25日(土)15:00~20:00
5月26日(日)13:00~18:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム
【受講料】 230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。