「まといのば」はもともとはバレリーナ専門気功整体として開業しています。
開業当初の施術のパターンはすべて仙骨の調整でした。
技術としては「仙腸関節の調整」ですね。
仙腸関節が動くか否かというのは、かなり議論があって、実際に可動関節であり関節包もあるけど、ほとんど動くような形状ではないというのが落とし所かと思います。
ただ、気功技術としては、仙腸関節を情報的にグシャグシャ動かすというものです。
これは物理的に肉体として動くかどうかはどうでも良いところがあって、その技術を使って何らかのフィードバックが得られるなら、気功としてはOKなのです。
仙腸関節をイメージして、グシャグシャ動かしているうちに、結果が出るならばOKなのです。
たとえばどんな結果が出るかと言えば、、、
・アンディオール(脚の外旋)がしやすくなる
・脚が目に見えて細くなる
・脚が軽い(動かしやすい)
・脚が高く上がりやすくなる(股関節の柔軟性が上がる)
・脚に力が入りやすくなる(力みやすいということではなく、動かしやすい方です)
・5番というバレエのポジションにすんなり入る
・腰痛が緩和する
・反りやすくなる(ブリッジやバックカンブレがやりやすい)
・前屈が柔らかくなる
・脚が長くなる
・アレグロなどの早い動きに身体が対応できる(素早い脚さばきができるようになる)
・ジャンプが高くなる
・床が押せるようになる
・つま先が伸びるようになる
などなどです。
バレエを志す人にとっては、ありがたいことがオンパレードです。
ですので、バレリーナ専門気功整体としては、この1つの技術だけでほぼ全て対応できます。
ただ、この技術がオールマイティーだから使っていたわけではありません。
まあ、別にこの技術はオールマイティーではありません。バレエを志す人にとっては福音ですが、それ以外の人が足を上げたいと寝れないほどに切実に思うことはありません。
脚を上げたいとか、前屈したいとか、
5番に入れたいとか、高く跳びたいと思っている人は、
(ニッチというのは狭いという意味です。ここで言っているのは市場が狭いということです。
平たくいえば、少ない人数しかいないという意味ですね。
余談ながら、コンビニでちらっと読んだ副業系の本に、「10人に1人しか関心を持たないような商品でも、ビジネスになる」というようなことが書いていました。
いやいや、10人に1人も関心を持つなら、それはニッチではないですし、1万に1人しか興味を持たないくらいでOKなのです。その1人に強烈に刺さればいいので。その人と仲間になれば良いのです)
バレエが好きで好きで仕方なくて、もっと上達して、
でも、バレエ好きでプロのダンサーやミュージカル俳優や、
そして僕自身にとってももちろん大きな福音だったために、そのおすそ分け感覚でセッションをしているうちに、それがビジネスとなりました。
技術的にはいまから考えると驚くほど幼稚で、レベルの低いものです(でも結果は出していましたwそもそも施術は技術のレベルコンテストではないですし、価値も抽象度に対して発生するものではありません)。
でも、使い続けていて、セッションでも使い続けているので、どんどん洗練されていきます。
技術も洗練され、スクリプトも洗練されます。
子供が鉄道の名前を全部覚えてしまったり、道行く車種を全部覚えてしまったりするのと同じです。本人は好奇心のおもむくままに覚えていっているだけなのですが、それがすごい結果として結実します。
自分のアンディオールに悩んでいる人が、その解決策を考え続け、学び続けるうちにバレエ専門の気功整体師になるようなものです。その人は解剖学も運動生理学も神経科学も気づいたらすべて学んでいるでしょうし、もちろん認知科学も気功も学んでいるでしょう。
自分の身体で実践しているうちに、何度もパラダイムシフトして、何度も目からウロコが落ち、身体も心も変わっていきます。
自分の身体も変えられたように、人の身体も変えられるようになり、気づいたら人に頼まれて開業しています。
これが、「好きこそものの上手なれ」であり、好き以外が仕事にならないカラクリです。
子供が自動車や鉄道を暗記していくように、興味があることは物凄い勢いで学び、覚えて、使うものです。「試験のために覚えなきゃいけない」と専門学校で学んでいるのと違うのです(それはそれで大事なことですが)。
学んだ先からすべて実践に活かせる生きた知識です。
(特に気功は学んだ先から、その部位に気を流してフィードバックが取れます)
実際にセッションなどの実戦で使えるのは、手に馴染んだ武器のみです。付け焼き刃や生兵法は怪我のもとなのです。短期間であれば、自分もクライアントも騙すことができるのですが、そのうちに馬脚をあらわします。
ですから、追い立てられるように自分の「好き」を深掘りしていくことです。
好きであれば、どんなことであっても、どんな小さな雪玉であっても、転がしているうちに巨大になります。転がすことが楽しくてしかたなければ、ずっと転がし、寝ても覚めても転がし続けます。
メンターの受講生でも、陰陽師の砂場という技術がすっかり気に入ってしまい、寝ても覚めてもやっている方がいます。その人は最近、かなりすごいヒーリングをあっさり成功させました。
でも御本人はそれを気にする風でもなく、今日も陰陽師の砂場を続けています。明日も明後日も続けるのでしょう。飽きるまで続けて、飽きたらまた新しいおもちゃを探せば良いことです。
新しい自分の「好き」を探せばいいのです。
「好きなことだけやっていて、いいね」と皮肉交じりに言われることもあるでしょうが、この先は好きなことをやっている人しか、仕事にありつけないのです。仕事をしなくても生きていける時代において、仕事ができるのは特権的な人だけになります。
「仕事しなくていいなんて幸せ!」と思うかもしれませんが、仕事ができるのはもっと幸せなことなのです。
小さな雪玉を見つけましょう。
そしてそっと転がしてみましょう!
楽しかったら、転がし続けましょう!