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Channel: 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ
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困難は、新しい思想にあるのではなく、人々の心の隅々にまで広がっている古い思想からの脱却にある

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*来週の「はじめての気功」は、「身体操作の抽象度」ということをテーマに、久々に「Dotsによる身体操作」&「ホルモン」について少々やります!(受講生のリクエストや知識レベルにもよりますが、Addiction、ホルモンなどについて、触りだけやりたいと思っています)

*「まといのば」の開催するセミナーでほぼ唯一、初心者が受講可能なセミナーです(他に寺子屋のみです)

お申込みはこちら!

 

抽象度のレイヤー(階層)を意識的に移動することは非常に重要です。

 

移動しているときに、無意識ではなく、意識的にいま自分がどこにいるかを理解しているとより良いです。

 

たとえば、身体操作を考えるときに、最初にまず目につくのは、姿や身体の形です。

トレーニングで言えばフォームですし、バレエで言えばポジションです。

 

 

これが第一階層だとすれば、次が筋肉です。

姿や身体の形を支えているのは、筋肉であることがわかれば、ある特定の形を取りたいと思ったら、筋肉を操作することが重要であることがわかります。

 

 

これが第2階層です。

 

そして第3階層に骨格が意識に上っていきます。

 

整理すると、

 

姿や身体の形(姿勢) → 筋肉 → 骨

 

です。

(今月の「はじめての気功」講座でやる「身体の抽象度」では、これよりはるかに抽象度の高いところで考えます。ですので、圧倒的な動きが可能になります)。お申込みはこちら!

 

 

たとえば、アラベスクやアティチュードというバレエのポジションをやりたいと思ったら、無邪気に脚を高く後ろへあげようと思うのが、第1階層であり、筋肉や骨に関心を持つのが次の階層です。

実際に脚を高くあげようと思って、解剖学的に考えて(筋肉だけを考えて)、脚の股関節の伸展だけに意識を取られたら、脚は上がらないという結論になりかねません。

そしたら、もう1つ上の骨を考えるしかありません。

 

アラベスクのカラクリは骨格にあります。

 

*丁寧に腰の部分を観ると、骨盤が倒れて(前傾して)、開いているのが分かります。

 

という内容をRay まといのばが今月からスタートしたRayRoom(レイルーム)では取り上げています。

身体の形のレベルでいくら考えても、結論は出ず、なまじ解剖学をかじったレベルでもまた結果は出ないのです(解剖学の先生で、Y字などは亜脱臼だと平気な顔をしておっしゃる方は以前は多かったです)。

結果が出るレベルまで上がっていく必要があります。

そこまで抽象度を移動する必要があるのです。

 

もちろん移動しただけでは不十分です。

 

上がっただけでは不十分なのです。

 

また降りてこなくてはいけません。

 

 

「骨(ほね)がコツ(骨)なんですね!」というところで満足せずに(一瞬喜ぶのは良いのですが)、また筋肉の階層に降り、姿勢(フォーム、ポジション)のレイヤーに戻ってくることが必要です。

 

 

そして必要であれば(実際に必要なので)、繰り返し繰り返し往復する必要があります。

 

 

非常階段をひたすらに汗をかきながら上(のぼ)り降りするイメージです。

脚が鍛えられます。

情報空間の移動力が鍛えられます(ちなみに筋トレのスクワットすると、実際に情報空間の移動力は鍛えられます)。

 

 

そうやって移動しているといろいろと脚にからまってくるものに気付きます。

からまって、移動を邪魔する何かに気付きます。

ネバネバした海藻のようなものが邪魔するのです。

 

そしたら、その脚に絡みつくものをひとつひとつ外していくことが重要です。

(平たく言えば脱洗脳ですね。脱洗脳は意識することがポイントです)

(ですので、メンターの初回伝授の際の「全技術抜き」では過去に受けたことのある伝授などをラインナップしてもらいます)

 

 

たとえば、その絡みつくものを具体的なケースで言えば、、、、

 

「アラベスクなどで脚を高く上げるコツは、股関節の過伸展ではなく、骨盤の操作(腰椎の操作)ですよ」というアドバイスに対して、すぐにいろいろと反論が飛んできます!

 

 

「いやいや股関節の柔軟性ですよね?」

 

「私は股関節が硬いから脚が上がらないのです」

 

「バレエの先生がスクエアを維持するように言うので、その方法は邪道です」

 

「筋肉が弱いから、脚が上がらないんです」

 

「股関節のソケットが深いんです」

 

「私は二重関節(亜脱臼)だから上がるんです」

 

「私はずっとこの方法でやってきました」

 

「それてアラベスクというより、パンシェですよね」

 

 

などなどの反論などが、抽象度の階層の移動を邪魔するのです。

 

 

(別にディスカッションをしたいのではなく、単なる知識の提供です。

 

でもって、多くの人は感情的に反発します。コメントなどで「お前はバレエの何を知っている」と言われることも稀にあります。まあ、あまりよく知りませんけど。

 

感情的になる理由はシンプルで、下にも書きましたがホルモンの問題です)

 

 

それぞれの反論を個別に観ると、別に大きく間違っていないのですが、、、合ってもいません。というか役に立ちません。

 

そして言語化できるならまだしも言語化できない思い込みとか、常識はもっともっと僕らの移動を邪魔します。

 

これらが抽象度のレイヤーを移動するのを邪魔します。

 

邪魔され続けると移動が面倒になり、移動せずに解決しようとします。

そうすると永遠に轍(わだち)の中であがくことになります。

それは「無駄な努力」なのですが、「無駄な努力」というのは意外と中毒性があるのです。やった気になれます。そして結果が出ないことに対する絶望もまたホルモンがドバドバ出て、気持ち良くなれるのです。脳の報酬系が刺激されるのです。

 

 

その中毒状態の人に対して、こうやると良いですよとアドバイスしても、中毒患者の人(ジャンキー)からドラッグを取り上げるのと同じことなので、猛烈な抵抗を受けます。

(猛烈な抵抗や反抗を受けてまで、なんとかする義理はないので、生暖かい目で見て、立ち去ります)

 

ここらへんをケインズはうまく表現しています。

幾度も紹介していますが、味わい深いと言えます。

 

困難は、新しい思想にあるのではなく、大部分のわれわれと同じように教育されてきた人々の心の隅々にまで広がっている古い思想からの脱却にある。」(J.M.ケインズ 雇用・利子および貨幣の一般理論 塩野谷祐一訳 序文より)

c.f.難しいのは、新しいアイデアを開発することより、古いアイデアから逃れることである 2012年04月08日

 

 

原文のほうがよりニュアンスがはっきりしているのですが、まさに「心の隅々にまで広がっている」何か(古い思想)が絡みついて邪魔をするのです(また「大部分のわれわれと同じように教育されてきた」というのも味わい深いです)。

 

 

ですので、まずは冷静に絡みつく古いアイデアを認識しましょう。認識して、丁寧にはがしましょう。

そして言語化も認識もできない絡みつくものに光を当て、認識し、言語化し、はがしましょう。

 

その過程で、どうしても情動が発火してしまうのは、もちろんアンカーが発火してしまうこともありますし、ある種の中毒の禁断症状でもあります。それがわかっていれば、冷静に自分を俯瞰して観ることができます。

 

 

そして、絡みつくものがなく自由に移動できる快適さ、気持ち良さを早く味わいましょう。

どんな小さな系でも良いので、その喜びを味わってしまえば、やみつきになります。

それは良い中毒です。

どんな苦労も辛さも努力も、喜びには敵わなくなります。

 

そうすると、すべてにパターンが見えてきますし、新しいことでも、パターンに嵌(は)めていくことができます(「成功体質」ですね!)。

 

結局、自分をシステマティックに変えていくことが肝(きも)なので!

 

*今回のセミナーはバレリーナ向けではありません。バレエにも使えますが、基本的には一般向けです!

 

 

【はじめての気功『身体操作の抽象度 〜Dotsによる圧倒的な動きの実現(&Addictionとホルモン)〜』​​​​​​】
【日時】 4月18日(木) 19:00~21:00(21:30まで質疑応答!)(延長予定有り!)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」のセミナールーム
【受講料】  3万円
【受講資格】 ブログ読者(全部読んでいなくても大丈夫です)
【持ち物】 筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。


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