以前のセミナーでも話題に出しましたが、「Zero to One」のピーター・ティールはニュージランドの国籍を持っているそうです。
これって不思議です。
シリコンバレーの寵児であり、トランプを支持し、トランプ政権に喰い込んだ成功者がなぜニュージランド国籍???と。
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これは『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』の最後に著者のトーマス・ラッポルトが明かしています。
著者はこう書きます。
「ティールはまた逆張りのカードを切ったのだろうか? ニージューランドは、世界が大恐慌や疫病に見舞われたときに、彼にとっての予備の避難場所になるのだろうか?」と。
なぜニュージランドなのか?ということについて、不思議に思っていましたが、上記のような比喩的な表現ではなく、明確に高城剛さんが書いています。
話はシンプルで、テクノロジーのイノベーションにおけるシリコンバレーはオワコンになってきており、かつ世界の終わりに備えてニュージランドに国籍と土地を買ったそうです。そしてこのような動きはティールに限らず、シリコンバレーでの流行だそうです。
(引用開始)
事実、ペイパルの創業者で、シリコンバレーの顔役としても知られるピーター・ティールは、「テクノロジーのイノベーションにおけるシリコンバレーのリーダーシップは終焉に近づいている」と発言し、自宅とオフィスをシリコンバレーから引き払い、さらには、「世界の終わり」に備えて、ひそかにニュージランド国籍を取得し、「文明崩壊に備えた避難所」として南島の元牧羊場だという約2平方kmの土地を買った。
このような動きは、ピーター・ティールに限らない。シリコンバレーの強者たちは、続々かつひっそりと、どこからも最果ての地であるニュージランドに移る準備を着々と進めている。かの地は、ノアの箱舟が漂着したとされる新たなアララト山だと見なされているのだ。(引用終了)(高城剛『2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生』)
我々もニュージランド国籍を取ろう!!(土地も)という話ではなく、ふんわりとした謎が明確に解けるのはスッキリするということです。
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見城徹さんの幻冬舎で働く名編集者に箕輪厚介さんという方がいます。
(僕が最近面白いと思った本をことごとく編集されているのが箕輪さんで、驚かされます)
先日、箕輪さんの著作を紹介して、以下の引用をしました。
c.f.これほど熟練した技を身につけるまで、どれほど血のにじむような努力をしたかを人々が知ったら、さほど感嘆しなくなるんだろう(ミケランジェロ) 2019年04月06日
(引用開始)
トップに居続ける人は地味なことを誰よりもやり続けている。
落合陽一は誰よりも研究しているし秋元康は誰よりも詞を書いている。
いわゆる成功者を見るとき「勝ち組でうらやましいな」と思うかもしれない。
だが彼らの本を作りながら、間近で見ていて僕はいつも思う。
「これだけ血の滲むような努力をしていたら、そりゃ成功するに決まっているわ」と。
SHOWROOM前田裕二の実像は、「芸能人と付き合う華々しいスーパー金持ち」なんかでは決してない。彼は会食して3次会まで付き合ったあと、そこから近場のカフェに移動して朝5時まで仕事をしている。そして翌朝9時には会議に出ている。
「こんなに自分に負荷をかけてまで、この人は何を成し遂げたいのか」と思うほどだ。(引用終了)(箕輪厚介『死ぬこと以外かすり傷』)
この中で「秋元康は誰よりも詞を書いている」とありますが、実際に秋元さん自身がご自身の働き方について、「労働時間は日本一じゃないかなと思っている」と語っていました。
*小室哲哉さんと浦沢直樹さんが中学(府中第四中学校)の同窓生らしくてw
*連載が6本あるという忙しい時期が20年続いたという浦沢直樹さんがすごい。
*秋元さんのきっかけとターニングポイントがすごい。
で、その箕輪さんがプラトンを引用していました。
(引用開始)プラトンは師ソクラテスのことをさして、「なぜシビレエイが相手をしびれさせることができるのか、それはシビレエイ自身がしびれているからだ」と言った(『メノン』岩波文庫 藤沢令夫訳)。誰よりも作り手である編集者がビンビンしびれながら本の内容に熱狂し、体現していれば、シビレエイに触れる読者にも熱は伝わるのだ。(引用終了)(箕輪厚介『死ぬこと以外かすり傷』)
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*シビレエイ
このシビレエイを「まといのば」の言い方で言えば、「人を感動(Moved)させたいと思ったら、まず自分の心を動かさない(Move)と」ですね。
c.f.「楽に儲かる」という動機で始められるビジネスは、情報がオープンである世界では過剰な競争を発生させ最終的には満足な収益が出にくくなっています 2018年07月06日
特に結論はなく(書き散らしたままで)、、、、、この稿をおしまいにしますが(笑)、書籍を読んでいく面白さは、謎が解けることで、新たなゲシュタルトができていくことです。
全く関係なさそうなジャンル同士が、高いレベルで繋がっていることに気付けたときは最高です!
たくさん本を読みましょう!!
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【書籍紹介】
シリコンバレーを支配しているペイパルマフィア(テスラのイーロン・マスクもその1人)のボスであるティールの紹介本として最高です!!
ティールの主著ですね!
高城剛さんの新刊、面白いです!
高城剛さんの著作の中で一番面白いです!!
箕輪さんが引用したプラトンのメノンです。
箕輪さんが自身を描いた熱量マックスな自伝!
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箕輪さんのボスである見城徹さんが若い頃からの友人である村上龍さんと坂本龍一さんとの会話がほっこりします。
小室さんについては、こんな記事を書きました。